私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

2009年7月11日(土)鳥の海 アジサシの飛翔

2009年10月08日 | 鳥の海
■2009/7/11(土)11:03-13:36【天気】晴れ時々曇り
【場所】鳥の海
【種名】アジサシ(1科1種)成鳥4,幼鳥1
【メモ】コアジサシのコロニーの観察をしていたら,渚にアジサシが4羽いたのを見つけた。幼鳥も1羽いる。この日は月齢18.1で中潮,関係ないが世界人口デーで佐久間象山の命日にあたる。要するに,潮がかなり退いていて,いつもは見えない浅い砂州が広がっていて,アジサシたちはそこで水浴び(海水)をしていた。上からダイビングして魚を捕らえているのか,単に水浴びをしているのか分からなかったが,すっかり水中に没して浮き上がってくると,そこで水浴びという行動を繰り返していた。中には求愛行動か,水浴びしている1羽に上からホバリングをして,お互いに嘴を広げて接触しあい,ホバリングの1羽は,水浴びをしている1羽のわきに降りて水浴びという行動も何回か観察できた。アジサシもコアジサシもかつては蒲生海岸で普通に見られた。よく日和山の反対側の干潟に大群で降りていた記憶がある。その頃は別に珍しいとも何とも思わなかったので,撮影しなかったのだが,今では季節的に群れで通過,もしくは短期間滞在しているのが見られるだけになってしまった。今回は,次の観察日も含め,アジサシの幼鳥が見られたのはよかった。 アジサシの仲間で好きなのは,エレガントなエリグロアジサシ,大洋を颯爽とゆくセグロアジサシ,可愛いシロアジサシだ。ただアジサシも近くで見ると翼も長いし,なかなかいい。ホバリングしているのを真横から見ると別種かと思われるくらい小さく見えるが。
オオアジサシやオニアジサシ,ベニアジサシ,クロアジサシなんかもいいが,やはり,エリグロアジサシが今まで見た中では一番いいと思う。SKIMMERの類はユニークだけれどバランスがちょっと・・・という感じだ。ついでにペリカンの類は,歩いていたり,止まっているのを見ると間が抜けた感じがするが,これがいったん空を飛んで,獲物めがけて急降下する様子は,当然見たことはないがプテラノドンのような感じで,ダイナミックだ。
【写真】
  
■4羽の成鳥アジサシ。片方の足を失っている個体は,額の黒い部分がやや後退していて冬羽に移行しているものかもしれない。または,これも見たことがないのでわからないが,片方の成鳥と比べると風切羽がまだ黒っぽい部分が多いことから,若鳥かもしれない(カモメ類で言えば,第N回夏羽とか)。
  
■アジサシの成鳥と幼鳥・明らかにコアジサシの幼鳥とは違う。
  
■メモに書いた求愛行動?
  
■水浴び,羽繕い。ダイビングして花を咥えたアジサシ。魚とも思ったのだろうか。
  
■アジサシの堂々とした飛翔形
  
■アジサシの飛翔。露出がいまいちで目がきちんと映ったのがなかった。


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