アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

またろうの作り方: 耳鼻科いけるかな

2009年09月29日 | 高専生活
またろうと耳鼻科…この組み合わせは最悪。悪夢のようだ。

耳鼻科は行きやすい場所(駅前)にあって電話予約もでき、物理的には何の問題もないんだけど、またろう(小一当時)を連れて行くのはめちゃくちゃ気の重い場所。

赤ん坊のころ、目に付くもの、めずらしいものになんでもさわるというのはごく当たり前のことなんだけど、またろうの場合はそれがなかなかやまなかった。三歳…四歳…五歳…赤ん坊なら抱っこして阻止するのも簡単だが、だんだん大きくなってくると難しい。

公園へ行けば、落ちているタバコを口に入れるし、電車に乗れば手すりをしゃぶるし、タクシーが走っているときにレバーを引いてドアを開けそうになったこともあるし(o_o)、外食に行けば、砂糖ツボからお店の人を呼ぶボタンから、ナプキン入れから触りたくなっちゃうものいっぱい。

これは少し不思議な話で、もう赤ん坊ではないのだから、「触ってはダメ」という説明は理解できるし、大人に反抗して悪いことをあえてやりたいというメンタリティーがあるわけではない。ただ、「触りたい」というのを押さえるメカニズムがうまく働いてないのだ。

歯医者・耳鼻科はぴかぴかの器具がいっぱい!! またろうにとってはめちゃくちゃ魅力的で、これを触らないようにするのがたいへん難しい。もちろん、せっかく消毒して並べてあるんだから、絶対さわっちゃいけないんだが。

不運なことに、一年生になってすぐごろから慢性鼻炎になってしまって、耳鼻科に連れて行かなきゃいけなかったのだが、産休直前の立て込んでいるときに連れて行く気力がなく、産休になだれ込んでから重い腰を上げて通院開始。

---- 学童の連絡帳より5月9日
「当分、週2日くらい通ってください」と言われてしまいました。耳鼻科でYちゃん(同じ学年、学童でいっしょの女の子)に会いました。またろうとこじろうがロボットおもちゃで戦いゴッコをしていたので「そんな子どもっぽいあそびしてないで本とか読んだら?」とアドバイスされていました(笑)。
---- 学童の連絡帳より5月16日
今日また耳鼻科に行く予定です。鼻もずいぶんすっきりしてきました。今日でおしまいになるといいのですが。ぼんやりまたろうにしてはめずらしく、昼の薬も飲み忘れなくちゃんとやっていました。
---- 学童の連絡帳より5月17日
耳鼻科通い終わりませんでした(;_;) またろうは何度いわれても「器具にさわらない」「きちんとすわる」ができないので疲れます。私の両手はだいたいこじろうを抱きかかえるためにふさがっているので、急な動作を止めることができず、お医者さんや助手の人に直接怒ってもらっています。本人は医者通い自体はイヤでないらしいのですが。
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連絡帳にはこの程度(^^;; に書いているけど、実際のところこのお医者さんは子どもあしらいが苦手なタイプなので、組み合わせとしては最悪、かなり険悪な雰囲気だった。またろうが手をパッと出しそうになると、私は片手にこじろうを抱え、もう片方の手でまたろうの頭をがきっとなぐって一瞬動きを止め(!)その隙にはがいじめにして「先生、早く診察してください!!」…ま、そんな感じ。

またろう本人が工夫する、ということが初めてできたのは五月終わりごろ。

---- 学童の連絡帳より5月31日
土曜日ときのう耳鼻科に行ったときは、「うっかりさわっちゃわないように」自分から手をおしりの下にひくなどの工夫をして、器具などさわっちゃいけないものに触らず、一度も叱られずにすみました(^-^)
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つまり、本人の「さわりたい衝動」がスイッチONになった一瞬ですでに手が出る、ということを阻止するため、自らの意思で「おしりの下に手を敷いておく」ことで解決を図ろうとしたわけ。さわっちゃいけないことは前々からわかっているんだものね。

これは、まったく親のほうは思いつかなかったことで、ただ親は「さわっちゃいけない」という説得を(またろうの脳に)しようとしただけ。またろう自身は、自分の手を脳に従わせる具体的な工夫をしたということで、けっこう感動した。

このあとも山あり谷あり、毎回うまくがんばれたわけではないんだけど、本人も、自分の強い意志をもって自分の苦手(手を出さないこと)を克服できたといういい体験になったみたい。秋ごろにはだいたい無事に耳鼻科通いができるようになった。


歯医者通いも困難なのは同じ。しかし先生のキャラが違うので険悪にはならなかった。むしろ先生のほうが、声のかけ方、注意の引き方、短い診察で切り上げることなど、細かい工夫をしてくれていた。

後に、三歳くらいのはなひめを連れて行ったとき、先生は「はなちゃんは楽だ~」と驚いていた(^^;; 静か。泣かない。説明をよく聞いて、指示通りにする(頭の角度、口の開け方など)。

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コメント (16)
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