【政界地獄耳・09.16】:自身を棚に上げた芳野連合会長の「ありえない」行動
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・09.16】:自身を棚に上げた芳野連合会長の「ありえない」行動
★連合会長・芳野友子は自身の行動を棚に上げ、国民民主党に対して「支援団体」どころか「上部団体」のように振る舞う。14日、芳野は会見で改めて国民民主党の自公政権への連立入りについて「連合としてはあり得ない」とした。一方、8日の会見で国民民主党幹事長・榛葉賀津也は6日に党代表・玉木雄一郎と共に芳野と会談後、芳野が記者団へ「連立はあり得ない」と発言したが「そんな話はみじんも出ていない。お世話になっている連合さんといえども、党運営や考え方について『ああしろ、こうしろ』という問題ではない。党の方向性を決めるのは我々です」と言い切った。
★芳野はこれが気に入らず会見で「支援している組合員に対してどうなのか」と強い不快感を示した。榛葉はこうも話している。「我々は(各党と)いろんな話をします。政治っていうのはいろんな話がある。そのなかで駆け引きをしながら、どう政策立案していくか。政治は“生き物”だ。特定の政党を引っ張るために国民民主党は政治をやっていない。“政治ゲーム”じゃなく本気で政治をやる。これからも真っ向から向き合って、その都度、仲間と相談して結論を出していく」と熱く発言したが、極めてまっとうだ。芳野は「連合が連携をしている国民民主党と立憲民主党については、野党の側でしっかりと政府に対して物を言っていくことが基本となる」と発言。そのうえで「(連立入りすれば)連合の中が割れる可能性も出てくる。私としては絶対避けたい」とした。
★しかし、この火種は芳野が自ら作ったはずだ。昨年2月17日、当時の自民党組織運動本部長・小渕優子と会食、4月18日には自民党本部の会議に出席、今年の3月26日の自民党大会にも出席予定だったが、直後の統一地方選挙への影響が懸念されドタキャンした振る舞いをどう説明するのか。芳野こそ積極的に自民党に接近したのではないか。「連合としてはあり得ない」「連合の組合員に対してどうなのか」と問いたい。まさか小渕の選対委員長就任で花でも送ってないだろうな。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2023年09月16日 07:07:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。