アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

そしてほどよい未聴感

2017年09月03日 | ピアノ
昨日書いたように、刷り込みというか、早い時期に聞きまくったものって、好きになっちゃう。馴染んじゃう。ということは大いにあると思います。

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その一方で、いつもまったく同じものを聞いていたら飽きるという働きも当然あるので、
やはり好みというものは、これまで聞いた(弾いた)たくさんの音楽の蓄積に沿っていることと、
そして同時にそこからちょっとはみ出した部分があることの

「両立」
というものだと思うんです。

昨日某所で「バーバー」という作曲家についての話題が出たんですが…
知ってます?? 「バーバー」。

私はほとんど知らなくて、かろうじて前に「ばんたの」企画の中で中川Vn先生+shigさんでバーバーのバイオリンコンチェルトを聞いたことがあります。
なんかすんごい曲だなとは思ったけどあまり残ってない、ありていにいえばさっぱりわかんなかった(^^;;

あ、別に演奏のせいじゃないですよ。そのあとプロオーケストラをバックにした演奏も聞いてみましたがピンとこないのは同じでした。

私は、今まで聞いたところによると、ウェーベルンとかシェーンベルク(のあとのほう)とかは何がいいのかさっぱりわからなくて、要するに無調は良さがわからない。ストラビンスキーの春の祭典とかベルクのピアノソナタとかはぎりぎりいけますから、というか慣れたらいけるようになりましたから、調らしきものが断片的にでもあればなんとかなるような気もするんですけどね??

バーバーはウェーベルンとかとは違いますしメロディックだからね。ずいぶん。

昨日、話題になった曲の中でバーバーのノクターンというのがあったのですが、
それを聞いてみたら→こんな曲

これは気に入ったの!!(^-^) とても

shigさん曰く、これはバーバーにしてはいまいち、というか「制約の中で書いてる気がする」とのことで、
バイオリンコンチェルトとか、ピアノソナタとかのほうがめっちゃ傑作らしいです。

うん、それでピアノソナタも聞いてみたけどさっぱりでしたわー

要するに、shigさんいうところの「制約の中で書いてる気がする」のところがまさに、私が聞いてなんとかなった(楽しめた)理由なのではないかと思います。

この、ノクターンって「Homage to John Field」って書いてあるんだけど、つまりフィールドのノクターン風にしてあるのね。
最初の一小節半なんてなんの違和感もないでしょ(笑)

そこからどんどん、フィールドでもショパンでもない的な響きにはなりますが。

カタチはやっぱりフィールドのノクターン風を踏襲しているわけで。

その雰囲気をとっかかりにして「聞けた」ということになるのでしょう。

ほどほどの「未聴感」。多すぎず少なすぎず。気に入りました。

(ところで関連動画で出てきたバーバーの別の曲。ピアノ曲じゃないけどこれはめっちゃツボでした。→Barber - Agnus dei)


まずは聞きなれたものが好き、その状態から入って、ほどほどの「未聴感」を求めていろいろなものを聞いたり弾いたりしているうちに、またそこも慣れてきますから範囲が広がってくる、ということがあると思います。

実際、今は「ショパンのノクターンはダンタイソンに限る」なんてほどのことは思ってません(^^;; ダンタイソンも好きですけどね。
好みはだいぶ広がりました。

ベルクのソナタも楽しめるようになったしね!!

バーバーもそのうちイケる気がする。レクチャーコンサートやってください。

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