Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

折り紙の「本」

2016-04-09 11:46:08 | 読書


もう一点,山口真「端正な折り紙」ナツメ社 (2015/6)から.デザインは Martin Wall 氏.

1974 年に発表され,海外ではすでに有名な作品だそうだ.
実はあり合わせの折り紙を開いて再利用したので,左の折り筋には余計な部分がある.折り方はとても簡単.

グリーティング・カードみたいに使えそう.
写真の本には何と書いてあるでしょう?
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不思議の国のうさぎ

2016-04-08 16:12:32 | エトセト等

不思議の国のアリスに登場するベストを着たウサギ.ウサギ本体は白い正方形,ベストは表裏それぞれ赤と白という2枚を組み合わせる.手はベストの裏の白い部分.

山口真「端正な折り紙」ナツメ社 (2015/6)による.デザインは松田景吾氏.この本を図書館に返したら,もう作れない.

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先生と言われるほどの馬鹿

2016-04-07 14:16:07 | エトセト等
研究所暮らしが続いた後大学に移った.「先生」と呼ばれても自分のことではないと思って,知らん顔をしていたことがある.この段階で思い出したのが

「先生と言われるほどの馬鹿はなし」

という川柳である.こう思い込んでいたが覚えちがいで,正しくは「大辞林」によれば

「先生と言われるほどの馬鹿でなし」

だそうだ.いずれにせよ「先生と言われるほどの馬鹿」まではひとくくりだから「先生=馬鹿」が前提なんだろう.

はじめのうちはいちいち「先生と呼ぶな!」とか言っていたが,そのうち面倒になってほっとくことになった.先生稼業を辞めてからも先生と呼ばれ続けているが,学生さんたちには特段の思い入れはなくて,もちろん尊敬しているつもりないが,馬鹿にしているつもりもないらしい.

職場で教員同士「先生」と呼び合うのは本当に馬鹿みたいだが,慣例を破られると面白くない先生もいらっしゃるらしい.

この記事と無関係ですが,1970 年代に流行ったフォークグループ時代の RC のこの歌が好きなので... 動画は 90 年代?

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お父さんと伊藤さん

2016-04-06 08:25:14 | 読書
中澤 日菜子 講談社 (2014/1)

Amazon の内容紹介
*****34歳の彩は「伊藤さん」という男性と暮している。彼はアルバイト生活をする54歳。夏のある日、彩のもとに兄から「お父さんを引き取ってくれないか」との連絡が。同棲中の彩は申し出を拒むが、74歳の父は身の回りの荷物を持って、部屋にやってきてしまった。「伊藤さん」の存在を知り驚く父。だが「この家に住む」と譲らない。その日から六畳と四畳半のボロアパートで3人のぎこちない共同生活が始まった。ところが父にはある重大な秘密が…… *****

図書館でなんとなく借りたのが一気読み.16 トンは「お父さん」と同年齢だが,彩=あたし 34 歳の目線で読まされてしまったのは,著者の力量だろう.ウェブによれば,第8回小説現代長編新人賞受賞作.石田衣良氏「台詞の上手さは出色」伊集院静氏「安心して読める文章力を備えていた」角田光代氏「思わず家とは何かを考えさせられた」杉本章子氏「これほど登場人物の体温を感じた作品はなかった」花村萬月氏「テンポよく読めたし、とても安定」..... と,満場一致だったそうだ.

「伊藤さん」かっこ良すぎ.
ネタばらしだが,父の重大な秘密とは万引き常習のこと,雷が柿の木に落ちて火事になる場面とともにストーリーを盛り上げる.これがなければ芥川賞?

タナダユキ監督,上野樹里,リリー・フランキー,藤竜也 で映画化.今秋公開予定.

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教誓悠人作曲.16音平均律による "dance de post"

2016-04-05 10:18:51 | 新音律


作曲者の言葉... DTMと電子ピアノ、appleで作りました。音使いを限定し、和声の変化しないモード的な概念で即興演奏しています。また和音が重なってゆく過程に、12 音階には無い音の揺れ=快楽装置を与えられるよう、展開には気を使っています。

「絶対音感をお持ちの方には危険な音楽」として,16音平均律の曲をすでに2曲アップしたが
http://blog.goo.ne.jp/ablerail1007/e/08be39ce936a57eb928fc253564bca86
http://blog.goo.ne.jp/ablerail1007/e/a6f2f968b1f44e26b196e164c8afffae
この dance de post はこれらに比べて危険が少ないと思う.

西洋音楽は楽器を響かせることを第一にしたが,武満徹は響かない音楽に魅力を感じ,既存の音律を用いてあえて響かないように作曲したという見方もできるようだ.響かせる方法は学校で教えるし本にも書いてある.しかし響かせないとなると選択肢は∞になる.これを限定するにはモードも有力だろう.

管楽器・弦楽器を使う限り,16音平均律で響く曲を作ることはできない.dance de post は既存の楽器と 16 音平均律との両立は回避している.また和声の変化しないモード的な概念を持ち込んだのは,武満と通じるところがありそうだ.

H 大ジャズ研でベーシストとして活躍した教誓氏とはこのところご無沙汰だが,ウェブを検索したら横光利一に関する論文があった.この曲は 2007 年のCD「とんでふ 2」に収録.これにエコーをかけた dub de post も名曲.
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リズムをとる鸚鵡

2016-04-04 08:54:01 | 新音律


日本音響学会: 難波精一郎「音と時間」コロナ社(2015/7) のコラムに Snowball が登場していた.雪玉ちゃんとは,この白い鸚鵡のあだ名である.

リズム (上記の書籍では「ベース信号」と入っている) に合せて手足を動かすことを同期タッピングという.ジャズライブなどで自然に貧乏ゆすりするのがその例だろう.

Youtube で,この踊る鸚鵡の動画を見た脳科学者などが「動物にも同期タッピング能力があることを初めて発見した」として,論文 A.D Patel et al., Current Biology 19 (2009) 827 を書いている.

最近では京大霊長類研のグループによるチンパンジーの同期タッピングの研究がある.動画もあるが,これだけ見ても何のことかわからないのは残念.
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武満徹・音楽創造への旅

2016-04-03 08:49:12 | 読書
立花 隆, 文藝春秋 (2016/2).

雑誌「文学会」に約6年にわたって連載された,伝説の超ロングインタビューがついに書籍化という宣伝文.770 ページ,厚さ 4.3cm の大著.図書館で借用.
(物理的に) 重すぎる.分冊で文庫になったら買おう.

Amazon のページには二部構成 66 項目の目次が全部改行付きで並んでいる.どこから読んでもよく,どのページも面白い.この本は (どの本も,だけれど) 要約困難.

著者=立花氏と現代音楽という組み合わせに違和感があったのだが,全くの認識不足だった.材料の取捨選択,取材が武満の周辺に巻いて行き届いていること,その他目の付け所が音楽評論家と違う.しかも音楽そのものの記述が堂に入っている.文章も平易で読みやすく.つい著者のフィルタを通した武満像であることを忘れてしまいそう.

前半生の若い頃の方が,戦後という環境も手伝って面白い.町を歩いていてピアノの音が聞こえると,その家に上がりこんでピアノを弾かせてもらったというエピソードが再三登場する (他にも重複する記述は多い).「二つのレント」などの初期の作品は楽譜が残っていないというのも,今の情報社会からは考えられない.

武満は本来は破滅型に分類される.モンクとかコルトレーンとかビル・エヴァンスのご同類という印象である.武満の場合,夫人がうまくコントロールしてくれた.本人はおかげで幸福な一生を送れたが,そうでなかったら彼の音楽は違うものになっていたかもしれない,のだそうだ.
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Mac のクリーンインストール

2016-04-02 09:59:14 | エトセト等


MacBook Pro (mid 2009) が我慢できないくらい遅くなったので,メモリを全部 空にして OS から入れ直すことにした,
手順はウェブにいくつか出ていた (http://www.danshihack.com/2016/01/08/junp/os-x-re-install.html その他).しかし実際にやってみると戸惑うことも多かった.


「Command⌘ + Rを押しながら電源ボタンから起動」という操作にはコツがある.「ジャーン」と音がしたら電源ボタンだけを離し,リンゴマークが出たらCommand⌘ + Rを離す.

とか

トラックパッドが効かなくなる場面があるので,マウスを用意しておかなければならない.

とか

OS のインストールと,Time Machine を使っての復帰に時間単位の時間が必要.

とかである.


作業完了後,デスクトップにハードディスクが表示されないので戸惑ったが,ファインダーの環境設定でもとに戻った.
変なことが起こるのは,まだこれからかも.
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「くらら」オープン

2016-04-01 20:56:42 | エトセト等


「東広島芸術文化ホールくらら」がオープン.くららの「くら」は酒蔵の蔵なんだろう.

開館記念とかで,ロビーコンサート.3階までが吹き抜け.
青山朋永氏により,無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番ニ短調 BWV1004 より最後の3曲; Sarabande,Gigue,Chaconne.
J 子によれば青山さんはヒロキョーこと広島交響楽団員とのことだったが,配布されたプログラムによれば先月退団された.

ぼく的にはシャコンヌを眼 (耳) の前で聞いたのは初めてで満足...クラシックギターならあったかも.でも子供達は退屈していた.アンコールなしはスタイリッシュだった.でも館長の挨拶は不要.

本格的オープニングは明日.1200からサロンホールに H 大ジャズ研のバンドが出演とのこと.
メンバーは
 Tp.中川響
 Sax 井上弘貴
 Pf.吉田彩夏
 Ba.住田卓也
 jDr.山崎太志
他に大ホールと小ホールがあり,サロンホールの実態は練習室・稽古場(大)兼大会議室.小ホールが良かったのに.
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