米国カリフォルニア州の小さな町で起きた銃による14人殺傷事件はIS(イスラム国)支持者のテロ事件だとFBI(連邦捜査局)は断定しているようだ。この事件の犯人、サイード.ファルーク(28)が逮捕された時、僕はその名前からアラブ系移民の犯罪だと判った。サイードもファルークもアラブ人にはよくある名前で、とくに「ファルーク」は,エジプト王国最後の国王、ファルーク一世と同じ名前だ。
1950年代から70年代にかけて新聞社で中東問題を担当していた僕にとっては、ファルークの名前はなつかしい。1952年のエジプト革命でナセル(初代大統領)ら自由将校団によって国王の座を追われたファルーク一世を想い出す。当時、ぶくぶくした体型から”腐ったメロン”と評され悪名が高かった。
FBIの捜査では、犯人ファルークは直接ISとは、関係ないようだが、共犯のパキスタン出身の妻は、フェイスブックにISの指導者バグダディに忠誠を誓う内容文を投書していたとのこと。また二人の自宅からは大量の武器類などが発見されたという。その状況から、二人がISに同情していたのではないかと思われる。
英国のエコノミスト誌によると、米国内のイスラム教徒数は人口の1パーセントと推定され、英国の4.5、ドイツの5パーセントに比べれば比率は低いが,300万人近くはいるとみられている。ISにも100人以上の米国籍の若者が参加しているという報道もある。2002年の同時多発テロ以来、米国内でイスラム原理主義に共鳴したテロが216件も発生、72人の死者が出ているという報道もある。広い国土であり、多人種、多宗教の国である。テロ対策も大変だが、何とかこの変な風潮を国際的な協力で抑えこめないのだろうか。
1950年代から70年代にかけて新聞社で中東問題を担当していた僕にとっては、ファルークの名前はなつかしい。1952年のエジプト革命でナセル(初代大統領)ら自由将校団によって国王の座を追われたファルーク一世を想い出す。当時、ぶくぶくした体型から”腐ったメロン”と評され悪名が高かった。
FBIの捜査では、犯人ファルークは直接ISとは、関係ないようだが、共犯のパキスタン出身の妻は、フェイスブックにISの指導者バグダディに忠誠を誓う内容文を投書していたとのこと。また二人の自宅からは大量の武器類などが発見されたという。その状況から、二人がISに同情していたのではないかと思われる。
英国のエコノミスト誌によると、米国内のイスラム教徒数は人口の1パーセントと推定され、英国の4.5、ドイツの5パーセントに比べれば比率は低いが,300万人近くはいるとみられている。ISにも100人以上の米国籍の若者が参加しているという報道もある。2002年の同時多発テロ以来、米国内でイスラム原理主義に共鳴したテロが216件も発生、72人の死者が出ているという報道もある。広い国土であり、多人種、多宗教の国である。テロ対策も大変だが、何とかこの変な風潮を国際的な協力で抑えこめないのだろうか。