コロしナ禍の中、在宅して無為に”二番煎じ”のテレビ番組をみていたら、菅義偉総理の記者見が午前11時からあるのを知った。新聞のラテ欄にも載っていない。突然決まったものだろうか。邪推すれば、前日の小池百合子都知事ら首都圏四知事の国に対する緊急事態宣言発令要請を受けてのものともとれる。それにしても午前11時とは、役所言葉でいう”前広”ではない。時間帯からみて中継がありながら得でない。
どうも菅義偉内閣のコロナ対策は後手後手にみえてならない。素人の老生でさえ、昨年12月12日更新の小ブログで”非常時事態宣言が必要”と提唱している。東京のコロナウィルス新規感染者が595人、622人と連日過去最多を記録して頃だが、政府のコロナ分科会の関係者は感染者の推移は神のみぞ知ると他人事のようなことをいっていた。
昨日の菅義偉総理の記者会見で総理は緊急事態宣言は 諮問委員会に諮った上で発出すると語っていた。手続的にはそのとおりだと思うが、一国の総理がそこまで言うべきではない。誰かが作った文を見ての会見だったが「発出」という、あまり聞きなれない言葉が気になった。意識的に「発令」を避けて「発出」としたならば、宣言そのものにも限界がある。戦前の伝染病対策は強制力をもつ内務省(警察)の管下にあった。こと、人命に関する問題である。