「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     西岡議長のご逝去と肺炎球菌ワクチンの勧め

2011-11-06 05:52:03 | Weblog
西岡武夫参院議長(75)が肺炎のため逝去された。口内に帯状疱疹(ほうしん)ができ今国会を欠席されていたが、これが原因で肺炎を起こされたのであろう。西岡氏は民主党出身でありながら、徹底的に菅前政権を批判し、つい先日も「産経新聞」に健筆を振るわれていた。お悔やみ申し上げます。

わが国の肺炎による死亡者は年間9万5千人もおり、死亡原因の第4位を占めている。そして、その死亡者の大半は60歳以上の高齢者で、46%は肺炎球菌によるものだという。最近、テレビのCMでさかんにACジャパン(公共放送広告)の”肺炎球菌ワクチンを接種しよう”という広告がめだつ。僕は国民の健康のために好いことだと思っているが、中には薬事法違反だという意見もあるそうだ。

ACジャパンのCMだから当然厚労省の認可を得ているが”ワクチンを打とう”といっても結構値段が高く、自治体によっては補助金がつくが、つかない所があって不公平だ。3年前、過去に気管支の病気をしたことがある僕は7千円支払って接種してもらったが、隣の自治体では3千円も補助金がつく。一回接種すれば5年間は免疫だそうで、医者からその証明書がもらえる。

肺炎球菌ワクチンの接種によって100%、肺炎が防止されるわけではないようだが、効き目があることは確かだ。だからACジャパンが、繰り返し繰り返しCMを流すわけだ。しかし、健康保険の適用外で、地域によって価格がまちまちなのは不公平である。西岡議長は、おそらく、このワクチンを事前に打たれていなかったのではないか。