突然、パッチリと目が覚めた。周りはコトっとも音がしない。シーンとした真夜中。
何で目が覚めたのだろう?
ビックリするくらい明るい。気が付くと私は青い月の光の中だった。ガラス戸のベランダの向こうに丸いお月様が、ぽっかりと雲から顔を覗かせていた。たった今、雲から顔を出したばかりのように。
私の寝ている部屋は障子戸を開けてあるので、急に雲から出た月の光が顔に当たったので目が覚めたのだろうか。
隣のカーテンの無いリビングの絨毯の上にも、くっきりと窓の形に月の光が輝いている。
手を月の光の中にかざして見る。満月の光を浴びて、狼女になっていないかと期待して。変身したいほどに、全身に青い月の光を浴びていた。
死んだおばあちゃんが、言っていた詩を思い出す。
“雪や氷に閉ざされて、今宵の月は真夜中にあり”
子供の頃、貧しい田舎の農家の子は絵本なんて知らなかった。寝る時は、忙しい父や母の変わりに、おばあちゃんが昔話をしてくれる。でも、いつも怖い怖い昔話。鬼婆だの、狸や狐が騙す話だの、子供がさらわれる話だの。
私も妹も怖くておばあちゃんに、しっかりとしがみ付き硬く目をつむって聞いている。硬く目をつむっているから、いつの間にか眠ってしまう。でも、怖い夢を見た。
そんな中で、よく色んな詩なのか、聞かせてくれた。ほとんど忘れてしまったけど、コレだけは覚えている。
私の子供達が小さい時、絵本や童話を読んで聞かせながら、おばあちゃんも、こんな本があったなら、どんなにおばあちゃん自身が楽しかっただろうに、そして、子供の私も楽しかったのにと、よく思った。
夜中に、目が覚めて、月が出ていると、なぜか、死んだおばあちゃんの事を思い出す。小学校の低学年で亡くなったので、そんなに記憶はないけれど・・・。
何で目が覚めたのだろう?
ビックリするくらい明るい。気が付くと私は青い月の光の中だった。ガラス戸のベランダの向こうに丸いお月様が、ぽっかりと雲から顔を覗かせていた。たった今、雲から顔を出したばかりのように。
私の寝ている部屋は障子戸を開けてあるので、急に雲から出た月の光が顔に当たったので目が覚めたのだろうか。
隣のカーテンの無いリビングの絨毯の上にも、くっきりと窓の形に月の光が輝いている。
手を月の光の中にかざして見る。満月の光を浴びて、狼女になっていないかと期待して。変身したいほどに、全身に青い月の光を浴びていた。
死んだおばあちゃんが、言っていた詩を思い出す。
“雪や氷に閉ざされて、今宵の月は真夜中にあり”
子供の頃、貧しい田舎の農家の子は絵本なんて知らなかった。寝る時は、忙しい父や母の変わりに、おばあちゃんが昔話をしてくれる。でも、いつも怖い怖い昔話。鬼婆だの、狸や狐が騙す話だの、子供がさらわれる話だの。
私も妹も怖くておばあちゃんに、しっかりとしがみ付き硬く目をつむって聞いている。硬く目をつむっているから、いつの間にか眠ってしまう。でも、怖い夢を見た。
そんな中で、よく色んな詩なのか、聞かせてくれた。ほとんど忘れてしまったけど、コレだけは覚えている。
私の子供達が小さい時、絵本や童話を読んで聞かせながら、おばあちゃんも、こんな本があったなら、どんなにおばあちゃん自身が楽しかっただろうに、そして、子供の私も楽しかったのにと、よく思った。
夜中に、目が覚めて、月が出ていると、なぜか、死んだおばあちゃんの事を思い出す。小学校の低学年で亡くなったので、そんなに記憶はないけれど・・・。