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ハイチュウ時間のカリガネだった。

2022年5月10日(火)金華山沖

2022年05月10日 | 金華山沖・仙台湾

■2022年5月10日(火)6:15-8:18【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】鮎川港~GPS波浪計付近金華山沖往復
【種名】オオハム夏羽1,クロアシアホウドリ3,オオミズナギドリ+++,ハイイロミズナギドリ+++,ハシボソミズナギドリ++,アカアシミズナギドリ4+,ヒメウ,ウミウ,ウミネコ,オオセグロカモメ,トウゾクカモメ1,ウトウ8+(7科12種)
【メモ】今年は最近あまり行ったことがなかった連休明けの1週目に海鳥調査一回目を実施することにした。以前,5月15日に行ったところ,帰港するときに,上下左右ものすごく揺れ,飛沫があっちこっちから上がり,普通なら,揺れが読めて膝をクッションにして,観察と撮影に専念できるのだが,この時ばかりは,レンズ・カメラに飛沫がかかってどうしようもない時があった。それで,連休1週目は天気はいいが海は荒れるのイメージが染みついた。しかし,その後,5月25日前後に実施していたが,ウトウが出ないので,早い方がウトウが出るかもしれないと思い,この日にした。二回目は25日前後に海の状況をみて行うことにした。
出港する時に,沖は波が高いかもと言われ,不安になったが行くことは可能だというので,お願いしますと言って出港した。網地島付近でここしばらく見ていなかったウトウの群れがいて,これはラッキー,さい先がいいと思っていた。しかし,金華山を左舷に見て進む頃から波が高くなり,これは撮影が大変と思っていたが,金華山を過ぎて最初にハシボソミズナギドリの大群が出る海域に着くと,波もやや穏やかになった。ハシボソミズナギドリが多く見られるようになり,アカアシミズナギドリも特に探さなくても,すぐ近くで見られた。それからGPS波浪計が見えるところまで来ると,またミズナギドリの大群がいた。オオハムがやや低い空を飛んでいった。GPS波浪計付近にはオオセグロカモメやウミネコの群れがいた。いつもはえびせんに海鳥が寄ってくるのだが,全然見向きもしない。船に寄ってくるのはクロアシアホウドリだけだった。ここから北上していったが,ふとGPS波浪計方向を見ると,トウゾクカモメが飛んでいた。気づくのが遅く,写真自体は遠ざかっていく後ろ姿しか撮影できなかった。はじめはオオトウゾクの淡色型かと思ったが,あとで確認するとトウゾクカモメだった。若い個体のようだった。さて北上しても,いつもいる海域に全然いないので,帰りながら,群れを探すことにした。すると,あちこちでミズナギドリ類の大群がいた。漁船が出てイワシ漁をしていたので,イワシの群れがたくさんいたのかもしれない。餌があればえびせんは不要というわけだ。今回は,クロアシアホウドリが3回出ただけだったので,これでは満足できるわけもなく,予定通り二回目を行うことにした。しかし,時期を今回早めたので,それと関係があるかは分からないが,近年,ほぼ見ていなかったウトウやハシボソミズナギドリを観察できたのでよかった。25日(水)二回目に期待ということになる。
【写真】
  
金華山近海でイワシ漁の準備をする漁師/ハシボソミズナギドリ/オオミズナギドリ,ハイイロミズナギドリ,翼を広げているアカアシミズナギドリ
  
ウトウの夏羽   /ハイイロミズナギドリの飛翔
  
ウトウ夏羽移行個体/トウゾクカモメの後ろ姿
  
翼を広げているのがアカアシミズナギドリ他はハイイロミズナギドリ/ハシボソミズナギドリ
  
夏羽のオオハム/GPS波浪計/ハシボソミズナギドリ
  
オオミズナギドリ/クロアシアホウドリ
  
クロアシアホウドリ
  
ハシボソミズナギドリ/ハイイロミズナギドリ。顔を水中につけて餌探し。潜ることができる。
  
ハイイロミズナギドリ/金華山近く。


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