私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

2022年4月23日(土)24日(日)29日(金)30日(土)閖上漁港周辺田圃

2022年04月30日 | 閖上漁港

■2022年4月23日(土)24日(日)29日(金)30日(土)【天気】曇り晴れ【機材】EOSR5+RF100-500、EF500Ⅱ
【場所】閖上漁港周辺田圃(2か所)
【種名】カルガモ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、ムナグロ16+、コチドリ8+、チュウシャクシギ42+、コシャクシギ2、アオアシシギ5+、(キョウジョシギ1)、ヨーロッパトウネンS1、(サルハマシギ)、ツバメチドリ、ウミネコ、トビ、ノスリ、ハシボソガラス、スズメ(10科17種)
【メモ】鳥の海の畑でコシャクシギが観察されたという情報を得て、当地はもちろん、仙台空港周辺田圃、大沼周辺田圃、蒲生、石巻と探したが、当然見つからず、ほぼ諦めていたところに閖上の田んぼで2羽いるという情報を得て行ってみた(29日)が、チュウシャクと飛んで行った後だった。また戻ってくるはずだということで、空港田んぼあたりを探していると、ツバメチドリっぽい鳥が飛んできて、行ってしまった(ほぼ間違いなし)。戻っていないねえなどと話していて、その辺の田んぼにいっぱいいるムナグロを撮影していると、田んぼに2羽いるという連絡が来て、おお、やった!とみんなが見ているところに戻ると確かにいた。ぱっと後ろ姿を見たところは、嘴以外はエリマキシギの冬羽っぽい羽衣をしていた。さて、2羽いるというわけで見てみると、2羽で大きさが違うのと小さい方は少し細身で羽衣も、もう1羽より黒っぽい感じがした。大きい方は頭央線があるかないかの感じだったが、小さい方は明瞭な頭央線があった。さらに小さい方が顔の黒い部分が明瞭だった。普通に考えて、これがペアだとすると、小さい方が♂だろう。見た感じはどちらも成鳥のように見える。ただし、図鑑等では雌雄同色で、頭央線があると記載されているの。
さて翌30日は晴れだったのでまた行ってみた。コシャクシギは別の田んぼにいて遠かったので、撮影はやめにして、別の鳥を探していたが、ヨロネンらしきものがいるというので、撮影した写真を見せてもらうと、ヨロネン成鳥夏羽だった。これも、田んぼを一周して探して戻ってくると、さっきそこにいたというので、隣の田んぼを見ると確かにいた。代掻き後の田んぼで水が上がっていない場所で、しきりに何かの幼虫を入れ食い状態で食べていた。これだけ続けて食べれば栄養になるだろう。ということで4月の春の渡りのヨロネンの夏羽は初見だったので、とてもうれしかった。
【動画】

【写真】
  
アオアシシギAdS/チュウサギ/ドジョウを食べるチュウサギ
  
翌日もいたアオアシシギ/ダイサギとチュウサギ
  
チュウシャクシギとアオアシシギ/夏羽になり方がよくわかる個体
  
ムナグロ/ムナグロ/コシャクシギ、左の方がやや大きい
  
大きい方の個体/やや小さい方は頭央線が明瞭/大きい方
  
大きい方は頭央線が不明瞭/頭央線が明瞭なやや小さい方
  
頭央線あり、なし、ありの個体
  
チュウシャクシギと大きさ比較/大きい方/チュウシャクシギとの比較
  
あり/あり/生息環境。どこの田んぼにでもいるわけではないのがポイント。例年チュウシャクシギが採餌している一帯。

コシャクシギ2羽とチュウシャクシギの飛翔
  
ヨロネン夏羽。全部違う幼虫。ほぼ入れ食い状態で盛んに幼虫を食べていた。
  
ヨーロッパトウネン夏羽
  
ヨーロッパトウネン夏羽/コチドリとヨロネン


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ヨーロッパトウネン夏羽:代掻き田圃は餌でいっぱい!

2022年04月30日 | 動画観察図鑑

ヨーロッパトウネン夏羽:代掻き田圃は餌でいっぱい!


2022年4月30日(土)・5月3日(火)石巻雲雀野埋立地

2022年04月30日 | 石巻雲雀地区

■2022年4月30日(土)・5月3日(火)【天気】曇り、晴れ強風【機材】EOSR5+RF100-500、 EF500Ⅱ
【場所】石巻雲雀野埋立地
【種名】ヒドリガモ、カルガモ、オナガガモ、シマアジ♀1、コガモ、カンムリカイツブリ、カワウ、ムナグロ2、コチドリ5、メダイチドリ6+、チュウシャクシギ6、キアシシギ5+、トウネン9、ウミネコ、セグロカモメ、トビ、ノスリ、ハシボソガラス、ヒバリ、セッカ、スズメ、ハクセキレイ(12科22種)
【メモ】昨年の同時期はオグロシギとコアオアシシギが出たので、期待して行ってみたが、若干寂しい感じだった。それでも、トウネンの夏羽の群れを見ただけで感動するので、来たかいがあった。トウネンは9羽いて、いつも通り1個体ずつ写真撮影をして、帰宅してから羽衣の違いを見た。完全に夏羽に近いものから、冬羽が一部残っているもの、その中間といろいろ個体差がある。4月30日に来た時、コガモの群れの中に眉白のシマアジ風カモがいたので、一応適当に写真を撮り、あとで、シマアジがいたというので3日は意識して観察した。コガモは2ペアと♀が6羽くらいで、+シマアジ♀というところだった。メダイはぽつりぽつりいて、その中に鳥の海で標識された個体がいたので、標識番号がわかるように撮影しておいた。秋の渡りでは、鳥の海で標識された個体が石巻にいることがあるので、秋は本来南に渡るはずだが、餌の関係か塒の関係か、仙台湾はシギチにとってはあっという間に移動できる距離なのかもしれない。今回のメダイはどうなのだろうか?他には、チュウシャクシギが若干いたのと、帰る直前にムナグロ2羽がやってきたくらいだったが、トウネンが見れたのでよかった。環境的には、上の大きな池はほぼ面積が激減し、昨シーズントウネンや夏羽のサルハマシギ2羽が採餌していた環境では全くなくなっている。隣の小さな池もさらに埋め立てで狭くなっているが、シギチが隠れるにはちょうどいい場所もできている。雲雀野埋立地は、人工的な環境だが、当初から陸シギの来る池や広大な干潟などがあり、今でも、鳥の海、蒲生と並んでシギチの観察地であることは驚異的なことだ。
【写真】
<4/30>この日は、ハヤブサが飛ばしたあとだったらしく、一見何もいなかった。ちなみにコチドリは1羽も見なかった。
  
ヒドリガモとトウネン2羽/セグロカモメ成鳥夏羽と第1回夏羽/チュウシャクシギ
  
チュウシャクシギ/ヒドリガモとシマアジ/セグロカモメ
<5/3>晴れ曇りだったが、強風のため観察も撮影も大変だった。
  
トウネン。羽衣に違いがある。
  
トウネン
  
トウネン
  
トウネン夏羽/キアシシギ夏羽/ここはシギチが休息するのによいポイント。メダイ
  
チュウシャクシギ
  
5羽しか映っていないが6羽/メダイ/コチドリもたまには撮ってあげないと
  
シマアジ♀/コガモ♂/ムナグロ2羽
  
ムナグロ夏羽/標識メダイ/同一個体

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