「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

騒然だった昭和20年の年末年始

2020-12-29 14:35:08 | 2012・1・1

東京都のコロナ.ウィルスの新規患者は29日火曜としては過去最多866人を記録、12月だけで1万5000人の陽性者を出した。とどめのない勢いだ。そんな中で政府は国民にことしの年末年始は静かなものにしようと訴えた。年が明((けると90回の松竹を飾り、お屠蘇を祝うことになるがこんな年は初めてだが、逆に過去にはこんな年末年始もあった。

(昭和20年(1945年)1月1日の亡父の日記から)「午前2時20分、B-29帝都に来襲の警報、すぐに解除になったが寝られず、ゲートル姿のままで近所の神社に初詣。いったん帰宅し朝まで仮眠したが5時半すぎ再度警報、これも間もなく解除になったが、一家そろってお屠蘇も酒もない形だけのお雑煮を祝したのは午前7時。そこへ電話で下谷に住む母の義弟宅が空襲で全焼したと知らせありれない、見舞いに駆け付けた」「息(老生)午前5時半過ぎの警報解除後明治神宮へ参拝、その足で学校の式典に参加」備考欄には「勝ってからゆっくり飲まふ祝酒」ともあった。

コロナ戦はどうだろうか。静かな年末年始で勝負がつくのだろうか。それとも息の長い戦いになるのか。我慢のしどころかもしれない。