【天風録・12.30】:感染症警報
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録・12.30】:感染症警報
バスや電車に乗ると、マスク姿の人が最近増えたのを実感する。うつしたり、うつされたりといった感染症のリスクを減らす、新型コロナ禍で日常化していた習慣が戻ってきたようだ
▲それもそのはず、インフルエンザが猛威を振るい始めたからだ。定点の医療機関から報告された最新の患者数が、中国5県をはじめ全国36都道府県で警報レベルを上回った。前の週の2倍を超す急激な増加で、この時期としては、過去10年で最多に
▲新型コロナの感染症法上の扱いが5類に引き下げられて1年半。マスクや手洗い、うがいといった基本的な予防策がいつの間にか忘れられたのか。それとも、コロナ禍の間は大きな流行が起きなかったインフルに対して、免疫を持つ人が少なくなったせいか
▲インフル流行の陰で今、新型コロナの患者も増えている。発熱し、せきが長引くというマイコプラズマ肺炎も気がかりだ。11月に過去最多となって以降、高水準で患者が出ている。トリプルパンチといった感じだろう
▲年末年始の帰省ラッシュが本格化している。予防の基本技を思い出して、感染ではなく、笑顔を広げるように心がけたい。とりわけ古里で会う家族や友人たちには。
元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】 2024年12月30日 07:00:00 これは参考資料です。転載等は、各自で判断下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます