「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

     80老のインドネシア独り旅(1)ジャカルタの渋滞

2011-11-22 13:32:06 | Weblog
インドネシア語で疲れたというのを"チャペイ”という。語感からいかにも疲れたという感じが出ている。今日(22日)朝早く、僕は9泊10日の80歳のインドネシアの旅を無事終え帰国したが、さすがに、今回はチャッペイだ。5年ぶりのインドネシア旅行だつたが、大きく変った面もあったが、まったくの昔のインネシアの姿も残っていた。

僕のジャカルタの定宿は20年来、中心部のオバマ米大統が、その昔学んだ小学校に近いスティア・ブデイ・ホテルだ。今回もお世話になったが、都市改革の大波で、僕が楽しみにしていたプールは壊され、マンデイ・マタハリ(日光浴)を楽しむことが出来なかった。写真のようにホテルの周囲には高層ビルが建ちならび、、マンデイ・マタハリどころではなくなってしまった。

ものすごい車の渋滞である。ジャカルタ市当局は数年前から、渋滞解消を狙って”スリー・イン・ワン”方策をとっている。朝晩の通勤時間、市内の中心部に入る車は三人以上の乗車でなくては許されない。通勤者は家族を連れて通勤するわけにはゆかない。そこで禁止区域の周辺には三人に満たない車のために"ジョッキー”という乗り手のアルバイトが出現しはじめたが、赤ん坊を抱いた母親が"ジョッキー”として好まれているようだ。治安上安全だからという理由のようで、一回の料金は距離には関係なく10,000ルピア(約百円)が相場だという。

滞在期限の少ない僕のような旅行者は、タクシーを利用するが、タクシーにはこの"スリー・イン・ワン”は適用されない。しかし毎日の通勤者にとっては、やはり面倒な制度だ。一説にはインドネシアでは一日に車が300台も増え続けてているという。このままゆけば、こんな姑息な"スリー・イン・ワン”では抜本的な解決にはならない。大丈夫なのだろうか。