アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

大学受験への道: 文法から訳読へ

2010年02月18日 | 大学受験
またろうの古文のテスト範囲の中に、「百人一首」と「助詞・助動詞」というのがあって…

係り結びが出るって書いてあったから、
「ぞ・なむ・や・か・こそ」
があったら注目!! ここから係って、「こそ」は已然形、ほかのは「連体形」で結びというのを練習させていた。だいたい見つけられるようになったとは思うのだけど、試験の比重としては「奥の細道」の知識問題(「国破れて…」は誰の言葉かとかそういうの)が大きくて、玉砕した。まぁそれはともかく。

私がただ遊び呆けていた中学三年生のとき、この「百人一首」を題材にした古文の文法と出会ったことは、後の仕事を決めるときにも大きな影響があったんだけど、その手前で大学受験の勉強を進めるうえでも「核」となる出来事だった。

なぜ、仮にも理系受験なのに古文の文法が「核」!? というあたりを今日は書いてみたいと思う。

そもそも、文法って、現代文の文法を習っているあたりでは、何がうれしいのかちっともわからんというのが相場。だって、文法なんて知らなくたって、読めるし書けるしね。いーじゃんというわけである。

だから、文法が役に立つことを実感できるのは、古文を習ったときが最初だったのだ。あ、そういえば英文法というのもありましたね。でも、中学の英語って、あまりにも初歩だからそんなに文法を意識しないでも済んでしまうというか、なかなかありがたみは感じにくいのだ。

古文は、今自分が操っている日本語と、似て非なる代物で、無理やり読めばなんとなくわかったようなところもあるけど、文法を知らなければやっぱりあちこち誤解しやすい。例えば簡単な話、「夏は来(き)ぬ」というのを、「カ変連用形+完了助動詞「ぬ」終止形」と分解できれば「夏は来た」ってことが明らかにわかるけど、「来(こ)ぬ」との違いがあやふやだったら、「来ないのか!?」(^^;; などと誤解しかねない、というようなことである。

中三のときの授業では、百人一首を題材に、「品詞分解」「訳読」を徹底して習った。「品詞分解」というのは「名詞」「シク活用形容詞の連体形」「否定助動詞「ず」の連用形」とかのラベルをつけていくことだ。そして「訳読」は、「品詞分解」の結果をベースに、抜けがなく正確な直訳をつけていく作業である。

これはこなれた訳である必要はまったくなくて…というより、学習のベースとなる読み方の練習なので、こなしてはいけないというのがミソなのだ。

意味、さらには雰囲気がどうでもいいとはいわないけど、そっちから先に入るとたいてい「いいかげん読み」が発生して、「意訳」のつもりで「飛躍」「誤訳」「創作」が混じるもので、それは古文の解釈でも英文解釈でも同じ。

「品詞分解」でばらばらにしたパーツを、個々に置き換えてつなげるだけの訳文を作る練習からまずは入るのが正しい。「忍ぶれど色に出でにけり」といったら、「に(完了助動「ぬ」連用)」「けり(詠嘆助動「けり」終止)」と分解して、「に」の部分を「てしまった」と訳し、「けり」の部分を「なあ」と訳し、「出てしまったなあ」と訳しておくのである。

「出てしまった」と訳して「けり」の部分を飛ばしてしまったり、「出たなあ」などと「完了」だか「過去」だかわからないような訳し方をしてはいけない。あくまでも、正しく品詞分解できていることをアピールする訳をきっちり妥協なくつけていく。
(もうひとつの例は末尾に)

百人一首の中から、最初この授業をやるときは、ひとつひとつの説明に時間がかかり、こんなんでどうやって百首もと思ったが、時間がかかるのは最初のうちだけで、あとは繰り返し出でくる文法事項がほとんどになるから、どんどんスムーズに進められるようになる。

十首ずつ区切って小テストをやって、ひとわたり終わるころには、古文の文法も頻出の用語も、そしていつのまにか考え方や基礎知識、雰囲気もかなりわかるようになって、この貯金だけで古文は大学受験までノープロブレムになる。

なにしろ、この先いろいろな文章が出てくるにしても、誤解なく「訳読」できるスキルが身についていれば、あとはざっと流していれば十分。敬語のところだけちょっと足せば長文読解でも困ることはない。

そして、この「文法」から「訳読」へという流れを体験してあれば、まずは英語の勉強が楽になる。また、それだけではなくて…基礎をじっくりしっかりさせておけば、怖いものはないと実感できているのは大きい。あれこれの教材に手を出して、手間がかかるわりに成果が上がらない、焦る、というループに陥ることがなくなるからだ。

別に「核」は古文の文法でなくてもよく、それぞれ自分の性に合うものを元にすればよい。英語の場合も数学の場合も、歴史という人もいるかもしれないし、運動系部活が「核」になる場合もあるかもしれない。とにかく、どう勉強(練習)すればどうわかる・できるようになったかという「自分で信頼できる体験」をしておくことはたぶんどうしても必要だ。これがないと長時間勉強に頼るしかなく、受験勉強はただの消耗戦になってしまう。逆にこの「核」さえ持っておけば、別に急いで中学生から塾通いする必要はない。

英語の話とかはまたいずれ。


はなひめ昨日の勉強:
…なし。あれ??

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例1 「(玉の緒よ)絶えなば絶えね」
例2 「侘びぬれば(今はた同じ)」

両方で助詞「ば」が使われているが、現代語で「やればできるのに」というときの「ば」にあたるものは、例1の方だけ。

例1は「絶え(ヤ行下二段連用)な(完了「ぬ」未然)ば(接続助詞)絶え(ヤ行下二段連用)ね(完了「ぬ」命令)」と、未然形につく「ば」なので「絶えてしまうならば絶えてしまえ」となる。

例2は「侘び(バ行上二段連用)ぬれ(完了「ぬ」已然)ば(接続助詞)」と、已然形につく「ば」なので、「悩み苦しんでいれば」としたら間違いで、「悩み苦しんでいるので」となる。
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暗譜は個性を出すために

2010年02月17日 | ピアノ
レッスン開始時、いつものように私が楽譜ガン見しながら一回通して弾くと、先生はちょっと考えてから、

「発表会のときに、楽譜置いて弾くのは別にかまわないのよ、緊張するわけだし、楽譜置いたほうが安全ならそれはそれで。でもね、家でリラックスして練習するときは楽譜見ないで弾けるようにしてみたら?

へ?? 家では??

先生が言うには、だいぶまとまってきたし、個々には弾けないところもなくなってきたので、ここから一歩進めるには、暗譜が効果的だと思うとのこと。

「暗譜をするにはね、子どもじゃないからただ弾いてても覚えられないんで、まぁ例えば、『イイクニ作ろう鎌倉幕府』とか工夫をするわけじゃないですか。そこに個性が出るんですよ

内声のある流れに注目してみるとか。分散和音を和音にまとめてつかんでみるとか。暗譜練習用にコピー譜を作り、暗譜で忘れるところに印をつけていき、私はこことここが怪しいからここに注目すればおっけーとやるのも効果的だそうである。

そうやって覚えようとする中で、目の付け所っていうのは、人によって必ず違うことになるので、弾き方も必ず人と違うものになってくる。流れをまとめて意識しないと覚えられないので、フレーズもつながりやすくなる、という趣旨。

試しに楽譜をはずしてみると、冒頭のほんの数小節も進まなくて、どこもかしこもお手上げ状態。先生はいくらなんでもここまでの事態を想定していなかったらしくて、ちょっとびっくりしている(-_-;;

まぁこれは、家で地道に試してみるしかないですね。

…でもそうすると、ここでレッスンが終わっちゃうので…

残りの時間は、「どういうところに個性がでるか」の別アプローチについて話をしてくれた。

私が録音したときの四分割の二の部分を例にとり、

ここの前半は音が上昇していく…
・まずは憂鬱な感じで
・ちょっと希望が持てる感じで
・テンション高まって
・またちょっともやもやと

そして、改めてまたpp、sempre tranquilloになってまた上昇していく…
で、問題は、ここがどんな感じなのか??

先生にとっては、例えば「つるがのびていくような感じ」。決して、テンションが高まる感じや、力強い感じではなくて、人によっては、「かげろうがもやもやとたつ感じ」というかもしれないし…

「あるいは、噴水がきらきらと吹き上げる…という人がいるかも。私の師匠はが好きでねぇ。私はそれが合わなくて」
…はぁ、水ですか。留学前、日本の大学での話ですね。
「そうそう。師匠は、すぐ『水』のイメージを使うし、お弟子さんにも『水』を得意としている人が多くて、○○門下の水系といったら有名だったのよ。エステ荘の噴水とか、水の戯れとか、夜のガスパールとか…」

それがトラウマになって、今でも水は嫌いなのだそうである。お師匠さんはわりと、お弟子さんにも自分のイメージで弾いてもらいたいタイプだったので、合わない先生はえらく苦労したらしい。それは留学してよかったですね。

私はその、水が好きな、先生の師匠が弾くコンサートを聞きに行ったことがあるのだが、あまりにも似てないというか、対照的なのでびっくりした。水がどうだかは知らないけど、ベヒシュタインのグランドを使って、小さな細かい音のきれいさには自信を持っているという様子で、真逆のタイプ。
#実は、私はその「水」先生の弾き方がかなり好きなのだが…別に、そっち系をめざしたいとかそういうことではなくて、聞くのが好きという意味で

「だから私はイメージをあまり押し付けることはしたくないんです」

…わかります。わかりますよ。だから七年間も、ただ平板に弾く生徒をどうしようか悩んでたんですよね。でも、先生はもともと「こう弾きたい」方向性が明確にあって、それが師匠とぶつかるから苦労したわけで。

どう弾きたいのかさっぱりわからない~

という生徒をどうしたらいいのかは知らないかもね。いやもちろんこちらにだってわかりませんよ。
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またろうまったり定期テスト中

2010年02月16日 | 高専生活
消えない「D」があるのはしかたないとして…

あとはひとつも「D」を追加したくないから、がんばる、と、申しております。
主観的には、がんばってます(本人談)。

以下は母の目から見た、またろうの定期テスト勉強風景。

まず日曜日、午前中はのんびり起きてゆったり朝食、それからピアノのレパートリーを全曲じっくり弾いて棚卸し。。

再三うながされてようやく着替え。幾何の勉強をゆるっと開始。何度か様子を見に行くうちにようやくエンジンがかかり、昼をはさんで午後少しで終了。倫理で範囲のプリントが見つからなかったのだが(トゥルニエさんの分)、引き続き探してこなかったので勉強できず。

それから古文の助詞・助動詞で、今回の範囲に出てくるものをざざっと母と確認。二時過ぎになった。母はまたろうの勉強を見るのに飽きて、バイオリンが弾きたくなった(^-^;;

母が勉強に付き合うのをやめると、もらったばかりのお小遣い(週給制)を握り締めて嬉々としてお出かけ。図書館と、駅前本屋という、家からみると真逆の方向をめぐる大回りコース出発。戻ってくると、新刊のラノベを手にほくほくとベッドに篭り読書タイム。

まぁそんな一日でした。勉強時間は朝と夜ちょっとずつ。

そして試験の二日目(倫理・幾何)が終わって月曜午後。昼ごろ家に着いてるはずなので、さぞかし勉強が捗ることだろうと…

四時ごろ電話をかけて、「どぉ?? 進んでる??」と聞くと、「いや…まだ…はじめてない(^^)」…(-_-#
しかし電話越しに説教して、お互い気分を悪くしたって進まないものは進まないままなので、「今始めなさい。今日は何をやるの??」「うーん、表はどこにいったかな…(がさごそ)見つけたら電話するね(がちゃ)」

しばらくして。「あったよ。明日は化学と現国。化学の問題集、持って帰ってきたよ」。それはよかった。じゃ、今日は問題練習できるね。で、今すぐやるようにいって切る。

会社から帰ってみると、またろうとはなひめがリラックスムード。何やら楽しそうな雰囲気である。「どこまでやった?? 持ってきて」というと、「あ、まだ。ルーズリーフが見つからなくてねぇ。まずはそれを探さないと」などとたわけたことを言う。ルーズリーフを探すのに三時間かかったとでも!?

それからようやく、週末には手元になくてできなかった、化学の問題集にとりかかることにするが、本人の主張によればこの二ページ(1つの章の基本問題)だけ解けばよいと…母が範囲表と照らし合わせ、もう一章範囲があることを突き止めた。

途中、横道に逸れたこともあったようだがなにしろ四ページだけなので寝る時間の前に終わった。「お風呂はいってくる」というのでその間にまたろうが問題をやったあとをみると、すべてが鉛筆で書かれていて赤が入ってない。

風呂から出たまたろうに、「丸つけしてないけど」というと、「あぁあれは、一問やるごとに答えみて確かめて、その場で直してるからだいじょうぶ」。じゃどこができなかったかわからないじゃない!! そういうのは勉強とはいわねぇんだよ!!

だいたい、各章の2ページずつしかやらないって、それはケチりすぎじゃないの?? 「いいんだよ、基本的な問題しか出ないんだから」

そうか、基本か。それならと、化学の今回のテーマの酸・塩基についてちょっと聞いてみた。

硝酸の化学式は?」「H2C2O4…だっけ」「そりゃシュウ酸じゃー!!」
リン酸は?」「H2PO4??」「リン酸は三価じゃー!!」
NaHSO4は何と読みますか?」「硫酸ナトリウム」「Hのとこを読んどらんじゃないか~!!」「え? だって硫酸がH2SO4なんだから、もう読んだことになっててもいいんじゃないかなぁ(^-^)」…勝手にいいことにするなっ!!(-_-#

基本的に、覚えてません(-_-;; これがまたろうクォリティー。
#朝聞いたら、夜いっしょにやった分は、できてました。


はなひめ昨日の勉強:
なし…それどころじゃないっす。
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ファジーな空気感: 尺八でバッハ「管弦楽組曲第二番」

2010年02月15日 | バイオリン
オケに入るような立派なフルートは吹けなかった私が、唯一(非公式に)弦楽合奏と合わせたことがある曲といえば、バッハの管弦楽組曲第二番。

大学のサークルで、「室内楽の会」というのがあって、管楽器のほうは私もはじめしょぼい技術の人も多かったんだけど、なぜか弦楽器はむちゃくちゃうまい人が多くて、夏合宿のとき、あ、「管弦楽組曲第二番」やろうか、そうだね、みたいなノリで、いきなりこの曲を合わせてしまったわけだ。

そこにのっかって吹かせてもらって、なにしろフルートが中心の曲ですからね。気持ちいいのなんのって。というわけで、私の思い出の曲なのである。

これのフルート部分を尺八で吹いた演奏があるという耳寄りな話が、えびぞうさんのブログに載っていた。私が聞きたい!! と飛びつくと、録画をわざわざDVD化して送ってくださいました(^-^) ほんとにありがとうございます。

--- オマケの話「フルートで尺八」
フルート同好会でごく一部に流行っていた遊びで、フルートの頭部管(音の出る部分)を取ってしまって、筒とキーだけにして、それを縦にかまえて尺八のつもりで吹くというのがあった。けっこう尺八っぽい音が出るので、あとはふだんどおりにキーを押さえて、「春の海」なんか吹くと感じが出る。
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尺八でバッハをやっていたのは、「ミューズの晩餐」という番組で藤原道山さんがゲストの回。この方は、顔立ちこそ私の好みの系統のイケメンではないものの、独特の目力があってなかなか魅力的。トークもきっぱりはっきりしていていい感じ。

お琴をやってるおうちで育ち、和楽器に親しみがあったものの、尺八のことはよく知らなくて、出会いは小学五年生くらいのときだそうだ。なんでも「リコーダーがとても好きで。小学校の行き帰りによく、リコーダー吹きながら歩いているうるさい男の子とかいるでしょう。あぁだったんですよ」とのことで、それなら吹く楽器のほうがよいかと親が勧めてくれたんだそうだ。

それで、尺八を手にして、どんどん吹けちゃってあら天才だわ、という話ではなくて、ご本人がいうには、最初まったく音が出なかったそうである。それで、これまでピアノにしてもリコーダーにしても琴にしても、およそ楽器というものでうまい下手はあるにしても、音がとにかく出ない、というのは初めてだもんだからもう意地になってしまって、一週間かかってようやく音を出した。その感激が今につながっている、とおっしゃっていた。なかなかおもしろい。

この番組は、その回のゲストに、「MySong MyLife」という、「人生を変えたこの一曲」(?)みたいなものを紹介してもらうことになっているらしい。それで藤原さんが挙げたのが、バッハの管弦楽組曲第二番。

なんでバッハなのかということだが、彼は高校生くらいのとき、尺八の音にいまいち満足できなくて、もっと雑音のない、純粋できれいな音を求めていたそうだ。それで、かっちりした音階を持ちがっちり書き込まれた、バッハの音楽の世界に魅せられたんだとか。

それで結局、バッハに取り組んでみて、その奥深さを堪能してそれから、やおら尺八の本来の魅力に視点が戻ってきて、この「ファジーな空気感」のある多彩な音色を持つ尺八の良さに気づいたそうである。

番組では、この藤原さんの尺八、それとバイオリン・チェロ・ピアノという編成で組曲第二番の演奏が行われた。尺八は、前に四つ、後ろにひとつで合計五つの穴しか開いていない(!)ため、苦手な音がある。なので、キーによって持ち替えて演奏する。
(なんでもっと多めに穴を開けておかないのかちょっと不思議)

組曲第二番を吹く尺八は、けっこうイメージにある尺八(風の音っぽい)よりも純粋な響きで、ちょっと聞いた感じはむしろフルートに近い。しかし、ビブラートのかけ方が違うのと、苦手な音があるため細かい音を適当に飛ばしているように聞こえるところがちょっと違う。

そして、よく聴くと、フルートでは出せない「空気感」のある音色が駆使されていて、確かにこれはめちゃくちゃうまい…尺八の持つ可能性としては、多彩な音色があるという、それは本当だろうけど、曲の中でこのシンプルすぎる楽器を制御するのはただごとではないと思う。それが、どこでどんな音色がほしいのか、計算しつくされて美しいフレージングとして出てくるところがとてもすばらしい。

というわけで、惚れちゃいましたよ尺八にも(^^;; 竹の尺八は10万円くらいからだそうだけれども、入門用の樹脂製でしたら8千円くらいからあるそうです。いかがですか??

* * *

昨日は、別館に書いたように天然酵母のおいしいパンが届くわ、えびぞうさんからDVDが届くわ、まことゴージャスなバレンタインデーでした。いただく一方で心苦しいですが。いつかなんかの形でお返しできたらと思います。


はなひめ昨日の勉強:
国語第二回練習問題
計算と一行題第三回(6)(7)
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バイオリン初発表会: 緊張するとどうなる!?

2010年02月14日 | バイオリン
さていよいよバイオリンの初発表会。

バイオリンの鳴りはどんな日!? というところが気になるところではあるけど、あいにく、寒~くて、雪も降っているという日。ま、からりと暖かく晴れた日だからといって鳴るとも限らないようで、その法則性は明らかではないのだが。

伴奏をお願いしたこまたろう母さんのおうちが、偶然、会場のすぐ近くだったので、まずそちらにお邪魔して、最終調整…というと偉そうだけれども、いろいろと自信がないので、直前に合わせられるのはほんとにありがたい。

こまたろう母さんのピアノがある部屋は、たいへん音が反響する部屋で、要するに「風呂場で歌うとうまい気がする」状態。今日の鳴りがどうなのかよくわからないが、とりあえず気分よく合わせる(^^) 合わせ自体は何の問題もなく、そもそもこまたろう母さんの実力余りまくりの「ブンチャ」的伴奏なのはちょっと気の毒。そのうちもっと実力発揮できる曲が弾けるようになったところでまたよろしくお願いします。

今回の「カントリーロード」では、テーマ部分が繰り返しにより三回でてくる。
テーマ - A - テーマ - B テーマ - 〆
三回ただおんなじに弾くと飽きるので、朝突然思いついた方法でバリエーションをつけてみる。「耳をすませば」ででてきた歌詞を思い出して「ふるさとーへー、つづいてもー、ぼくはー、いかないさー、いけなーいー、カントリーロード」に合わせてリズムを刻むという地味な変化である。こまたろう母さんはすかさず気づいて、「それいいですね」と褒めてくださり、これで行くことに決定。

そこへこまたろう母さんのだんな様が、「今ちょっとずれてたところがあったような気がする」といって登場。部屋に観客がひとり登場しただけで、弓の上げ下げ混乱してぐだぐだになる私(^^;; こりゃやばいんちゃう??

気分転換に、コソ練してるバッハのガボットの伴奏をつけてもらう。ちょっとまだ弾けないところもあるけど、この曲のほうがずっとバイオリンが「鳴る」し、曲想もつけやすくてうまくなったような気になれるんだよね。こまたろう母さんも「なんかこっちの曲のほうがいいような…」。けど当日に曲を変えるわけにもいかないし(^^;; 五月にやるかもしれないホームコンサートはこれかも、という話になる。

会場にいってまず楽屋(というか音出し室)にいって、先生に調弦してもらう。先生は音叉も何も使わないで、ちゃちゃちゃっと、超速!! これできちんと「会場のピアノに」合うというんだからわけわからん。

今回の会場は、楽屋と客席の行き来に、大回りして舞台袖を通らなければいけないという構造で、不便なことこの上なし。ずいぶん余裕をみて楽屋に戻らないといけないが、とりあえずは客席に陣取って講師演奏(ピアノの先生によるドビュッシー)を聞く。私の知らない先生だが、ずいぶん生真面目な演奏をする印象…って、私の師匠に比べりゃたいていの人は真面目な演奏するよな(^^;;

バイオリン、一番目に出てきた男の子はさっき楽屋でお母さんと、ワイシャツの上に着たVネックのセーターを脱ぐ脱がないでごたすかしてた子だな。小さなバイオリンにめいっぱい弓を動かしてて、音程はまだゆるゆるだけど、しっかり演奏してる。ほんとにかわいい~小さい子のバイオリンっていいな。

二人分聞いて、「早めに」楽屋に行ったが、音出しを始めたらすぐ、係の方がいらして私と、私の前の男の子を呼びにきた。「舞台袖にいきま~す」。しかし、今ようやく音出し始めたところなんで~、と断り、楽屋についてるスピーカーを指し、ちゃんと聞いてますから大丈夫と説得して先にいってもらう。

でも焦って音出ししていると、苦手なD線が余計ぐだぐだになってわけわからなくなるので、直前は開放弦くらいで済ませておくほうがよかったかも。あきらめて、こまたろう母さんと舞台袖に移動。舞台袖にいる時間が長いと緊張してくるから嫌いなんだ。でも今日はこまたろう母さんといっしょだから比較的大丈夫。

弾き始めは苦手なD線のわりにまずまずで、おおむね平常心で弾き始めたと思う。途中、いろいろひやりとする瞬間もあったけど、弾きなおしをすることもできないのでずんずんいく。今日突然思いついたバリエーションも入れて、このまま大過なくゴールに向かうかと思ったあたりで、事件は起こった。

弓がぶるぶる振動して、左手は動いてないのに「勝手にビブラート」っぽくなっちゃう現象があるんだけど、いったんそれに入ったら、それが止められなくなっちゃったのだ。手が緊張して柔軟性を失っているためなのか!? 頭を「ポジティブ・フィードバック」という言葉がよぎるほど、ふるえが止められなくなった。

それで、最後のキメのロングトーンは出せなくなっちゃって、どろんどろんの終結になった。そうかー緊張するとこうなるのかー。バイオリンでは初めてのことなので、まぁ人生なにごとも経験よね。

aniaさん、せっかくはるばる来ていただいたのに、変なもん聞かせちゃってゴメンね。ってか、こまたろう母さんには申し訳ないことをした…メゾフォルテさんリクエストもあるので、音源アップをしようと思ってたけど、これアップするの嫌だなぁ…

けど、気に入らないからアップしないということにすると、この後永久にライブ音源はアップできないような予感もあるし、ここを出発点に改善するという決意表明としてはやっぱりアップするかなー。

ということで、こちらです(-_-;;
(曲のはじめのほうのガサガサ音や、途中の「パーンチ!!」とかいう子どもの声は、録音していたよしぞうの前の席に座っていた親子の出演です)

ところで、最後に出てきた「講師演奏」、私のバイオリンの先生による、リムスキー・コルサコフの「シェヘラザード」は、もうかっこいいのなんのって。先生の中でもずいぶんうまいほうだと思う。こまたろう母さんとaniaさんは「あのバイオリン、高そうですね」と、オールドっぽい色合いに目を留めている。

終わってからは、こまたろう母さんのおうちで、aniaさんもいっしょにお茶。楽しい一日でした。


はなひめ昨日の勉強:
計算と一行題第一回(6)第三回(3)(5)第五回(1)(5)
* あまりわからなかった気がする「小数」あたりを集中的に練習したいという本人の希望による。
算数第三回練習問題1~3
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