作曲者の言葉... DTMと電子ピアノ、appleで作りました。音使いを限定し、和声の変化しないモード的な概念で即興演奏しています。また和音が重なってゆく過程に、12 音階には無い音の揺れ=快楽装置を与えられるよう、展開には気を使っています。
「絶対音感をお持ちの方には危険な音楽」として,16音平均律の曲をすでに2曲アップしたが
http://blog.goo.ne.jp/ablerail1007/e/08be39ce936a57eb928fc253564bca86
http://blog.goo.ne.jp/ablerail1007/e/a6f2f968b1f44e26b196e164c8afffae
この dance de post はこれらに比べて危険が少ないと思う.
西洋音楽は楽器を響かせることを第一にしたが,武満徹は響かない音楽に魅力を感じ,既存の音律を用いてあえて響かないように作曲したという見方もできるようだ.響かせる方法は学校で教えるし本にも書いてある.しかし響かせないとなると選択肢は∞になる.これを限定するにはモードも有力だろう.
管楽器・弦楽器を使う限り,16音平均律で響く曲を作ることはできない.dance de post は既存の楽器と 16 音平均律との両立は回避している.また和声の変化しないモード的な概念を持ち込んだのは,武満と通じるところがありそうだ.
H 大ジャズ研でベーシストとして活躍した教誓氏とはこのところご無沙汰だが,ウェブを検索したら横光利一に関する論文があった.この曲は 2007 年のCD「とんでふ 2」に収録.これにエコーをかけた dub de post も名曲.