「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          古教科書による日イの親善友好

2011-11-08 06:26:24 | Weblog
インドネシアの中部ジャワの小さな町,テマングン(Temanggun)で、戦時中義勇軍兵士だったバンバン・スルノモさん(85)が私財を投じて日本語塾「寺小屋」を開いている(小ブログ6月21日)。このスルノモさんから手紙が届き、日本の小学校で使用している教科書を古本でよいから送ってほしいと依頼があった。

この依頼を受けて僕は、古い教科書など簡単に入手できると思ったが、実際に探すと難しい。孫たちは高校や大学に進学して小学校時代のものなどない。先日、東京神田の古本市でも探したが見つからない。教科書を出版している大手本屋の店頭にも置いていない。

困ったなあと思っていたら小ブログにコメントを寄せて知り合いになった「ディエン」さんから朗報が届いた。ネットのオークションを通じて10年前の小学4年から6年までの国語の教科書6冊が入手できたとのこと。費用いっさい「ディエン」さん持ちで送ってくれた。僕のような老人にはネットを通じて入手するというような芸当はとても出来ない。感謝感謝である。日本とインドネシアの親善友好に役だつ事必至だ。

半世紀前、僕が国民学校(小学校)の生徒だった頃は教科書は有料だった。そのせいもあって、家庭によっては兄や姉の使った”お古”を弟や妹が使用した。都会でも子供の多い家庭では経済的な理由から、子供に弁当を持たせることが出来なかった時代である。親からは教科書を大切に使うよう強くいわれた。今はどうなのだろうか。たいていの家庭では古教科書は”ブックオフ”でも引き取らず、ゴミとして処理されているのではないのだろうか^。考えればもったいない話だ。

(追伸。68年来の親友からもお孫さんが使用していた1年と5年の教科書が見つかったと連絡があった。ご好意多謝)