■2011/5/4(水)8:08-12:09【天気】曇りのち晴れ
【場所】鳥の海
【種名】カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,スズガモ,ミサゴ,トビ,キジ,シロチドリ8,メダイチドリ23,トウネン12,ハマシギ120+,オバシギ2,キアシシギ15,イソシギ1,オオソリハシシギ23,チュウシャクシギ34+,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,ツバメ,イワツバメ,ツグミ,ウグイス,ヒヨドリ,ムクドリ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(16科32種)
【メモ】連休の4日,シギチの状況を見に鳥の海を訪れた。例年なら,金華山,鳥の海,花山,江島と行くところだが,花山の湯ノ倉温泉は以前の地震で水没し,山は崩れ,人々の生活に甚大な被害を及ぼした。そこから3年もしないうちに巨大地震と巨大津波でほとんどの漁村や沿岸の都市が壊滅的な打撃を受けた。沿岸部,島も地形的な変形を受け,内陸部の被害もこれまでになく広範囲だった。鳥の海はまず砂浜が半分以上えぐられ,一昨年コアジサシが営巣していた場所などは見る影もないほどだ。南側の水路部分が海とつながってしまい,浜が孤立した状態になっており,高潮が続けば,砂浜はどんどんなくなって,最悪の場合は鳥の海が漁船の水路以外でも直接つながってしまうような状況にある。荒浜海岸も惨憺たる状況で,海岸と運動公園の間に水路ができてしまっている。鳥の海荘の隣には瓦礫が高く積まれ,たくさんの家々は津波に晒され,土台しか残っていないところも多い。昔からお世話になっている店もすっかりやられてしまった。跡形もないところもある。
そんな状況の中で,干潟はどうなっているのか,シギチは来るのか。そんな思いで南側から鳥の海周回路に入り,水門近くの駐車場に車を止め,そこから普段なら釣りをしている堤防の段のあることろに降りて,シギチを観察することにした。近くの墓地の卒塔婆があちこちに散乱し,干潟の中には本来あり得ないはずの石油ストーブや,様々なもの,流されてきた海岸のマツがあちこちに横たわっている。
干潟は,地震・津波以前からオオソリハシシギやチュウシャクシギが採餌していたところをはじめ,これまで出ていなかったのに干潟になっているところもあった。逆に海岸近くの一番シギチがいたあたりは干潟が出ず,防波堤も失われているので,以前とは全くと言っていいほど風景が変わっている。
さて,シギチはかなり分散していたが,一度種類数に関係なくカウントした時には350+を数えた。その後,種類毎に数えたのが上記の個体数である。オオソリハシシギもチュウシャクシギもオバシギもトウネンも,ハマシギもいた。観察できなかったのはミユビシギとキョウジョシギ,それに数の少ないレアなシギチだが,基本的には例年通りかそれをやや下回る個体数だったのではないか。ただし,常連のコアジサシは一度も姿を見なかった。また例年見られるシロカモメも観察できなかった。ハマシギの中に標識を付けた個体がいて,これは昨年の秋にバンディングした第一回の夏羽個体ということになる。水門近くにいつもいるカワセミも近くに止まってくれたのはとてもよかったし,オオソリ以外はすぐ目の前で観察できた。干潟の生物はゴカイやカニ類はかなりの個体がいて,シギチはこれらを餌にしていた。ただし,例年見られる稚魚の群れは全く見られなかった。ミサゴが干潟を巡回していたが,見ている間は一度もダイビングすることはなかった。
Copyright(C)2011 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.
【場所】鳥の海
【種名】カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,スズガモ,ミサゴ,トビ,キジ,シロチドリ8,メダイチドリ23,トウネン12,ハマシギ120+,オバシギ2,キアシシギ15,イソシギ1,オオソリハシシギ23,チュウシャクシギ34+,ユリカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,キジバト,ツバメ,イワツバメ,ツグミ,ウグイス,ヒヨドリ,ムクドリ,スズメ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(16科32種)
【メモ】連休の4日,シギチの状況を見に鳥の海を訪れた。例年なら,金華山,鳥の海,花山,江島と行くところだが,花山の湯ノ倉温泉は以前の地震で水没し,山は崩れ,人々の生活に甚大な被害を及ぼした。そこから3年もしないうちに巨大地震と巨大津波でほとんどの漁村や沿岸の都市が壊滅的な打撃を受けた。沿岸部,島も地形的な変形を受け,内陸部の被害もこれまでになく広範囲だった。鳥の海はまず砂浜が半分以上えぐられ,一昨年コアジサシが営巣していた場所などは見る影もないほどだ。南側の水路部分が海とつながってしまい,浜が孤立した状態になっており,高潮が続けば,砂浜はどんどんなくなって,最悪の場合は鳥の海が漁船の水路以外でも直接つながってしまうような状況にある。荒浜海岸も惨憺たる状況で,海岸と運動公園の間に水路ができてしまっている。鳥の海荘の隣には瓦礫が高く積まれ,たくさんの家々は津波に晒され,土台しか残っていないところも多い。昔からお世話になっている店もすっかりやられてしまった。跡形もないところもある。
そんな状況の中で,干潟はどうなっているのか,シギチは来るのか。そんな思いで南側から鳥の海周回路に入り,水門近くの駐車場に車を止め,そこから普段なら釣りをしている堤防の段のあることろに降りて,シギチを観察することにした。近くの墓地の卒塔婆があちこちに散乱し,干潟の中には本来あり得ないはずの石油ストーブや,様々なもの,流されてきた海岸のマツがあちこちに横たわっている。
干潟は,地震・津波以前からオオソリハシシギやチュウシャクシギが採餌していたところをはじめ,これまで出ていなかったのに干潟になっているところもあった。逆に海岸近くの一番シギチがいたあたりは干潟が出ず,防波堤も失われているので,以前とは全くと言っていいほど風景が変わっている。
さて,シギチはかなり分散していたが,一度種類数に関係なくカウントした時には350+を数えた。その後,種類毎に数えたのが上記の個体数である。オオソリハシシギもチュウシャクシギもオバシギもトウネンも,ハマシギもいた。観察できなかったのはミユビシギとキョウジョシギ,それに数の少ないレアなシギチだが,基本的には例年通りかそれをやや下回る個体数だったのではないか。ただし,常連のコアジサシは一度も姿を見なかった。また例年見られるシロカモメも観察できなかった。ハマシギの中に標識を付けた個体がいて,これは昨年の秋にバンディングした第一回の夏羽個体ということになる。水門近くにいつもいるカワセミも近くに止まってくれたのはとてもよかったし,オオソリ以外はすぐ目の前で観察できた。干潟の生物はゴカイやカニ類はかなりの個体がいて,シギチはこれらを餌にしていた。ただし,例年見られる稚魚の群れは全く見られなかった。ミサゴが干潟を巡回していたが,見ている間は一度もダイビングすることはなかった。
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