【産経抄・12.06】:豊漁に沸く被災地、「能登寒ブリ」水揚げ本格化
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・12.06】:豊漁に沸く被災地、「能登寒ブリ」水揚げ本格化
どこかの地方では「久しぶり」を「さしぶり」という―。ネット情報の真偽を確かめようと、方言辞典を当たったことがある。目当ての言葉はなかったものの、「久しかぶり」や「さしかぶり」という方言があることを知った。
水揚げされた寒ブリを仕分ける漁師=2日午前、石川県能登町の宇出津港
▼「久しかぶり」の「ひ」を端折(はしょ)ったのが「さしかぶり」らしい。どこの方言かは知らない。縁があれば一度、自分の耳で確かめたい響きである。「わさび」を「さび」と呼ぶなど、頭の文字を省いた言葉はたまに見る。魚のブリもその一つという。
▼火であぶって食べると美味なことから、「あぶり」の「あ」を取ってブリ。そんな説がある。冬の使者はこれからが旬、こうして筆を進めていると胃袋まで焦り出すから困る。罪な魚だろう。地震や豪雨に泣かされた今年、北陸の漁港から〝さしかぶり〟の明るい話題が届いた。
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元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】 2024年12月06日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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