【政界地獄耳・02.22】:ジレンマに揺れる立憲民主党「自民と同じこと言ってて選挙になるのか」
『漂流する日本の羅針盤を目指:【政界地獄耳・02.22】:ジレンマに揺れる立憲民主党「自民と同じこと言ってて選挙になるのか」
★立憲民主党内部がジレンマに揺れている。昨年の代表選挙では出馬を模索した元代表代行・江田憲司が会長の「食料品を対象に消費税率当面ゼロの実現を目指す勉強会」が活況を呈している。党内の3分の1程度の60人以上が常時参加する会だ。教育費や主婦の税制の壁、給食費はいずれも負担が軽くなることに異論はないが、これらが軽減されても消費税はかかる。加えて国民の大多数が恩恵にあずかるものではない。全国民が関係することを考えれば消費税の議論をせざるを得ない。
★18日、立憲の総合選挙対策本部長代行・小沢一郎は「日常品の物価がものすごく上がっていることに(国民は)えらい心配している。消費税は大きなテーマだ。やるのなら食料品だけじゃない。もっと大きくやらないとダメだ。英国は食料品、交通、水、住宅。そういうのも非課税にしている」と後押し。ところが同党にはもう1つ敵がいる。立憲執行部だ。党代表・野田佳彦は財務相経験者で党内随一の財政規律派だ。政策減税には柔軟姿勢を見せるが、消費税については1月22日の会見で「減税を口にしたほうが、それは選挙はいいでしょう。野党も連携しやすい。だがそれでいいのか。未来世代から搾取する政治はもうやめるべきだという強い決意でやっていきたい。財政に責任をもつことが、政権交代を主張する立場としては責任ある態度ではないか」と自民党と同じことを言い続ける。
★12年1月の首相時代の「シロアリ演説」では「消費税1%分は2兆5000億円です。12兆6000億円ということは消費税5%ということです。消費税5%分のみなさんの税金に、天下り法人がぶら下がってる。シロアリがたかってるんです。それなのに、シロアリ退治しないで、今度は消費税引き上げるんですか。消費税の税収が20兆円になるなら、またシロアリがたかるかもしれません」と訴えていたが、そんな野田はもういない。党中堅議員は言う。「自民党と同じこと言ってて選挙になるのか」。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2025年02月22日 08:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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