会津の重ちゃん日記

日常の出来事、地方紙の記事、街中散策して見聞したことを発信。

死刑の判決

2006-11-06 23:31:03 | Weblog
フセイン元大統領に死刑判決

 1982年にイラク中部ドジャイルでイスラム教シーア派を虐殺した人道に対する罪で起訴されたサダム・フセイン元大統領ら八被告にイラク高等法廷は死刑判決を言い渡した。
 
各新聞・テレビなどのマスコミが一斉に報じた。
 その報道の中で「裁判は米主導とされ、米中間選挙直前の判決には、イラク政策で苦境に立つブッシュ米政権に配慮したとの批判」の記事が気になる。

 安部首相は「法律の支配の下に公正な裁判が行なわれた。イラク人自身の手でこうした裁判がなされてくべきだろう」と評価した。(毎日新聞)

 イラク人による裁判といいながら、アメリカ主導の裁判である。「勝てば官軍」の戊辰戦争や戦勝国による太平洋戦争の東京裁判を考えてしまう。

 本当に公正な裁判なのだろうか。

 情報は一方的である。イラク人の声、現地事情は地元からの発信は届いてこない。マスコミの情報のみ(アメリカが情報管理をしていないか?)

 少し古いけれど、ロシアのスターリンの血の粛清、中国の文化大革命、毛沢東に追われて台湾へ来た蒋介石の数万人の殺害、原子爆弾の投下、アフリカでの民族の争い。今も、宗教や民族の違いで紛争が起き、人々が死んでいる。

 その時、命令を下した者は裁判にかけられただろうか。
 建国の父などとして、殺人の罪状は一切問れない。英雄扱いである。

 ブッシュアメリカ大統領はイラクに大量破壊兵器があると、不確かな情報で自ら宣戦布告をし、自国兵士はもとより、多数のイラク人の死者を出した。今も、テロが起き、イラク国内は安定しない。
 
 このような状態を作ったブッシュ大統領の責任はないのだろうか?
 ここでも「勝てば官軍」の論理が通っている。おかしい?