【政界地獄耳・10.25】:「ステルス公認」国民がどう思うか考えられないんだろう
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・10.25】:「ステルス公認」国民がどう思うか考えられないんだろう
★23日付の「しんぶん赤旗」は、「自民党派閥の裏金事件で非公認となった候補が代表の党支部にも党本部から総選挙公示直後に政党助成金2000万円が振り込まれていた」と報じた。これに対して自民党幹事長・森山裕は「政党支部に支給したもので候補者に支給したもので問題はない」とし「党勢拡大のための活動費として支給した」と開き直った。
★だが森山は雑誌のインタビューで「私も05年の郵政民営化問題で、非公認として選挙に臨んだ経験があります。だからその苦労は身をもって分かる。それに同じ仲間としてやってきたわけですから、本当に何とかできないかという気持ちもありました。ですが、ここでけじめをしっかりつけておかないと、党に対する信頼を取り戻せない。そこを優先した結果です」と発言。けじめの意味が分かっているのだろうか。ネットには「ステルス公認」「偽装公認」などの批判があふれているが、24日、首相・石破茂は広島で「自由民主党の公約、自由民主党の政策を分かってもらいたい。その思いで政党支部に(活動費を)出しているのであって、非公認候補に出しているのではない」と怒ってみせたが、誤解されぬようにするなら選挙後に配布すればよかった。
★立憲民主党代表・野田佳彦は「事実上、公認と同じだ。国民を欺いている」。この問題をスクープした共産党委員長・田村智子も「選挙期間中の党勢拡大は選挙そのものではないか。国民をばかにしている」とした。選挙のカネの話だから森山と党事務総長・元宿仁が差配したのだろう。選挙のカネを取り仕切る中の判断。首相が憤ることではない。24日には幹事長室の名で「わが党の支部政党交付金に関する報道について」との文書に「違法性がない」などの説明が書かれ、各選挙事務所に配られたが、国民がどう思うか考えられないのが今の自民党なのだろう。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません4。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年10月25日 07:42:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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