地中の虫が目を覚ますという二十四節句の啓蟄の日、
家の庭のがま君も起きだした。猫の額の庭いじりを
していた妻が枯れ草の下で、じいっと体をすぼめて
いるのを発見した。
妻の話だと、このがま君、妻がこの家に嫁いで来た
50年前から姿を見かけたという。がまの生態には
詳しくない。はたして半世紀も生きられるものだろうかー。
付近には池も川もない。やっと泥の土があるような
コンクリト・ジャングルの都会での話だ。
落語の”がまの油”ではないが、がまの体のなかには
強い生命力が宿っているのかもしれない。こぶし大の
小さながま君を改めて眺めてみた。そしてこれからも
健康で、末永く仲良くしてゆこうと話しかけてみた。
家の庭のがま君も起きだした。猫の額の庭いじりを
していた妻が枯れ草の下で、じいっと体をすぼめて
いるのを発見した。
妻の話だと、このがま君、妻がこの家に嫁いで来た
50年前から姿を見かけたという。がまの生態には
詳しくない。はたして半世紀も生きられるものだろうかー。
付近には池も川もない。やっと泥の土があるような
コンクリト・ジャングルの都会での話だ。
落語の”がまの油”ではないが、がまの体のなかには
強い生命力が宿っているのかもしれない。こぶし大の
小さながま君を改めて眺めてみた。そしてこれからも
健康で、末永く仲良くしてゆこうと話しかけてみた。