アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

聞き取れるようになるのが先

2017年09月15日 | ピアノ
今回、ひょんなことからバーバーのノクターンの譜読みをしてみて、あらためて思ったんだけど。

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こういう、馴染みのない曲調で臨時記号がむたくたついてるのって、読むのめんどくさいじゃないですか。最初は。



ひとつずつひとつずつ、シャープ、フラット、ナチュラル…えーと、この、なんにもついてないやつはそもそもがフラットだっけ??
っていっこずつやってたら日が暮れる(実際にはそれほどでもないのだがイラッとはする)。

そうやってせっかく地道に拾って鳴らしてみても、いまいち、
「この音で合ってるのか!?」
…聞いた感じが、自信持てないしね。

? ? ? ? ? ? ? …

でも、ハテナがいっぱい飛んでいる状態で、せっせと音を拾って弾いて聞いていると、あるところで、おぉ!!

何か勝手につながる瞬間があって、自分が弾いている音のカタマリが聞き取れるようになる。

それは、聞こえる音が何と何であるかちゃんと分解して認識できる、ということでもあるし、
聞こえてきた全体が、音楽としてある程度(ま、ちょっと心もとないにしても)意味を持ってきて、
自分の出した音を聞いていて「これで合ってる」という気がする(腑に落ちる)ようになるということでもある。

そうなると、がぜん譜読みがしやすくなって、
スムーズに(といってもすいすいとはいかないけど、まぁふつうくらいに)音が拾えるようになる。


この、「つながる瞬間」がおもしろいんだよね。感動的。


聞き取れるようになって、そしたら読めるようになるの。

その快感(?)を求めて、未聴感のある曲につい手を出すという面はあるんだけど。

たとえばこれまで、ストラビンスキーの春の祭典を練習したときは、強烈なソレがあった。けっこう手こずったけど。

アルカンのファは、多少あったけど、たいしたことなかった(譜読みは。弾くのはたいへん)

ラフマニノフの前奏曲32-2は、手こずりすぎて、劇的な瞬間というよりずっとずっと引っ張ったうえでじわじわと聞こえるようになったのでなんだか感動が薄かった(^^;;
でもようやくつながったとき見えてきた光景はとてもおもしろかったから許す(←何様)

実は「聞き取れるようになる」までに時間がかかったのは「亡き王女のためのパヴァーヌ」。何度も聞いてる曲で、耳馴染みがあるような気はするのに、なんでそこまでたいへんだったんだろう?? 理屈はよくわからないんだけど、そして全体の響きは「合ってる」「間違ってる」ってすぐわかるものだったのに、分解して聞こえるようになるまでにすごくかかった。

バーバーのノクターンは、ものすごく手こずりそうに見えたのに、ものすごくスムーズに「おぉ!!」に達した。不思議なことに。
(そうはいっても譜読みだけのことで、弾けるようにするには結局ずっとずっと練習しないとダメだけどね)

相性いいのかなぁ(と、勝手に)。練習してみる??


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