【天風録・12.04】:ことしのクリスマスケーキ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録・12.04】:ことしのクリスマスケーキ
12月も3日が過ぎ、ことしもあと一月足らず。夏が暑く長かったせいか月日が巡るのを一層早く感じる人もいるだろう。152年前の日本人は1年が過ぎるのをもっと早く感じたはずだ。何しろ師走がほぼなかったのだから
▲明治5年末、政府は太陽暦を採用。旧暦12月3日を新暦の明治6年1月1日とした。2日間の師走で正月を迎えるとは。年越しが大変だったろう。現代の私たちも12月はせわしい。大掃除や仕事納めなどめじろ押しだ
▲今や大事な年中行事のクリスマスも。中心となるケーキがまた値上がりしている。帝国データバンクによると4~6人向けで平均4561円。昨年より約150円高い。原材料の小麦粉が高騰していたが、卵やイチゴの高値が追い打ちをかけている
▲洋菓子店のチラシでケーキの上にのせたイチゴが少なく見えた。気のせいでもなさそうだ。チョコレートケーキにと思ったら、チョコまで高騰中。電気・ガス、人件費もケーキに「上乗せ」されるのは仕方があるまい
▲イチゴ値上がりは酷暑が生育に響いたため。夏が延び、四季も変わりつつある。暦に今、多彩なイベントがひしめくが、時期や習慣を少し見直すときかもしれない。
元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】 2024年12月04日 07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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