「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

         仕分けをやるならマニフェストを!

2011-03-08 07:22:38 | Weblog
昨日も参院予算委の模様をテレビでみたが、僕の目には菅内閣はもはや統治力を失ったかのように映った。皮肉なことに与党民主党の吉川沙織議員が「体感不安」について質問していたが、国民が今抱いている「体感不安」は菅内閣についてであり、民主党政権についてではないだろうかー。菅総理の答弁はだらだらと要領を得ず、前田武志委員長(民主党)がたまりかねて”答弁は手短に”という一幕さえあった。

最低なのは公明党の白浜一良議員の主婦の年金救済をめぐる疑惑についての細川律夫厚労相と事務方の年金局長の答弁だった。”あの、この、あの、この”の連続でさっぱり要領を得ない。白浜議員は責任を追及しているのだが、結局二人の答弁はどこに責任があるのかさっぱりわからない。

昨日終わった行政刷新会議の”規制仕分け”も色がさめてしまった。かっては人気を呼んだ仕分け劇場もテレビの画面でみると、公開にもかかわらず会場はガラガラ。新聞報道では”仕分け人”の中には居眠りしているのが複数人いたという。肝心の民主党党内にも”仕分け”に反対するグループが出来たそうだ。もう民主党お得意の”パーフォーマンス”政治は終焉である。

菅総理は4年間の民主党政権の折り返し時である、今年9月までにはマニフェストについて再検討すると、繰り返し言っている。これも得意の民主党の期限をきっての口約束で、果たして実際にやるかどうか不明だが。ついに菅内閣の支持率は、どこの調査でも20%をきった。支持率を上げるには、思い切ってマニフェストの”仕分け”を今やって、国民に謝罪することだ。予算関連法案を通すにはこれしかない。