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「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

        主婦の年金救済 Mr.年金の勇み足?

2011-03-06 07:55:15 | Weblog
厚生年金(共済年金)の第3号被保険者改正案の内容を細川律夫厚労相が知らなかったというので問題になっている。大臣でさえ知らないのだから、一般の国民がしるわけはない。一体、国の政治はどうなっているのか?第3号被保険者というのは、厚生年金の加入者の配偶者(主婦)のことで、国民保険料を免除されている。が、加入者が退職したさいには、国民保険料を支払わないと、将来老齢給与を貰えなくなる。昭和61年度から実施されているのだが、これを知らなかった主婦が多かったらしい。

これを救済しようと考えたのだのだろうか、昨年、Mr・年金こと長妻昭厚氏が大臣の時第3号被保険者で国民年金への切替を忘れた人たちに対して直近2年間の保険料を支払えば将来老齢給与を貰えるように改正し、昨年12月、厚労省の課長名の通達で実施した。このため、きちんと国民年金を納めていた人たちから、不公平だとの反対の声が上がり、国会でも問題になり、結局この課長通達は年金支払いを含め一時停止されることになった。

何故、こんな大事な案が、国会審議も経ずに一方的に課長通達で、しかも当時副大臣だった細川律夫氏も知らないうちに決められたのか理解できない。改正案を完全に実施されれば、数兆円規模の財源が必要だとの試算もある。政治主導を変に解釈して、人気とりのため勝手に行った大臣の勇み足ではなかったのではなかろうか。

野党側は長妻前大臣を参考人として、国会に喚問すると、言っているが徹底的に究明して貰いたい。どうも民主党政権になってから、国全体のタガがどこか緩んできてしまった気がしてならない。