私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

2005年8月10日(水)蒲生海岸

2005年08月20日 | 蒲生海岸
■2005/8/10(水)12:30-13:30【天気】晴れ 
【場所】ビール工場,蒲生海岸
【種名】カイツブリ,カワウ,ゴイサギ,ササゴイ,アマサギ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,カルガモ,ミサゴ2,トビ,ハヤブサ若鳥1,シロチドリ5,ムナグロ夏羽1,トウネン幼羽2,オバシギ幼羽1,アオアシシギ幼羽1,キアシシギ8,イソシギ2,ソリハシシギ2,ウミネコ,ユリカモメ夏羽1,キジバト,ヒバリ,ツバメ,イワツバメ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,ホオジロ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,オナガ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(19科36種)
【備考】振休で平日に蒲生に行った。会ったのはゴカイ採りの男性1,サーフィンに来た外人の親子2だけというすばらしさで,じっくりシギチを見ることができた。少しずつシギチの個体数,種類が増えてきてはいるが,昨年よりは少ない。鳥の海の方はもっと少ないだろう。導流堤近くにコサギの幼鳥がいた。嘴,足指の色が成鳥とは異なるので,ちょっと見ると別のサギに見えたりするが,コサギはコサギである。ちなみに成鳥1羽と一緒に行動していた。オバシギ幼羽は導流堤北側の干潟で一心不乱に採餌していた。砂の中に嘴を突っ込んで小さな巻き貝を捕食していた。松林でオナガが数羽いてけたたましく騒ぎ立てていると思ったら,ハヤブサを追い払っていたようだった。
【写真】

■オバシギ幼羽 ■オバシギ幼羽 ■オバシギ幼羽

■オバシギ幼羽 ■コサギ幼鳥と成鳥 ■コサギ幼鳥


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2005年7月31日(日)栗駒山麓

2005年08月20日 | 花山湯ノ倉温泉
■2005/7/31(日)10:30-12:00【天気】晴れ
【場所】栗駒山麓
【種名】シノリガモ成鳥2幼鳥4(留守),ヒヨドリ2,シジュウカラ1(3科3種)
【備考】実際に聞いたり見たりした鳥はヒヨドリとシジュウカラの2種という日だった。シノリガモは5月初旬に繁殖地にやってきて中旬頃にはペアリングをする。ペアリング成功する場合もあるし,なかなかうまくいかない場合もある。例え抱卵しても雨が多い年には巣が流されたり,天敵に襲われたりして,今回の繁殖成功は実に7年ぶりということだった。6月末にヒナを連れた♀の姿が見られるようになるが,♂はもう用なしというか,♀から相手にされず,孤独な?生活をするらしい。7月下旬に以前観察したときには,幼鳥も親鳥くらい大きくなっていたのを見たことがある。写真は,前回アカショウビンが捕食していたニホントカゲである。陽当たりのいい石や岩の隙間からちょろちょろでてくる。そこを狙われるわけである。人の足元をちょろちょろしているくらいだから,遠くから見ているアカショウビンには気づくはずもない。おそらく。
【写真】ニホントカゲ(左から幼体,幼体,成体になりかけ?胴体が黒地で,尾が美しい金属光沢のあるブルー)
  


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2005年7月21日(木)~24(日)石巻・函館航路

2005年08月20日 | 仙台-苫小牧航路
■2005/7/21(木)~24(日) 
【場所】石巻漁港~三陸沖~津軽海峡~函館ドック往復
【種名】海域毎出現順

7/21 16:00~18:30 金華山沖~大島沖~大船渡沖
ウミネコ,オオセグロカモメ,ウミウ,ヒメウ,ウトウ,オオミズナギドリ,クロアシアホウドリ,ハシボソミズナギドリ,ハイイロミズナギドリ
※特に17:30頃から大島沖でハシボソミズナギドリとオオミズナギドリの大群,群れの中を船がかき分けて進んでいく形になった。これほどの大群を至近距離で見るのは初めてだった。潜って逃げるものあり,慌てて滑走するものあり,平然と見送るものありといろいろだったが,たいていは船の進行方向にばさばさ(ばちゃばちゃ)と逃げていった。数にして軽く万単位だろう。食事をする演習室や個室のベッドの窓が喫水より少し上で,そこからもよく見えるし,甲板にあがれば思わず手が届くような距離を飛んでいる。ただ薄暗いので写真はいまいちだった。

7/22 4:00~8:30 八戸沖~むつ小川原沖~尻屋岬沖~津軽海峡
ハイイロヒレアシシギ♂夏羽2♀2,フルマカモメ+,アカエリヒレアシシギ♂夏羽2,ウミネコ,オオセグロカモメ,ハイイロミズナギドリ+,ハシボソミズナギドリ++,オオミズナギドリ++
※期待していた八戸沖は鳥影なし。尻屋岬沖から出現。ハイイロヒレアシシギとアカエリヒレアシシギは,船の進行方向と同じ西北西へ飛んでいった。ミズナギドリ類3種は多い。フルマカモメが次々に現れた。

7/23 16:30~18:30 函館沖~津軽海峡
ウトウ++,オオミズナギドリ++,ハイイロミズナギドリ+,ウミネコ,オオセグロカモメ,ウミガラス2
※夕陽を背に函館ドックを出航。夕闇の津軽海峡を船と反対方向にウトウの群れが塒(北海道)へ帰って行く。嘴に魚を何匹か咥え,30羽以上の大きな群れから1,2羽まで次々に通り過ぎていく。

7/24 5:00~12:00 釜石沖~金華山沖~網地島沖
クロアシアホウドリ2,ハシボソミズナギドリ++,オオミズナギドリ++,ウミネコ++,オオセグロカモメ
※帰りは潮の流れに乗って,予定より1時間以上早く12:00には石巻漁港に到着。甲板ボランティア清掃後,江島・足島・金華山・網地島・田代島をみんなで見る。ミズナギドリ類の群れは金華山沖から網地島沖まで大群となる。

【備考】仙台港から太平洋フェリーで苫小牧往復するのと違い,今回はフェリーよりずっと近海を陸に沿って函館まで航海した。フェリーではいろいろ出現する八戸沖の海域が,航路が陸に近かったせいかさっぱりだった。他は,フェリーでの出現パターンとほぼ同じだった。フェリーでは金華山から宮古沖が夜間のため,ほとんど観察できないが,今回は夕方ではあったが,ミズナギドリ類の大群を見た。同じ海域は,フェリーでは仙台港へ帰る早朝4:00頃から観察できる。金華山沖から網地島沖の海域では,航路がほぼ同じこともあり,オオミズナギドリの群れを観察した。クロアシアホウドリやハシボソミズナギドリが釜石沖~気仙沼大島沖で観察できるのもフェリーと同じである。今回の一番大きなルートの違いは,八戸沖から尻屋岬を回り,マグロで有名な大間崎沖から最短で函館に向かう航路だった。この航路では,行きはヒレアシシギと多くのフルマカモメが出た。フルマカモメはフェリーでは八戸沖から多数観察できるので,同じ棲息海域に入るのかもしれない。函館港からの帰りは,夕闇の中,家路?につくウトウの群れに何となくあわれを感じた。
【写真】

■ハイイロヒレアシシギ ■ハイイロミズナギドリ ■ハシボソミズナギドリ

■ハシボソミズナギドリ ■ハシボソの群れ ■ハシボソミズナギドリ

■ハシボソミズナギドリ ■フルマカモメ暗色型 ■フルマカモメ暗色型

■クロアシアホウドリ ■オオミズナギドリ ■オオミズナギドリ

■オオミズナギドリ ■オオミズナギドリ ■オオセグロカモメ

■オオミズナギドリの群れ


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