【政界地獄耳・11.06】:令和の米騒動 コメ不足は歴代自民党農相と農水族の大罪
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・11.06】:令和の米騒動 コメ不足は歴代自民党農相と農水族の大罪
★農相経験者の首相・石破茂は先の総選挙で就任したばかりの農相・小里泰弘を落選させた。空席の農相のポストには元農相・江藤拓が再任の見通しという。国民生活が苦しくコメ不足、コメの値上がりが深刻な影響をもたらしているにもかかわらず農相が空席だ。有効な手だてなく市場価格高騰に甘んじるなど政府の無能ぶりを露呈させている。ただ農相が決まってもこの役所は国民の食糧事情にさして興味はない。業界団体と貿易摩擦の種にならぬように見張るだけだ。だから農相が誰になろうと国民生活に関係はない。
★その原因を農水省の減反政策などに求めるのは簡単だ。減反を廃止すれば、食料自給率も60%以上に上がる。減反実施は続くものの、実はコメの消費は確実に増えている。もう一方で農水省の消費者見通しが極めて甘かったことも拍車をかけた。興味がないから当然だが物価高騰で外食産業から生鮮品まで高騰し、当然消費税が追い打ちをかける。家庭の台所は火の車だ。街の定食屋は若者に腹いっぱい食べさせようと、ご飯のお代わり無料をうたうが、それではやっていけない。インバウンドで海外からの観光客のコメの消費も大きい。令和の米騒動は腹いっぱいコメも食えないレベルだ。農業県でも総選挙でコメ不足の解決を訴えた候補者はあまりいない。だがコメは我が国の食料の根幹で、皇室とコメの関係も切っても切り離せない。ところが政府とJAはコメとコメ農家を追い込んできた。歴代自民党農相と農水族の大罪だ。
★国民民主党は「手取りを増やす」と言い、年収が103万円を超えると所得税が課される「103万円の壁」の見直しを党代表・玉木雄一郎は「恒久的な措置としてやっていきたい」と言う。自民党議員は「恒久的と言い出したら財務省は警戒する。それなら生鮮品などの消費税を時限的に下げた方がいい。消費税減税を言い出したら玉木プランはつぶれる」。国民がコメを腹いっぱい食べられる日は来るか。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません4。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年11月06日 07:39:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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