路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【余禄】:イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を…

2022-04-27 02:05:30 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・G7サミット・G20】

【余禄】:イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【余禄】:イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を…

 イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載した仏週刊紙「シャルリーエブド」のパリの本社が襲撃された事件は記憶に新しい。事件当日の2015年1月7日号の表紙には占星術師の姿で予言する著名作家の風刺画が掲載されていた

 ▲芥川賞に例えられる「ゴンクール賞」も受賞したミシェル・ウエルベックさんである。同じ日に発売された小説「服従」は22年の仏大統領選でイスラム政権が誕生する近未来を描いた

 ▲架空のイスラム政党の党首が「国民連合」のマリーヌ・ルペン候補との決選投票に進出し、極右政権を嫌う既成政党の支持を受けて当選する筋立てである

 ▲現実世界ではマクロン大統領が前回17年と同じルペン氏との決選投票を制し、再選を決めた。一方でルペン氏も前回から大幅に得票率を伸ばした。小説とは逆に将来の極右政権誕生という未来像に現実味が生まれた

 ▲反移民など排外主義的姿勢で知られるルペン氏は選挙戦で過激な主張を控えた。トランプ前米大統領のように「自国第一」のポピュリスト色を強める戦術にも見える。極右候補として初めて得票率4割の壁を破り、「歴史的な結果で勝利ともいえる」と喜んだ

 ▲ロシアのウクライナ侵攻は欧州に大きな衝撃を与えた。ルペン氏は米主導の軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)からの離脱を唱える。支持拡大は将来に不穏な影を落とす。マクロン氏が欧州のリーダーとして役割を果たし、仏国民の選択の正しさを内外に示すことに期待したい。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2022年04月27日  02:04:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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