私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

元旦の化女沼シジュウカラガン飛び出しは、飛び出す頃に目が覚め、なし。明日はないので、3日頃にでも行くかな。

2005年7月21日(木)~24(日)石巻・函館航路

2005年08月20日 | 仙台-苫小牧航路
■2005/7/21(木)~24(日) 
【場所】石巻漁港~三陸沖~津軽海峡~函館ドック往復
【種名】海域毎出現順

7/21 16:00~18:30 金華山沖~大島沖~大船渡沖
ウミネコ,オオセグロカモメ,ウミウ,ヒメウ,ウトウ,オオミズナギドリ,クロアシアホウドリ,ハシボソミズナギドリ,ハイイロミズナギドリ
※特に17:30頃から大島沖でハシボソミズナギドリとオオミズナギドリの大群,群れの中を船がかき分けて進んでいく形になった。これほどの大群を至近距離で見るのは初めてだった。潜って逃げるものあり,慌てて滑走するものあり,平然と見送るものありといろいろだったが,たいていは船の進行方向にばさばさ(ばちゃばちゃ)と逃げていった。数にして軽く万単位だろう。食事をする演習室や個室のベッドの窓が喫水より少し上で,そこからもよく見えるし,甲板にあがれば思わず手が届くような距離を飛んでいる。ただ薄暗いので写真はいまいちだった。

7/22 4:00~8:30 八戸沖~むつ小川原沖~尻屋岬沖~津軽海峡
ハイイロヒレアシシギ♂夏羽2♀2,フルマカモメ+,アカエリヒレアシシギ♂夏羽2,ウミネコ,オオセグロカモメ,ハイイロミズナギドリ+,ハシボソミズナギドリ++,オオミズナギドリ++
※期待していた八戸沖は鳥影なし。尻屋岬沖から出現。ハイイロヒレアシシギとアカエリヒレアシシギは,船の進行方向と同じ西北西へ飛んでいった。ミズナギドリ類3種は多い。フルマカモメが次々に現れた。

7/23 16:30~18:30 函館沖~津軽海峡
ウトウ++,オオミズナギドリ++,ハイイロミズナギドリ+,ウミネコ,オオセグロカモメ,ウミガラス2
※夕陽を背に函館ドックを出航。夕闇の津軽海峡を船と反対方向にウトウの群れが塒(北海道)へ帰って行く。嘴に魚を何匹か咥え,30羽以上の大きな群れから1,2羽まで次々に通り過ぎていく。

7/24 5:00~12:00 釜石沖~金華山沖~網地島沖
クロアシアホウドリ2,ハシボソミズナギドリ++,オオミズナギドリ++,ウミネコ++,オオセグロカモメ
※帰りは潮の流れに乗って,予定より1時間以上早く12:00には石巻漁港に到着。甲板ボランティア清掃後,江島・足島・金華山・網地島・田代島をみんなで見る。ミズナギドリ類の群れは金華山沖から網地島沖まで大群となる。

【備考】仙台港から太平洋フェリーで苫小牧往復するのと違い,今回はフェリーよりずっと近海を陸に沿って函館まで航海した。フェリーではいろいろ出現する八戸沖の海域が,航路が陸に近かったせいかさっぱりだった。他は,フェリーでの出現パターンとほぼ同じだった。フェリーでは金華山から宮古沖が夜間のため,ほとんど観察できないが,今回は夕方ではあったが,ミズナギドリ類の大群を見た。同じ海域は,フェリーでは仙台港へ帰る早朝4:00頃から観察できる。金華山沖から網地島沖の海域では,航路がほぼ同じこともあり,オオミズナギドリの群れを観察した。クロアシアホウドリやハシボソミズナギドリが釜石沖~気仙沼大島沖で観察できるのもフェリーと同じである。今回の一番大きなルートの違いは,八戸沖から尻屋岬を回り,マグロで有名な大間崎沖から最短で函館に向かう航路だった。この航路では,行きはヒレアシシギと多くのフルマカモメが出た。フルマカモメはフェリーでは八戸沖から多数観察できるので,同じ棲息海域に入るのかもしれない。函館港からの帰りは,夕闇の中,家路?につくウトウの群れに何となくあわれを感じた。
【写真】

■ハイイロヒレアシシギ ■ハイイロミズナギドリ ■ハシボソミズナギドリ

■ハシボソミズナギドリ ■ハシボソの群れ ■ハシボソミズナギドリ

■ハシボソミズナギドリ ■フルマカモメ暗色型 ■フルマカモメ暗色型

■クロアシアホウドリ ■オオミズナギドリ ■オオミズナギドリ

■オオミズナギドリ ■オオミズナギドリ ■オオセグロカモメ

■オオミズナギドリの群れ


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2005年1月22日(土)~23日(日)仙台-苫小牧航路他

2005年01月24日 | 仙台-苫小牧航路
■2005/1/22(土)7:00-10:30【天気】晴れ、烈風、波高し
【場所】津軽海峡-苫小牧港
【種名】オオセグロカモメ8、シロカモメ1、ミツユビカモメ多数、ウミガラス1、エトロフウミスズメ8
■2005/1/23(日)7:00- 9:00【天気】晴れ、やや凪
【場所】金華山沖~網地島・田代島~仙台港
【種名】ウミネコ、オオセグロカモメ
【備考】行きは強風ならぬ凍りつく烈風で、いつもはフェリーを追い越していく海鳥も、全然追いつけず、風に飛ばされて船尾へ次々に消えていった。最後のMS Kisoだったのに、展望室の前には1回も立てなかったかわりに風邪をひいてしまった。根性で2時間くらいは風をよけながら立っていたが、ちょっとでも船首へ行こうとするものなら、凍りつく風に押し戻されるのだった。というわけで、海鳥はほとんど出なかった。帰りも、やや凪いでいたが、ウミネコがたまに飛ぶくらいで全然、いなかった。風邪はかなりひどくなったのであった。帰り着いた蒲生海岸がとても暖かく感じられた。二度とこの時期には行くまいと決心したのであった。
【参考】 鵡川漁港・鵡川河口、苫小牧北大演習林

■2005/1/22(土)12:00~14:30 晴れ時々雪、風弱
【場所】鵡川漁港周辺海岸・鵡川河口左岸
【観察鳥種】ウミウ、ヒメウ、ハジロカイツブリ、オオハクチョウ、マガモ、オナガガモ、ホオジロガモ、シノリガモ、クロガモ、ビロードキンクロ、カワアイサ、ウミアイサ、オオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメ、トビ、オジロワシ成鳥、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、ムクドリ、シジュウカラ、スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス(12科25種)
【備考】苫小牧港には1月22日(土)11時過ぎに到着した。予約していたレンタカーを借りて、日高道を鵡川町に向かった。1時間くらいで鵡川漁港に到着。漁港と隣接する浜、それに鵡川河口左岸を見る。カモメ類というのは、見れば見るほど、入れ替わり立ち替わりいろんな種類が現れるものだが、何しろ初めての場所なので、磯浜や釣師浜あたりとは勝手が違う。だいたい、いるカモメが違うのだから、はじめぱっと見では、何がなんだかわからない。たぶんあれがアラスカで、防波堤の遠いがあれがきっとセグロかアメリカかとか勝手にぶつぶつ言いながら、わかんないなあ・・・、と言いつつ証拠写真を撮る。河口左岸は漁港から意外と近く、寒くなかったら歩いていい距離。探鳥エリア的には伊豆沼や蕪栗沼より狭いので、途中歩いてゆっくりいろいろ見たいところ。漁港からすぐ出たところでオジロワシ成鳥が前を横切って飛んでいった。左岸に着くと、コミミズクを探している室蘭からの方々に会う。淡水池には特に珍しいのはいなかった。それから漁港に戻ってまた見るが、河口も浜も大型カモメ類の数そのものが少ない。全部で100羽前後というところだった。出来れば2日ほどいてじっくり見たいところだった。
※このページの大型カモメ類の識別にあたっては、Birding of Kitahirosima 先崎氏の貴重なアドバイスをいただきました。感謝申し上げます。
■2005/1/22(土)15:30~16:00 晴れのち雪
【場所】苫小牧北大演習林
【観察鳥種】カイツブリ、ウミウ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ホオジロガモ、カワアイサ、トビ、ノスリ、キジバト、アカゲラ、コゲラ、ヒヨドリ、ツグミ、シマエナガ、ハシブトガラ、コガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、アオジ、ミヤマカケス、ハシブトガラス(14科27種)
【備考】演習林に着いたのは15:30過ぎで、かなり暗くなっていた。エゾアカゲラはたまたま陽が射していた場所でISO400で撮影した。ミヤマカケスもISO400、池のカモ類の撮影時はさらに暗くなっていて、ISO800で撮影した。ISO400でも光線がくっきりした状態だと、粒子もあまり荒れず、しっかり撮影することができる。ISO800になるとさすがに色数が落ちた感じの描写で粒子も気になるが実用の範囲であろう。
【写真】
  
■樽前山と苫小牧/シロカモメ第1回冬羽/氷の滴を飲むシロカモメ
  
■カワアイサ♂・カワアイサ♂♀演習林池/ミヤマカケス演習林
  
■ホオジロガモ♂演習林/亜種アラスカシロカモメ第3回冬羽 汐見漁港
  
■アラスカシロカモメ第4回冬羽/シロカモメ第1回冬羽/アラスカシロカモメ第1回冬羽
  
■アラスカシロカモメ第1回冬羽/エゾアカゲラ♂演習林
  
■エゾアカゲラ♂ 雪を嘴に含んで水分を取っていた(中)


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2004年6月18日(土)~19日(日)仙台-苫小牧航路他

2004年06月20日 | 仙台-苫小牧航路
■2004/6/18(土)4:00-10:00 【天気】晴れ、曇り
【場所】仙台-苫小牧航路 八戸沖~尻屋崎~苫小牧港手前
【出現時間ごと種名】日の出4:05 風やや強し
4:00-4:30 
ウミネコ24、クロアシアホウドリ14、フルマカモメ3、コアホウドリ6、ハシボソミズナギドリ104+4+84、ハイイロミズナギドリ6
4:30-5:00
キタオットセイ3、クロアシアホウドリ3、ウミネコ6、ハイイロウミツバメ3、ハシボソミズナギドリ5+4+2+4、ハイイロミズナギドリ3+4+2+4+2、トウゾクカモメ白色型2
5:00-5:30
キタオットセイ8+2+3+2+4+6+8+6+4、ウミネコ5、ハシボソミズナギドリ5、ハイイロミズナギドリ6、キジバト1、フルマカモメ5
6:00-6:30
フルマカモメ淡色型2、ウミネコ13、オオミズナギドリ10、ハイイロミズナギドリ1、コアホウドリ2、キタオットセイ5、イシイルカ3+2
6:30-7:00潮目あり
オオミズナギドリ23+12+230+70、クロアシアホウドリ2、ハシボソミズナギドリ7+21、フルマカモメ暗色型1、ハイイロミズナギドリ2、ウミネコ5、シロカモメ
7:30-10:00
フルマカモメ暗色型1、ウミネコ1、ハイイロミズナギドリとハシボソミズナギドリの大群、ウミガラス++
【備考】クロアシアホウドリとコアホウドリの数が多く、観察を始めた4:00から船に伴走するように長い時間続けて観察できた。海面は凪いでいて、コアホウドリの姿が鏡面に映るようにきれいだった。ハイイロウミツバメは双眼鏡で見ると、少し青みがかった灰色という感じの色で、あっという間に船首を回り込んで反対側に抜けてしまった。写真を撮ろうとダッシュで展望室の前のデッキを走ったが、右舷に着いたときには、もう後ろ姿でそれでも撮影したが、識別には向かない写真になってしまった。左舷で撮影できればけっこう近かったので残念だった。三陸沖を数万頭で回遊するというキタオットセイを今回始めてみた。松島水族館のように、ジャンプする姿も見たが、それよりも手足の鰭を海上に立てて休んでいるのには少々、あきれ果てた。まるで枯れて折れた木の幹のようなものが海上に出ている感じで、双眼鏡で見ると手足をシンクロのように器用に出して寝ているのであった。それからいつものイシイルカを今回はISO800で、泳ぐときに上がる独特のV字型水しぶき(ルースターテイルというそうだ)の撮影もすることができた。珍しく今回はバードウォッチャーが自分一人で(団体の中学生はいっぱいいたが)、飽きずに集中して見られたのは7:00頃までで、後はお風呂に入ったり朝食を取ったり、さらには非常に眠く、後半は観察が出たとこ勝負(近くに来た鳥だけ見る)になってしまった。しかし、短時間にこれだけの羽数や海獣を見ることができたのでよかったと思う。

■2004/6/18(土)12:00-13:00 【天気】晴れ
【場所】苫小牧北大演習林
【種名】マガモ成鳥♂♀ヒナ(2番い、ヒナ計5羽)、クマゲラ♂1ヒナ1、センダイムシクイ、エゾアカゲラ1、アオジ、シメ(営巣)、ニュウナイスズメ、ハシブトガラス1幼鳥1、エゾリス
【備考】クマゲラの繁殖を見に北大演習林に行った。3月に行ったときには、巣穴を掘り終わった状態で、ものすごい量の木屑が下に落ちていた。今回は30人くらいの地元の方をはじめ、近隣から来た人たちが観察に来ていた。600,800mmの望遠組は巣穴を横から狙って、道路の同じ側に陣取り、それ以下の焦点距離やデジカメの人たちは道路を挟んで反対側の駐車場そばに陣取っていた。私は、100-400mmなので、巣穴を正面から見る方に座った。クマゲラの楽しい観察会という感じで、お茶を飲んだり、ポットからコーヒーをお互いに回したりと、親密ムードであった。今日のクマゲラは給餌3回目を待っているということで、12時12分に近くの木に♂が飛来し、1,2分あたりを伺って(と言っても人でいっぱいだが)それから近くの木の巣穴に入り、ヒナを呼ぶ仕草であったがそのうち1羽が巣穴から上がってきたのが見えた。それから親鳥は巣穴に入り、逆さにぶら下がって給餌していたようだ。それから巣穴から飛び出し、またエサ場へ向かった(写真データの飛翔写真)。地元の方の話では、巣穴の近くにハシブトガラスが巣を作ったが、こちらはそのうち巣を放棄したという。人間が邪魔だったようだ。クマゲラの方は人間に見守られ、天敵がいない状態で、まあ毎日たくさんの人の視線やカメラの砲列を気にしながらも、安全は確保されているというのが現状のようだ。北大演習林資料室のすぐ前だから、大学の方の暖かい保護もあるだろう。
一通り写真を撮りおわって、奥の樹木園の方に行ってみた。3月に来たときは雪に覆われていたが、今回はとても美しい景色が広がっていた。アオジが囀り、ニュウナイスズメやシメが巣作りをしている。エゾリス2匹が散歩に来た親子連れから餌をもらっていた。入口の池では野生のマガモが2番い繁殖しており、親鳥の雌が子どもたちの世話をしていた。近づいてもほとんど気にしない様子はだいぶ慣れているからなのだろう。3月に来たときはアメリカヒドリの♂♀を身近に撮影でいたが、この池もなかなかの場所である。

■2004/6/18(土)13:00-15:00 【天気】晴れ
【場所】ウトナイ湖 野生鳥獣保護センター~ネイチャーセンター付近
【種名】オオハクチョウ成鳥2若鳥2(昨年繁殖したもの、1羽は落鳥した?ということ)、コブハクチョウ、アオサギ、チュウヒ、コチドリ、キジバト、カッコウ、ノビタキ、ヤブサメ、ウグイス、シマセンニュウ、コヨシキリ、センダイムシクイ、アオジ、ベニマシコ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、スズメ、カワラヒワ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、オオタカ成鳥(保護)
【備考】北大演習林で意外と短時間でクマゲラを見ることができたので(出るまで最大5時まで待つつもりだったが)、当初予定していなかったウトナイ湖に行った。野生鳥獣保護センターからいつものようにウトナイ湖の岸沿いの観察路を通ってネイチャーセンターと観察路を回った。上面がやたら白いチュウヒがいた。今日は今までの中では一番天気がよく、ジェット機の騒音もあまり苦にならなかった。

■2004/6/19(日)4:00-9:00 【天気】曇り、強風、小雨
【場所】苫小牧-仙台航路 釜石沖~仙台港手前
【種名】ウミネコ、オオミズナギドリ、ハイイロミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、クロアシアホウドリ、ウトウ(4科6種)
【備考】天候が悪く強風であまりしっかり観察できなかった。釜石沖から金華山沖まで、ずっとミズナギドリ類は出ていたが、網地島、田代島周辺の海域でミズナギドリ類の大群が何度も出現し、仙台港近くなってもオオミズナギドリやハシボソミズナギドリの大群が何度か現れた。ただ今回は、種類は少なかった。

【写真】
  
■ニュウナイスズメ・エゾリス 演習林/ハシボソミズナギドリとオオミズナギドリの群れ 網地島沖
  
■マガモの親子・ハシブトガラスの幼鳥 演習林/コブハクチョウの親子 ウトナイ湖
  
  
■北大苫小牧演習林のクマゲラ♂とヒナ
  
■八戸沖クロアシアホウドリ
  
■津軽海峡コアホウドリ
  
■津軽海峡フルマカモメ暗色型・淡色型・暗色型
  
■回遊するキタオットセイ/ハシボソミズナギドリ苫小牧沖
  
■ルースターテイルと呼ばれる水しぶきをあげるイシイルカ/ハシボソミズナギドリ
  
■ベニマシコ♂ウトナイ湖/ハシボソミズナギドリ


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2004年3月27日(土)~28日(日)仙台~苫小牧航路,他

2004年03月29日 | 仙台-苫小牧航路

写真ページはこちらです
■2004/3/27(土)苫小牧~千歳~小樽~苫小牧北大演習林 晴れ時々曇り
5:20-5:25 南千歳付近 マガン385羽+ ウトナイ湖方面から北東方面へ、アオサギ、トビ
5:40 夜明け
【場所】7:30-10:30 小樽 祝津漁港~高島岬~トド飼養場~祝津漁港~高島漁港~小樽港(晴れ)
【種名】ウミウ、ヒメウ、クロガモ、シノリガモ++、コオリガモ♂1♀1、ホオジロガモ、ウミアイサ+、トビ、セグロカモメ、オオセグロカモメ++、ワシカモメ成鳥冬羽1、シロカモメ+、ウミネコ+++、ミツユビカモメ、ウミガラス、ウミスズメ、ケイマフリ、キジバト、ハクセキレイ、ハシボソガラス(8科20種)
13:30-15:00 苫小牧北大演習林(晴れ)
アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、アメリカヒドリ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ホオジロガモ、トビ、ノスリ、クマゲラ(S)、エゾアカゲラ、エゾコゲラ、ミソサザイ、シマエナガ、ハシブトガラ、ヤマガラ、シジュウカラ(7科20種)
【備考】仙台-苫小牧航路の3月下旬の探鳥には今まで行ったことがなかったので、土日を利用して出かけてみることにした。行きは仙台駅から八戸まで新幹線、青森まで特急、そこから札幌まで急行はまなすで行って、小樽港周辺で、シロカモメを見ることにした。鳥の海や、磯浜周辺ではよく見るが、せいぜい数羽なので、やはり本場のいっぱいいるところで、それぞれのステージの個体をじっくり見たかったからだ。仙台を19時30分に出て、札幌へは翌6時に着く。小樽へは1時間ほどで7時30分頃から探鳥を開始することができた。
 祝津、高島漁港にはシロカモメがいっぱいいたが、比率的には、オオセグロカモメが一番多く、次にシロカモメ、セグロカモメ、ワシカモメの順だった。セグロカモメとワシカモメはかなり少なかった。ウミネコは高島漁港に圧倒的な数がいた。カモ類はシノリガモが多く。ウミアイサも比較的多かったが、クロガモとコオリガモ、ウミガラスやケイマフリ、ウミスズメが岬から遠く観察できたくらいだった。時期的には12月や1月頃がいいらしいので、12月末にでも行ってみたいと思う。
 シロカモメはそこら中にいるので、第1回冬羽から成鳥夏羽まで各ステージの個体を見ることができた。岬の下にあるトドの飼養場には、いろいろな海獣の種類がいておもしろかった。ただ、トドは猛犬風で近寄ってきてはやたら吠えるので、多少怖かった。中に年のいったやたらでかいトドがいてこれはひょうきんな感じがした。
 小樽から札幌円山公園はパスして、苫小牧の北大演習林に行った。研究所の助手の方にクマゲラについて詳しく聞くことができた。貯水塔の近くで声は聞いたけれど、姿を見ることができなかったが、2,3日前まで人が来ようがお構いなしに巣穴を掘っていたという木を見せられて、写真だけは撮ってきた。6月が楽しみである。近くの池に純正のアメリカヒドリ夫婦がいて、すぐ近くまで寄ってきて餌を食べたり、陸に上がって餌を探していた。
 後で、高島岬で撮影した写真に、ケイマフリやコオリガモのペアが写っていた。風が強く、スコープでじっくり見ようにもけっこう危ない場所だった。

■2004/3/28(日)気仙沼沖~金華山沖 5:26~6:10 晴れ、太平洋フェリー「いしかり」
【種名】ウミネコ、カモメ、オオセグロカモメ、セグロカモメ、ハシボソミズナギドリ2、オオミズナギドリ1、ウミスズメ8、ウミガラス2、ウトウ18(3科9種)
【備考】晴れていたが、海鳥はかなり少なかった。多かったのはウミネコくらいで、あとは金華山沖でウトウの群れと、ウミスズメの群れを見たたくらいで、ウミガラスも浮いていたのが2羽、ミズナギドリはあとで写真判定で計3羽という状態だった。



2003年6月21日(土)~22日(日)仙台~苫小牧航路,他

2003年06月23日 | 仙台-苫小牧航路

写真ページはこちらです
■2003/6/21(土) 4:00-9:30 八戸沖~苫小牧  強風、晴れ、風雨  フェリー「きそ」

出現順に記載、時間における場所
04:00 岩手・青森県境、曇り、強風
ハシボソミズナギドリ5,オオセグロカモメ1,オオミズナギドリ2、ウミネコ2
4:10
ハイイロミズナギドリ9、オオミズナギドリ2、ウミネコ2
4:20
ウミネコ2、ハイイロミズナギドリ3、オオミズナギドリ1
4:30
ハシボソミズナギドリ3、ハイイロミズナギドリ2、ウミネコ1、クロアシアホウドリ1、オオミズナギドリ1
4:40
ハイイロミズナギドリ1
4:50
ウミネコ1
5:00 八戸沖
風雨激しく観察中断、展望室へ
7:20 青森県尻屋崎沖
クロアシアホウドリ2、ハイイロミズナギドリ8、ウミネコ2
7:30
オオミズナギドリ1,ウミネコ1、ハイイロミズナギドリ4
7:40
ハイイロミズナギドリ2、ウミネコ2、シロカモメ成鳥1
7:50
ハイイロミズナギドリ2、オオミズナギドリ1,ウミネコ1
8:00
ハシボソミズナギドリ2
8:30
フルマカモメ1
8:40
フルマカモメ2、ハイイロミズナギドリ8、オオトウゾクカモメ1
8:50
フルマカモメ2、ハイイロミズナギドリ2
9:00
フルマカモメ6、アカアシミズナギドリ2
9:10
フルマカモメ2、ハシボソミズナギドリ300+の群れ、ハイイロミズナギドリ50+、ウミネコ2、オオミズナギドリ8、他
大きな群れの中をフェリーは進んだ。左舷右舷とも相当な個体数だった。
9:30
ハイイロミズナギドリ2 
終了
【備考】撮影した写真を見ても、ハイイロミズナギドリが多かった。昨年出た(時期は違うが)コアホウドリとトウゾクカモメ等は見つけられなかった。

【参考記録】 ウトナイ湖ネイチャーセンター付近 6/21 11:30-14:30 晴れ
■観察鳥種
ダイサギ、アオサギ、コブハクチョウ(成鳥、ヒナ2)、オオハクチョウ(成鳥、ヒナ2)、コハクチョウ、マガモ、カルガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、トビ、オオセグロカモメ、キジバト、カッコウ、ツツドリ、ショウドウツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、シマセンニュウ、エゾセンニュウ、コヨシキリ、センダイムシクイ、ハシブトガラ、シジュウカラ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、ニュウナイスズメ、コムクドリ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
【備 考】エゾハルセミの鳴き声と、約5分間隔で飛来するジェット旅客機の騒音はかなりのものだった。今話題になっているオオハクチョウのヒナ2羽を見ることができたのでよかった。コブハクチョウのヒナもかわいらしかった。

■2003/6/22(日) 4:30-8::00 釜石沖~金華山沖 晴れ、微風。金華山沖に近づくにつれて凪状態(写真参照)
【記録】出現順に記載、時間における場所
4:30
オオミズナギドリ++、ハシボソミズナギドリ+、ウミネコ2、キジバト1(フェリー在住)
4:40
ハシボソミズナギドリ+、オオミズナギドリ++、ウトウ3、ハイイロミズナギドリ3
5:00 気仙沼沖
クロアシアホウドリ2、オオミズナギドリ+、ウミネコ2、オオセグロカモメ1
5:20
イルカSP8+、オオミズナギドリ+ハイイロミズナギドリ3、ウミネコ4、ハシボソミズナギドリ+
6:00
クロアシアホウドリ1
6:50 金華山沖
ウトウ+、クロアシアホウドリ2、オオミズナギドリ+、ハシボソミズナギドリ+
8:10(展望風呂から)仙台湾
ウミガラス1(フェリーと併走)

【備考】金華山沖ではウトウが多かった。観察を切り上げて、展望風呂に入っていると、窓の外をウミガラスが一羽フェリーと併走していたのを見ることができた。お風呂に入りながら海鳥を見るのもなかなかいいものである。風呂には往復で合計6回入った。今回は、海鳥の種類・数とも少なかったので、8月あたりにもう一度行ってみたいと思っている。

2002年7月13日(土)~14日(日)仙台苫小牧航路

2002年07月13日 | 仙台-苫小牧航路
写真:クロアシアホウドリ,オオトウゾクカモメ,フルマカモメ暗色型,同淡色型,トウゾクカモメ淡色型,同

■2002/7/13(土) 4:00-7:00 9:00-10:00 八戸沖~苫小牧 晴れ時々曇り、風弱、波穏やか

【記録】出現順に記載、時間における場所
04:20
ウトウ、ハシボソミズナギドリ、ウミネコ、クロアシアホウドリ、オオミズナギドリ、クロアシアホウドリ、ハシブトウミガラス、クロアシアホウドリ、クジラSP
04:45
オオセグロカモメ、ハシボソミズナギドリ、オオミズナギドリ
05:05 青森県八戸沖
トウゾクカモメ2(淡色型)、フルマカモメ
05:30
クロアシアホウドリ、フルマカモメ2、ウトウ
05:35
フルマカモメ、オオミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ
05:45
クロアシアホウドリ、ウトウ、ウミネコ、フルマカモメ2、フルマカモメ2
06:00 青森県蟹白町沖
オオトウゾクカモメ、クジラSP
06:05
フルマカモメ淡色型(頭が白い)、オオミズナギドリ++
06:10
フルマカモメ3、オオミズナギドリ++
06:18
フルマカモメ淡色型1
06:25
ハイイロミズナギドリ2、フルマカモメ、オオトウゾクカモメ1、クロアシアホウドリ1、オオミズナギドリ++
06:35
フルマカモメ3、オオミズナギドリ++
06:45
フルマカモメ、オオセグロカモメ、トウゾクカモメ2(淡色型)、ウミネコ
06:55
キジバト(フェリー在住)
07:05  青森県尻屋岬沖
スズガモ
07:10
フルマカモメ、キジバト
-------------休憩、朝食、朝風呂--------
09:00
アカアシミズナギドリ、クジラ20+、アカウミガメ
09:10
フルマカモメ、コアホウドリ
09:15
フルマカモメ、フルマカモメ11
09:25
コアホウドリ、フルマカモメ淡色型、イシイルカ+
09:45 曇り時々晴れ、強風
ハシボソミズナギドリ300+、オオトウゾクカモメ
09:55
オオトウゾクカモメ2、コアホウドリ、フルマカモメ、オオミズナギドリ++
※オオトウゾクカモメ2とコアホウドリ1が餌で格闘していた。
10:05 晴れ
コアホウドリ1
10:30 苫小牧港接岸
end
【備考】はじめての航路でしかも識別に詳しい方に教えられながらの観察でとてもラッキーだった。新幹線が八戸まで伸びたら、仙台から八戸-苫小牧航路が身近になりそうです。
【参考記録】 ウトナイ湖ネイチャーセンター付近 7/14 11:30-14:30 晴れ
アオサギ、コブハクチョウ、オオハクチョウ、トビ、エゾライチョウ、シロチドリ、コチドリ、イソシギ、キジバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ノビタキ、クロツグミ、ウグイス、シマセンニュウ、エゾセンニュウ+、コヨシキリ、センダイムシクイ、コサメビタキ幼鳥、ハシブトガラ、シジュウカラ、シマエナガ、メジロ、アオジ、シマアオジ♂2♀1、オオジュリン、カワラヒワ

■2002/7/14(日) 4:00-8::00 釜石沖~金華山沖 曇り、時々雨、強風

【記録】出現順に記載、時間における場所
04:10 曇り、風なし
オオミズナギドリ3
04:15
オオミズナギドリ6
04:25
オオミズナギドリ11、オオセグロカモメ1
04:30 岩手県釜石沖
オオミズナギドリ20+、オオセグロカモメ1
04:35
ハイイロミズナギドリ1、オオミズナギドリ30+、ウミネコ1
04:40
ハシボソミズナギドリ10,ウミネコ1
04:50
ハイイロミズナギドリ1,オオミズナギドリ10+
04:55
ハイイロミズナギドリ5、ハシボソミズナギドリ3、オオミズナギドリ10+
05:00 曇り、小雨、強風
オオミズナギドリ30+、ウミネコ1
05:05
フルマカモメ淡色型1、オオミズナギドリ1
05:15 宮城県境沖
クロアシアホウドリ、オオミズナギドリ20+、ウトウ3、ウミネコ1
05:20 
ヒメウ2、ウミネコ1、ハイイロミズナギドリ2
05:40 降雨、強風
ハイイロミズナギドリ2、ウミネコ1、オオミズナギドリ12
05:50 雨やむ、強風 
オオトウゾクカモメ2、オオミズナギドリ20+
06:00 気仙沼沖
ハイイロミズナギドリ2,オオミズナギドリ80+
06:15
ハイイロミズナギドリ2,オオミズナギドリ++
潮目頻繁に現れる
06:35
ハシボソミズナギドリ3、ウミネコ+、オオミズナギドリ++
0650 金華山沖
この間、ほとんど出ず
06:55
オオミズナギドリ3、ハシボソミズナギドリ6、オオトウゾクカモメ1
07:05
オオミズナギドリ4,ウミネコ+、ハシボソミズナギドリ1
07:20 金華山迂回
オオミズナギドリ++
07:30 終了
-------------休憩、朝食、朝風呂--------
9:25 仙台港接岸
【備考】帰りは、一人での観察だったが、行きでたいてい見慣れたので識別は比較的容易だった。漁船の脇と後をついていくクロアシアホウドリの姿はなかなかユニークだった。宮城県境沖に入ってからは展望室前の船首甲板での観察は強風と雨のため無理になり、左舷で行った。やはり船首の方がよく見えるし、種類も多く見られるようだ。写真は往復計3本撮影したのでできあがってくるのが楽しみだ。1/750秒できってあるので、止まっているとは思うが、識別写真程度の出来だろう。今回の観察で、フルマカモメの羽色のパターンがいろいろあることに気がついた。暗色型、淡色型といってもいろいろバリエーションがあるようだ。今回の記録では、頭部がはっきり白色のものを淡色型と記録している。


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