「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

      おそまつな相撲協会広報部長

2007-09-01 05:26:49 | Weblog
今年はモンゴルの"日本年”だそうだ。皇太子殿下が7月にウランバートルを訪
れたのもその一環だ。ところが、同国にとって横綱朝青竜の病気療養帰国がは
からずも最大の出来事となってしまった。現地の新聞は一面トップでこれを報じ
ているが、帰国の背景となる理由説明が不足、誤解をよんでいるらしい。

横綱の帰国に同行、モンゴルを訪れていた師匠の高砂親方の羽田空港での姿
をテレビで見た。親方は横綱の師匠であると同時に(財)日本相撲協会理事、広
報部長兼指導部長というエライ人だが、例によって報道陣の”ぶるさがり”取材は
みっともない。それ以上に無礼なのは親方の無言戦術だ。親方も"解離性障害”
になったのかとさえ見えた。

相撲協会には現在、モンゴル力士は東西の横綱、朝青竜、白鵬を含め関取12人、
序二段まで入れた全力士34人の大世帯だ。高砂親方は朝青竜問題で頭が一杯
なのだろうが、協会の広報部長という立場を考えれば、このさい現地でこの問題に
ついて、相撲協会の立場を釈明すべきであった、とスポーツコメンテーターの二宮
清純氏が指摘していた。

親方は記者会見で、横綱の療養施設のパンフを見せ、現地の医者が24時間付き
添っているから大丈夫だといっていた。しかし、親方は以前の記者会見でモンゴル
には心療内科医などいないと不信感を述べていた。場所前であるのはわかるが、
折角、モンゴルまで重大な任務で行ったのだ。35時間の滞在で"逃げるように”
帰国する必要はない。これ以上問題がこじれて両国間の友好にヒビが入らないよ
う希望する。