「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

大学格差を変えた男子大の消滅

2006-03-09 07:58:00 | Weblog
亡くなった親友の孫娘が女子大に合格した、と連絡があった。
それも才媛だけ行ける名門校だ。"さすが、彼のお孫さんだ”
と感心し羨ましく思った。ところが、数日後彼女は第一志望の
共学大学にも合格したので、そちらへ行くことに決めたという。
すでに支払った高い入学金を無駄にしてまでである!

半世紀前、僕らが学生だったころの価値基準から行けば、その
共学校より才媛校のほうがはるかに難関校だった。僕が卒業した
大学も当時男子学生だけの二流校であった。ところが、どうであろう。
僕らが卒業して数年後女子学生を受け入れたら、たちまち一流校に
"変身”した。

女子高、男子高、女子大があるが男子大は今はない。男子大の消滅が
大学の"偏差値”を変えてしまった。ところで、僕は小学校、中学校
(旧制)大学(予科1年を含む)計16年間を通じて共学の経験のない
"化石"人間である。