■2009/10/17(土)7:50-9:50【天気】晴れ
【場所】宮城蔵王
【種名】トビ2,クマタカ成鳥3・幼鳥1,キジバト1,ツグミ1,ホオジロ4,アトリ120+・80+・50+・++,ホシガラス5,ハシボソガラス,ハシブトガラス(6科9種),他小鳥SP+
【メモ】今日は生まれてこの方1回も行ったことがなかった蔵王の紅葉を見に行くことにした。鳥はレストハウスあたりに今期一回も見ていないイワヒバリを期待したのだが結局見つけられなかった。ホシガラスくらいは季節柄いるだろうと思っていたが,こちらは5羽観察できた。おまけはクマタカで成鳥3羽・幼鳥1羽の計4個体確認した。
宮城IC~村田JCT~川崎ICから青根経由エコーラインがいつものコースだ。土日は高速代が割安なので釜房経由でなくていい。紅葉は光線の関係であまりいう感じではなかった。時間の経過と光線でよくなるかもしれない。蔵王山頂付近はとっくに紅葉が過ぎていたが,前山方面の森林は,逆光が木々の葉や小枝に部分的に反射してまるで,光の滴をまとっているように見えた。この美しさを100-400mmで表現するのは難しいが,何しろデジ一眼1台,レンズ1個しか持っていない。リフトはまだ動く時間ではなかったので,ハイラインの方を登った。駐車場に着くと車はまだ10台ちょっとで,そこからレストハウスを過ぎてお釜の方へ行くと,馬の背を歩いているのは,100mほど先を行く一人だけだった。たいていの観光客はレストハウスから刈田神社へ行くか,途中の柵からお釜を眺めている。
自分はいないとは思いながらも,イワヒバリを探しにとぼとぼ歩いていった。途中,何かか細いピチピチという感じの鳴き声がそのへんから聞こえたような気がしたが,何もいなかった。お釜周辺の景色は抜群だったので何枚か写真を撮った。イワヒバリにはやはり会えず,またとぼとぼ馬の背をリフトの方に引き返し,リフト近くで休憩していた時だった。今日はまだ1羽の鳥も見ていなかったというのに,馬の背のあたりから山頂を越えて山形方面へ飛んでいく小鳥の大群を見つけた。アトリの群れだった。だいたい100羽前後の群れで,5分おきくらいに宮城から山形方面に向かって行く。2回目の群れの時は,最後尾にどういうわけかツグミがくっついていた。飛んでくる場所の見当をつけて待っていたが,すべて空振りで,こちらで待てばあちら,あちらで待てばさらにあちらという感じで,近くで見たのは1回目だけだった。全部で5回ほど飛んだ。それにしても,馬の背を超えていくアトリの大群というのはちょっと意外だった。これは鳥が例えアトリであっても,高山を越えていくのを観察できたのは非常に有意義なことだった。思えば,最初に馬の背を歩いていた時,微かに聞こえた声はアトリがハイマツあたりで休んでいたのかもしれなかった。もう少しよく見ておけば見られたのかもしれない。
ここで少し気をよくしてハイラインを下山したが,途中でホシガラスが2羽ほど飛んだ。一応リフト付近を見たが何もいなかった。さて,聖山平付近でホシガラスを撮ったが,何しろ半分逆光と遠いのとでEOS7の解像度で撮影したような写真になってしまった。画素が大きいのとかなり解像するので,ウェブに載せるために1200×900に縮小をかけると,ぎざぎざが目立ってしまう。そのまま縮小しないでトリミングした方がよいようで,来年のハヤブサの撮影が楽しみだ。さて,クマタカだが最初成鳥1羽を見たが,双眼鏡で確認しているうちに木の枝で見えなくなった。ところがそこから約20分後に某所で成鳥2羽,幼鳥1羽を見ることができた。最初,カラス5羽が紅葉の山の稜線上空で飛んでいたので,ふと隣の空を見ると,3羽の白っぽいタカが飛んでいた。明らかに大きさの異なる幼鳥1羽は成鳥1羽とくっついて帆翔していた。その外縁に風切が抜けたり傷んでいる成鳥が飛んでいる。こちらはサービスがよく,結構近くまで(とは言ってもかなり遠いが)やってきてくれた。10分くらい見ていたが,幼鳥と成鳥1は紅葉の稜線の向こうに行って見えなくなったが,もう1羽の成鳥は,しばらく旋回しながら飛んでいた。最初に見た成鳥は風切が全然傷んではいなく,距離も遠いので-とは言ってもクマタカにすればお隣ということだろうが-,別の個体だろう。 紅葉を見に行ってクマタカを4羽も見たのだから,やはり鳥見は無心で行くのがよいようだ。いると思って行くとやっぱりいたり,いなかったり,いないと思っていくとやはりいなかったり,意外な出会いがあったり,それで鳥見はおもしろいのだと思う。
【写真】
■五色沢の風景/五色岳とお釜
■ナナカマドの赤い実/逆光の紅葉と木々
■蔵王を越えていくアトリの群れ/聖山平のホシガラス
■アオモリトドマツの実を食べるホシガラス。半逆光で頭部が黒く見える。つやつや頭が印象的。何度もうるさく鳴いていた。
■クマタカ幼鳥と成鳥
■クマタカ成鳥の2個体
■クマタカ成鳥
Copyright(C)2009 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.
【場所】宮城蔵王
【種名】トビ2,クマタカ成鳥3・幼鳥1,キジバト1,ツグミ1,ホオジロ4,アトリ120+・80+・50+・++,ホシガラス5,ハシボソガラス,ハシブトガラス(6科9種),他小鳥SP+
【メモ】今日は生まれてこの方1回も行ったことがなかった蔵王の紅葉を見に行くことにした。鳥はレストハウスあたりに今期一回も見ていないイワヒバリを期待したのだが結局見つけられなかった。ホシガラスくらいは季節柄いるだろうと思っていたが,こちらは5羽観察できた。おまけはクマタカで成鳥3羽・幼鳥1羽の計4個体確認した。
宮城IC~村田JCT~川崎ICから青根経由エコーラインがいつものコースだ。土日は高速代が割安なので釜房経由でなくていい。紅葉は光線の関係であまりいう感じではなかった。時間の経過と光線でよくなるかもしれない。蔵王山頂付近はとっくに紅葉が過ぎていたが,前山方面の森林は,逆光が木々の葉や小枝に部分的に反射してまるで,光の滴をまとっているように見えた。この美しさを100-400mmで表現するのは難しいが,何しろデジ一眼1台,レンズ1個しか持っていない。リフトはまだ動く時間ではなかったので,ハイラインの方を登った。駐車場に着くと車はまだ10台ちょっとで,そこからレストハウスを過ぎてお釜の方へ行くと,馬の背を歩いているのは,100mほど先を行く一人だけだった。たいていの観光客はレストハウスから刈田神社へ行くか,途中の柵からお釜を眺めている。
自分はいないとは思いながらも,イワヒバリを探しにとぼとぼ歩いていった。途中,何かか細いピチピチという感じの鳴き声がそのへんから聞こえたような気がしたが,何もいなかった。お釜周辺の景色は抜群だったので何枚か写真を撮った。イワヒバリにはやはり会えず,またとぼとぼ馬の背をリフトの方に引き返し,リフト近くで休憩していた時だった。今日はまだ1羽の鳥も見ていなかったというのに,馬の背のあたりから山頂を越えて山形方面へ飛んでいく小鳥の大群を見つけた。アトリの群れだった。だいたい100羽前後の群れで,5分おきくらいに宮城から山形方面に向かって行く。2回目の群れの時は,最後尾にどういうわけかツグミがくっついていた。飛んでくる場所の見当をつけて待っていたが,すべて空振りで,こちらで待てばあちら,あちらで待てばさらにあちらという感じで,近くで見たのは1回目だけだった。全部で5回ほど飛んだ。それにしても,馬の背を超えていくアトリの大群というのはちょっと意外だった。これは鳥が例えアトリであっても,高山を越えていくのを観察できたのは非常に有意義なことだった。思えば,最初に馬の背を歩いていた時,微かに聞こえた声はアトリがハイマツあたりで休んでいたのかもしれなかった。もう少しよく見ておけば見られたのかもしれない。
ここで少し気をよくしてハイラインを下山したが,途中でホシガラスが2羽ほど飛んだ。一応リフト付近を見たが何もいなかった。さて,聖山平付近でホシガラスを撮ったが,何しろ半分逆光と遠いのとでEOS7の解像度で撮影したような写真になってしまった。画素が大きいのとかなり解像するので,ウェブに載せるために1200×900に縮小をかけると,ぎざぎざが目立ってしまう。そのまま縮小しないでトリミングした方がよいようで,来年のハヤブサの撮影が楽しみだ。さて,クマタカだが最初成鳥1羽を見たが,双眼鏡で確認しているうちに木の枝で見えなくなった。ところがそこから約20分後に某所で成鳥2羽,幼鳥1羽を見ることができた。最初,カラス5羽が紅葉の山の稜線上空で飛んでいたので,ふと隣の空を見ると,3羽の白っぽいタカが飛んでいた。明らかに大きさの異なる幼鳥1羽は成鳥1羽とくっついて帆翔していた。その外縁に風切が抜けたり傷んでいる成鳥が飛んでいる。こちらはサービスがよく,結構近くまで(とは言ってもかなり遠いが)やってきてくれた。10分くらい見ていたが,幼鳥と成鳥1は紅葉の稜線の向こうに行って見えなくなったが,もう1羽の成鳥は,しばらく旋回しながら飛んでいた。最初に見た成鳥は風切が全然傷んではいなく,距離も遠いので-とは言ってもクマタカにすればお隣ということだろうが-,別の個体だろう。 紅葉を見に行ってクマタカを4羽も見たのだから,やはり鳥見は無心で行くのがよいようだ。いると思って行くとやっぱりいたり,いなかったり,いないと思っていくとやはりいなかったり,意外な出会いがあったり,それで鳥見はおもしろいのだと思う。
【写真】
■五色沢の風景/五色岳とお釜
■ナナカマドの赤い実/逆光の紅葉と木々
■蔵王を越えていくアトリの群れ/聖山平のホシガラス
■アオモリトドマツの実を食べるホシガラス。半逆光で頭部が黒く見える。つやつや頭が印象的。何度もうるさく鳴いていた。
■クマタカ幼鳥と成鳥
■クマタカ成鳥の2個体
■クマタカ成鳥
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