「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          「老人の日」はいつ?

2007-09-16 05:41:19 | Weblog
今月後半のカレンダーをみると、連休が二週続けてある。毎日が”日曜日”
の老人にとって「国民の祝日」はあまり関心事ではないが、ブログを書くた
め、改めてチェックしたら17日がハッピー・マンデイの「老人の日」、24日
は「秋分の日」の振替休日であった。「老人の日」は15日と覚えていたが
ハッピー・マンデイ制の導入以来、いつか解らなくなった。老人になると繁
雑なことについていけなくなる。

「国民の祝日」は現在年間15日である。これは先進国の中で最多、かって
”ワークホリック”(仕事の虫)と世界から悪口をいわれたが意外だ。”ワーク
ホリック”だったのは戦前(昭和)のことで、休日は実質10日であった
休日は宮中(天皇家)の伝統の儀式によるもので次の12-(1)四方拝(1
月1日)(2)元始祭(1月3日)(3)新年宴会(1月5日)(4)紀元節(2月11日)
(5)春季皇霊祭(3月23日)(6)神武天皇祭(4月3日)(7)天長節(4月29日)
(8)秋季皇霊祭(9月23日)(9)神嘗祭(10月17日)(10)明治節(11月3日)
(11)新嘗祭(11月23日)(12)大正天皇祭(12月25日)ーだったが(2)と
(3)は新年松の内だったので、休みの”恩恵”はなかった。

戦前の日本人の倫理観からゆくと”休み”は悪だった。勤勉が尊ばられた時
代であった。戦後の考え方は逆である。祝日は増え、さらに”振替休日””ハッ
ピー・マンデイ”制度も導入された。その結果、祝日の持つ本来の意味が忘れ
さられ、ただ休む日となった・