《月議・02.03》:性はグラデーション=下桐実雅子
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《月議・02.03》:性はグラデーション=下桐実雅子
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米大統領に返り咲いたトランプさんは「性別は男性と女性の二つのみ」で、これを政府の公式方針にすると宣言した。
大統領令には、受胎時に「大きな生殖細胞を作る性別に属する人」が女性、「小さな生殖細胞を作る性別に属する人」が男性だとある。卵子と精子のどちらを作るかで決まるという考えだ。
確かに生物学的には、卵巣を持つ個体がメス、精巣を持つ個体がオスとなる。体のつくりなどに違い(性差)があるのも事実だ。でも「科学の研究で分かってきたのは、性は男と女の『二項対立』ではなく、もっと多様で複雑だということです」と、国立成育医療研究センター研究所副所長の深見真紀さんは言う。
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元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【月議】 2025年02月03日 02:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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