「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

       老人 は”虐められる”前に

2007-09-22 05:24:25 | Weblog
「高齢者虐待防止法」なんという法律があるのを知らなかった。新聞を
見たら昨年4月施行されたそうで、厚労省がこのほど施行1年を機会に
調査したら全国1829市町村で、1万2575件の身内による虐待報告
があったという。昔、教育勅語で”親に孝に”と習った”後期高齢者”世
代にはショックな話だ。

僕の友人、知人にも”寝たきり老人”が出てきている。好んでなるわけで
はないが、責任の一端は本人の健康への自己管理にある。寝たきりの
原因の多くは脳血管障害によるもので、その引き金が糖尿病だ、と医学
雑誌に書いてあった。

今年春の老人健診で僕も糖尿病と診断された。それから3か月、僕なり
に晩酌をやめ、間食を少なくしてカロリーダウンにつとめた。その結果が
昨日わかった。空腹時血糖値は120mg/dl,ヘモグロビンaicは7・4%ー
数値的にはまだまだ糖尿予備軍だが、確実に努力の甲斐は出ている。

東京都医師会の情報誌「元気がいいね」によると、平成16年度国民栄養
調査(40歳ー70歳)では、男性の2人に1人、女性の5人に1人が糖尿病
病その予備軍と推定され、このままでは平成22年には、患者は1千万人
を越えてしまう。

老人にとって一番の幸せは”元気がいいね”である。しかし、元気でいる
ためには、それなりの努力も必要なことがやっとわかった。長年親しんで
きた晩酌を止めるのは確かに苦痛である。でも寝たきりになって、虐待さ
れる”地獄図”を思えばなんということはない。