アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

2ページだけの暗譜計画

2009年09月07日 | ピアノ
小さいころは、私も発表会は必ず暗譜で弾いていたはず。

といっても最後が「エリーゼのために」だからたいしたことはないのだが、さりとて今、「エリーゼのために」を暗譜して発表会で弾けるかというと?? …自信なし(^^;;

記憶力の衰えというか、覚え方そのものがわからなくなってしまったような気がする。あるいは根気がなくなったのかも。ともかく、大人になって、久方ぶりの発表会の舞台で、そのときはメンデルスゾーンの無言歌から「さすらい人」というのだったけど、いやぁすごかった。がちがちになって、暗譜も飛んでぐちゃぐちゃ。

緊張しすぎて手がこわばったときには「手がなんとなく覚えている」状態ではまったく役に立たないことがよくわかった。たぶん、覚えるとなったら、もっと音そのものの進行や構成をしっかり理解することと、もちろん指が慣れることと、あれこれ重層的にやらなければ「大人の」記憶はなかなかしっかり定着しないんだろう。よくわかんないけど。

それから、発表会でも必ず譜面を置いて弾くようになり、しかもどんどん難しい曲に挑戦するようになってきたものだからまったく暗譜どころではなく、むしろ暗譜という行為からは遠ざかるばかり。もはや、緊張していない普段の練習シーンですら、いちおう仕上がった状態の曲を暗譜で弾くことはまったくできない。譜面を見るのはだいぶスムーズになったような気がするけど。

そこで、思い切って短い簡単な曲にして、暗譜で弾けるかどうか試してみようじゃないかという企画を数年前にやってみた。曲は、ブルグミュラー18番の中から、「大雷雨」と「ゴンドラの船頭歌」。いずれもきっちり2ページ読み切りの、簡単で覚えやすい曲。しかもそれでいてけっこうきれいで、楽しめる曲。

大人になってピアノを習い始めてから、始めのうちは特に練習もしないでレッスンの場で映画音楽などを弾いていたのが、先生のお奨めによってやってみたブルグミュラー18番で、クラシック系ピアノのおもしろさを再発見して、以後のめりこんでしまったという、思い出の曲でもある。

いつもの発表会で突然ブルグミュラー18番というのも何なので、誰にも知られていないピティナピアノステップを利用した。楽譜を舞台に持って出て、傍らに置いておくという弱気ぶりだったが、なんとか暗譜で無事に演奏できた。

しかし結局、そのあたりの曲から、発表会で弾きたい曲とのギャップが大きすぎるため、そこで頓挫。徐々に暗譜できる幅を広げていくなどという建設的な話も、子どものダブル受験その他で蒸発してそのままになっていた。

今回練習中のバラード一番なんて、どうやったって私が暗譜できるわけもないんだけど、さりとて楽譜にかじりついて弾くにもやっぱり無理があって、最後のPrestoのあたりなんて、楽譜を見てる暇があんまりない(^^;; 音も飛ぶし、鍵盤をずっと見ていられたらそのほうが弾きやすいんじゃないだろうかと。

そこで思いついた。この、最も問題になるあたりだけ暗譜したらきっかり2ページ。ブルグミュラー18番と同じじゃないか(^^)

それで、昨日はこじろうの宿題追い込みを見守りながら(見張りながら)、この2ページを暗譜すべく、えっちらおっちらやってみた。ところがこれがなかなか…「あれっ?」とわからなくなると、その場で思い出すにも、もう一度楽譜を見るにも、うーんどこだどこだ、というわけで時間がかかる。

もう何度となく聞いた曲であるから(弾くほうは新米にしても)、頭の中で問題なく曲が流れるような気がするのだが、弾くとなると十分には頭に入っていないらしい。単にこの2ページを区切って何度も弾いてみるということではあまりすっきりはいかないようだ。何かもうちょっと整理して目鼻をつけるとかなんとか。

ともかく、暗譜できればやっぱり、ちらちら楽譜を見ているより弾きやすそうなので、もうちょっとやってみようと思う。

それにしても、私の記憶力にあきれるというか、鋭い忘却力に脱帽です(-_-;;
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする