「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

医師報酬の増額と高額医療費の見直し

2015-12-08 06:26:40 | 2012・1・1
大腸がんの再発手術を前に昨日、PET.CT検査があった。PET.CT検査とは、がん細胞を見つけるための「陽電子放射断層撮影」検査のことだ。微量の放射性検査薬を注射して、血液内の反応から、がん細胞を発見する仕組みのようである。5年ほど前までは、健康保険適用外の検査だったが、今は窓口負担3割で実施出来るよになったが、高額の検査である。

先日、後期高齢者医療広域連合から昨年度の僕と老妻の医療費通知が届いた。昨年は僕が大腸ガン、老妻が乳がんで入院手術をしており特別高額なのだが、医療費は二人併せると、二人の年金額よりはるかに多い。実際に支払った額は、その3割だが高額である。これでは、わが国の医療福祉制度が破綻をきたすのも無理がない。

昨日の新聞に平成28年度の診療報酬改定をめぐり、”高額医療費”見直しを担保にして医師の診療報酬を僅かだが値上げしようという案が出ていた。記事を読んだだけではよく解からないが、高額医療費見直しとは、現在70歳以上の高齢者の優遇自己負担額を、現役並みに引き上げるようにするものらしい。

わが家の今年の医療費窓口負担は3割である。1割と3割との判定基準は市民税課税が年145万円以下か以上である。わが家はその基準のボーダーライン上にあるらしく、年によって1割になったり、3割になったりするが、1割と3割とでは年金生活者ではその重みはずっしりと違う。70歳から75歳までの前期高齢者の窓口負担は2割と3割である。億万長者とかろうじて多少ボーダーラインを超える僕らのような年金主体の生活者が同じ3割では公平さに欠ける。例えば後期高齢者医療にも2割を設けるとか、もっときめの細かい制度にしてほしい。