「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

クールな新しい日本文化の紹介

2014-11-01 06:26:27 | Weblog
アニメやアイドル歌手のテレビ出演、インターネットなどを通じて日本の新しい文化を海外に紹介する官民機構「クールジャパン」があることを初めて新聞で知った。昨年11月、新しく発足したばかりの機構だそうだが、新しい文化の紹介によって海外に進出している日本の企業を宣伝面からバックアップしようというのが狙いのようだ。

「クール」という言葉を聞くと、戦前戦中「赤尾のマメ単」で受験勉強した世代は”涼しい”とか”冷たい”せいぜい”冷静”という意味を思いだす。戦後すぐの時代には、進駐軍の女兵士がペンギンの絵の箱のハッカ入り煙草を吸っていたが、これも「クール」であった。しかし、今は”恰好が好い”とか”イカス”といった意味で使われることが多い。NHKのBS方にも「クール・ジャパン」という日本紹介の番組がある。

日本文化というと、戦前は”フジヤマ、ゲイシャ”だったと、よく言われるが、つい最近まで、その文化の紹介というと、茶の湯や生け花、せいぜい歌舞伎ぐらいであった。それは、間違いではないし、反対ではないが、現在の日本人の日常生活とはかけ離れていた。外国人の中には、日本人の誰でもがお茶をたてられ、作法を知っているものと誤解する。

その点、日本のアニメはインターネットを通じて世界中でみられるし、AKB48も若者を中心に知れ渡り、インドネシアでは自国版の歌劇団さえある。秋葉原のコスプレも今や日本の新しい文化として海外で人気があるという。”化石人間”に近い僕には解らないことばかりだが、戦後70年、ずーつと平和の中で幸せに暮らしている日本の姿をもっと、世界に知らせる方法もあってもよいのでは。