昨日は、JGの学年会だったんだけど、ふつうの宴会ではなくて、「中学の音楽の授業で習った歌を歌おう」という会だった。
←中学校での経験が一生の財産、宝物になりますように
←伴奏はノリが大事。決して落ちてはいけません
なんと、当時の先生が来て、伴奏をしてくださるというゴージャス企画。先生は数年前に退職して伊豆に引越しされているんだけど、東京に月二回くらいいらっしゃるというのでそのタイミングに合わせて開催された。
集まったのは30人。非公式に声をかけたにしてはずいぶん集まったと思う。最近は全体の同窓会などもなかったので、ものすごく久しぶりに会う人がかなり。受付のところですでにきりのないおしゃべりが始まり、みんながおとなしく席に着くのを待っていたらいったいいつ始められるやらという感じだったが、先生がいきなり伴奏を弾き始めると、「おーっ、歌うのか、歌わねば」という感じになって、やおら会が始まった。
それで、集まったはいいけれど、ふだん歌をやってるわけじゃないから声もロクに出ない…というのが私を含め大半だと思うし、中学時代はなにしろン十年前のことであるからして、いったい歌をどれだけ覚えているのか?? という不安があった。
でも、参加者全員に配られたクリアファイルには、幹事の方々がきれいにおさめてくれた楽譜や歌詞が揃い、見ながら歌えるように準備されていた。ただし、先生はちっともその順番どおり弾かないので…前奏を聞いて、曲のあたりをつけ、あーこれだっ!! と、いちはやく発見して叫んだ人の手元を見てみんな真似して開いていく。
ご丁寧に、クリアファイルの1ページ目には、目次があって、曲タイトルだけではなくて歌いだしの歌詞までつけてある。いたれりつくせりだ。数曲歌ってるうちにどんどんテンションが上がってきましたよ。
それにしても、かなりの割合の人からまともな声が出ている。さすが歌好きの人が高率で集まった模様だ。それで、不思議なことに…
ファイルを開けて、ぱっと見た感じでは、えっこんな歌やったことあったっけ?? 私ぜんぜん知らない…とか思うんですよ。それが、歌っているとスムーズに出てくる出てくる、私の知らないどこかから、脊髄反射のように歌が。
楽譜があるものはまだ、見れば記憶になくても歌えないことはないけれども、中には歌詞しかファイルされていない歌がある。歌い出しからキレイに歌えている人もかなりいて、えっなんでみんなそんなに覚えてるのとびっくりするけど、自分もつられて歌ってみると、なんだか
意識の上では、確かにこんな曲は記憶にないと思っているのに、
無意識から湧き出した記憶をたどり、自分の口は勝手に歌っている
という状態になる。
どうやら、私の場合、卒業したあと何度も意識にのぼったことのある曲(具体的にいうと、モーツァルトの魔笛やらウェーバーの狩人の合唱、シューベルトのますなどのようにメジャーな曲)であればふつうの意味で「覚えている」のだが、その他はきれいさっぱり忘れていて、でもそれはまったく私の中から消えてなくなっているのではないらしい。
さあみんなででかーけーよ
デルツデルツデルツデルツデルツデルツデルザック
あのやーかーたへ♪
「ツデルツデル…」と歌うと「うん、確かに歌った、これ」と私の背骨がぞくぞくっとなる。この妙に調子のいい歌がかの大バッハ作「農民カンタータ」の一曲だとは知らなかった(みんなも知らなかったといってた)。
あまがえるの歌、川の合唱、ポランの広場など邦人作品や、沖縄もの、カリンカなどロシアものなど、なんと幅広くたくさんの歌を私たちは歌っていたのだろうと思う。
先生の伴奏は、どんな曲でもみんなの自然な歌を引き出すように、間や合図が含まれていてとても歌いやすい。これは単にピアノが弾ける人が一朝一夕に真似できるものではなくて、まさに長年培われた「技」なのだろう。みんなの声を聞きつつ「ちょっと高いかしらね」と自在に調を変えていく。
ところで、シューベルトの「ます」を歌うとき、ちょっとしたハプニングがあった。配布された楽譜を見て歌いだしたのだけど、そこに書いてある歌詞が昔歌ったのと違うというわけだ。そこでみんなのブーイングがあり曲がストップし、でも昔のをあまりちゃんと覚えてないからここにあるので今日は歌おうよ…という声も当然あがったのだが、「昔ので歌えます。歌いたい!!」という強硬な主張がかなりあり、さらには「私が、歌詞を書きます!!」という名乗りがあがった。
そこで、先生が近況報告などする間に、ホワイトボードにさらさらとすべての歌詞が書かれた:
きよき流れに光はえて
矢のごと走るますの姿
水のきよきにかげはしるし
糸を投ぐれど魚よらざり(←繰り返し)
…
いや~あっちゅう間でしたよ。よく覚えている人がいるもんだ。
ちなみに、みんなが納得しなかった歌詞はこれ:
あかるい小川を矢よりもはやく
いっぴきのますが泳いでいく
楽しくあそぶそのすがたに
私の心も楽しくなる(←繰り返し)
…
あとでランチのときみんなの話を聞いていてわかったんだけど、とりわけよく覚えている人たちというのは、日常的に音楽活動を何かやってる人というより、なぜか日常生活の中で中学で覚えた歌を口ずさんでしまっていた人たちのようだ。むしろ、私の隣で歌ってた人なんて、芸大の音楽を出てるというのに、「こんなの知らない~」を連発してましたからね(笑)
二時間は、あっという間。最後の曲が終わると、みんな自然に揃って、先生に向かって「ありがとうございました(^-^)」とお礼を言った。言ったあとに、誰かが「私たちって、先生にこうやってありがとうございますって言ったことないよね」と言い出したので大笑いになった。確かに、授業でお礼言ったことないわ(^^;;
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今日の弁当
筑前煮、カレーコロッケ、ブロッコリー、プチトマト、枝豆、いか天、しょうがごはん
* 昨日は歌のあとよしぞう実家へ行ったのだが、夜ごはんのとき私の大好きな筑前煮が出たので、「お持ち帰り」させてもらいました。今日は、「筑前煮がたっぷり入ってればあとは文句ないだろう」、という手抜き弁当。
←中学校での経験が一生の財産、宝物になりますように
←伴奏はノリが大事。決して落ちてはいけません
なんと、当時の先生が来て、伴奏をしてくださるというゴージャス企画。先生は数年前に退職して伊豆に引越しされているんだけど、東京に月二回くらいいらっしゃるというのでそのタイミングに合わせて開催された。
集まったのは30人。非公式に声をかけたにしてはずいぶん集まったと思う。最近は全体の同窓会などもなかったので、ものすごく久しぶりに会う人がかなり。受付のところですでにきりのないおしゃべりが始まり、みんながおとなしく席に着くのを待っていたらいったいいつ始められるやらという感じだったが、先生がいきなり伴奏を弾き始めると、「おーっ、歌うのか、歌わねば」という感じになって、やおら会が始まった。
それで、集まったはいいけれど、ふだん歌をやってるわけじゃないから声もロクに出ない…というのが私を含め大半だと思うし、中学時代はなにしろン十年前のことであるからして、いったい歌をどれだけ覚えているのか?? という不安があった。
でも、参加者全員に配られたクリアファイルには、幹事の方々がきれいにおさめてくれた楽譜や歌詞が揃い、見ながら歌えるように準備されていた。ただし、先生はちっともその順番どおり弾かないので…前奏を聞いて、曲のあたりをつけ、あーこれだっ!! と、いちはやく発見して叫んだ人の手元を見てみんな真似して開いていく。
ご丁寧に、クリアファイルの1ページ目には、目次があって、曲タイトルだけではなくて歌いだしの歌詞までつけてある。いたれりつくせりだ。数曲歌ってるうちにどんどんテンションが上がってきましたよ。
それにしても、かなりの割合の人からまともな声が出ている。さすが歌好きの人が高率で集まった模様だ。それで、不思議なことに…
ファイルを開けて、ぱっと見た感じでは、えっこんな歌やったことあったっけ?? 私ぜんぜん知らない…とか思うんですよ。それが、歌っているとスムーズに出てくる出てくる、私の知らないどこかから、脊髄反射のように歌が。
楽譜があるものはまだ、見れば記憶になくても歌えないことはないけれども、中には歌詞しかファイルされていない歌がある。歌い出しからキレイに歌えている人もかなりいて、えっなんでみんなそんなに覚えてるのとびっくりするけど、自分もつられて歌ってみると、なんだか
意識の上では、確かにこんな曲は記憶にないと思っているのに、
無意識から湧き出した記憶をたどり、自分の口は勝手に歌っている
という状態になる。
どうやら、私の場合、卒業したあと何度も意識にのぼったことのある曲(具体的にいうと、モーツァルトの魔笛やらウェーバーの狩人の合唱、シューベルトのますなどのようにメジャーな曲)であればふつうの意味で「覚えている」のだが、その他はきれいさっぱり忘れていて、でもそれはまったく私の中から消えてなくなっているのではないらしい。
さあみんなででかーけーよ
デルツデルツデルツデルツデルツデルツデルザック
あのやーかーたへ♪
「ツデルツデル…」と歌うと「うん、確かに歌った、これ」と私の背骨がぞくぞくっとなる。この妙に調子のいい歌がかの大バッハ作「農民カンタータ」の一曲だとは知らなかった(みんなも知らなかったといってた)。
あまがえるの歌、川の合唱、ポランの広場など邦人作品や、沖縄もの、カリンカなどロシアものなど、なんと幅広くたくさんの歌を私たちは歌っていたのだろうと思う。
先生の伴奏は、どんな曲でもみんなの自然な歌を引き出すように、間や合図が含まれていてとても歌いやすい。これは単にピアノが弾ける人が一朝一夕に真似できるものではなくて、まさに長年培われた「技」なのだろう。みんなの声を聞きつつ「ちょっと高いかしらね」と自在に調を変えていく。
ところで、シューベルトの「ます」を歌うとき、ちょっとしたハプニングがあった。配布された楽譜を見て歌いだしたのだけど、そこに書いてある歌詞が昔歌ったのと違うというわけだ。そこでみんなのブーイングがあり曲がストップし、でも昔のをあまりちゃんと覚えてないからここにあるので今日は歌おうよ…という声も当然あがったのだが、「昔ので歌えます。歌いたい!!」という強硬な主張がかなりあり、さらには「私が、歌詞を書きます!!」という名乗りがあがった。
そこで、先生が近況報告などする間に、ホワイトボードにさらさらとすべての歌詞が書かれた:
きよき流れに光はえて
矢のごと走るますの姿
水のきよきにかげはしるし
糸を投ぐれど魚よらざり(←繰り返し)
…
いや~あっちゅう間でしたよ。よく覚えている人がいるもんだ。
ちなみに、みんなが納得しなかった歌詞はこれ:
あかるい小川を矢よりもはやく
いっぴきのますが泳いでいく
楽しくあそぶそのすがたに
私の心も楽しくなる(←繰り返し)
…
あとでランチのときみんなの話を聞いていてわかったんだけど、とりわけよく覚えている人たちというのは、日常的に音楽活動を何かやってる人というより、なぜか日常生活の中で中学で覚えた歌を口ずさんでしまっていた人たちのようだ。むしろ、私の隣で歌ってた人なんて、芸大の音楽を出てるというのに、「こんなの知らない~」を連発してましたからね(笑)
二時間は、あっという間。最後の曲が終わると、みんな自然に揃って、先生に向かって「ありがとうございました(^-^)」とお礼を言った。言ったあとに、誰かが「私たちって、先生にこうやってありがとうございますって言ったことないよね」と言い出したので大笑いになった。確かに、授業でお礼言ったことないわ(^^;;
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筑前煮、カレーコロッケ、ブロッコリー、プチトマト、枝豆、いか天、しょうがごはん
* 昨日は歌のあとよしぞう実家へ行ったのだが、夜ごはんのとき私の大好きな筑前煮が出たので、「お持ち帰り」させてもらいました。今日は、「筑前煮がたっぷり入ってればあとは文句ないだろう」、という手抜き弁当。