【政界地獄耳・01.28】:「会見を」の声 だんまり決め込む政治家にも 「大事なことはネットで」は逃げ道
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・01.28】:「会見を」の声 だんまり決め込む政治家にも 「大事なことはネットで」は逃げ道
★世間は「あの会見ではダメだ」「会見をやり直せ」「影のドンを出せ」と窮地のテレビ局には極めて厳しいが、募金を着服したテレビ局、原作者の意向に沿わないドラマ化で原作者が自殺したテレビ局、四半世紀前だが今の騒ぎと同様の事案が深夜番組を軸に展開されていたテレビ局。さかのぼればきりがない不祥事の多い業界でもあるし、放送には乗らない社員の不祥事も多い。これは他局や同業メディアが必ず書くのでいやでもバレる。だがその根底には電波が国の管理下にあるからだ。
★民放が本当に怖いのは総務省とスポンサーだろう。今回はそのスポンサーが離脱するという前代未聞の事案に発展しているが、26日、首相・石破茂も遅ればせながらネット番組で言及。「大手メディアの場合は企業のガバナンスは利くはず。だからお台場らへんのテレビの話にしても、『それが利いているんですか』ということが問われているわけでしょう」「メディア企業のガバナンスの問題なんだけど、これもテレビとかラジオもそういうところがあったかも知らないけど、とにかく視聴率がすべてだということになると、情報の真実性の検証がどこまで行われているか。それはそれぞれの報道機関のガバナンスの問題なんでしょうな」「報道機関は民主主義を機能させる上でものすごく重要な役割を果たす」「スポンサー側もそういう意識を持っておられることが大事」と表面的になぞったが、それ以上発言すれば今度は政治介入と言われかねない。
★それよりも政治家がだんまりを決め込んでいるのは、ここ1年を見ても裏ガネ議員をはじめ政治家が会見すら開かなくなりSNSで「すいませんでした」で終わらせている。確かに各党が「SNSに強い党」を目指し強化に走るのもわかるが、国会は言論の府。SNSの強化はある意味、政治の国民への努力の放棄でもある。「大事なことはネットで」は逃げ道にもなりかねない。メディアの「会見を」の声を政治にも響かせる必要がある。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2025年01月28日 07:37:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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