【政界地獄耳・09.07】:玉木雄一郎は自民が立憲民主党を動揺させる道具 国民民主党に連立入りの声
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・09.07】:玉木雄一郎は自民が立憲民主党を動揺させる道具 国民民主党に連立入りの声
★内閣改造を目前に国民民主党が連立入りするのではないかという声が自民党内から出始めたと報じられている。国民民主党代表選で再選を果たしたばかりの玉木雄一郎はまんざらでもない様子だが、積極的発言はしていない。一方、連立入りの発言の出どころははっきりしない。自民党幹事長・茂木敏充は5日の会見で国民民主党の政策について「安全保障、憲法改正など、わが党の方針と一致する部分が多い。前向きな政策提言には誠実に対応し、さまざまな取り組みを前に進めたい」と思わせぶりな発言をするものの、連立とは言っていない。
★最近も東京選挙区で自民党ともめていたが晴れて選挙協力がまとまった公明党代表・山口那津男もこの件を問われると「発言は控える」と言葉少なだ。自民党幹部が言う。東京の選挙協力が落ち着いた直後に国民との連立の観測気球が上がったのには2つ理由があるという。1つは「公明党への自民党内のアレルギーが強いということ。例えば連立を組んで先に国民に自民党が案件を相談する。国民とはもう合意してますからと言えば公明は突っ張りにくくなる。国民は公明対策のクッションに使える」。そしてもう1つは「国民民主よりも連合の旧同盟系をひれ伏させたいだけ。その連合は自民党寄りの芳野友子の再選が決まれば、骨抜きになる」。
★立憲民主党幹事長・岡田克也が連日、この問題で発言しているのは連合の右派化が進み、立憲との関係が弱くなる懸念だ。「それで本当にいいのか」とけん制するが、これが国民民主連立入り情報の最大の目的。野党分断の材料だ。今回の連立がなくても、次は選挙直前にもこんなうわさが自民党から流れるはずだ。玉木は立憲を動揺させる道具ということになる。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2023年09月07日 07:49:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。