大相撲1月場所が10日からコロナ緊急事態宣言発令下の東京の両国国技館で開催される。国の要請を守り、5000人以下の観客だが、コロナ感染が目下拡大中、しかも看板横綱、白鵬が陽性と判断され、ほかにも若隆景、天空海などの幕内力士も感染、幕内行司格行司も陽性が判明している。相撲協会では力士、親方、行司、呼び出しなど関係者900人にPCR検査を実施したところ幕内千代翔馬らが感染、65人が休場する。
そんな異常な騒動の中、さらに水を差すように3場所連続休場中の横綱、鶴竜が”腰の痛み”を理由に今場所の休場を申し出た。昨年11月場所後両横綱は横綱審議会から、度重なるどな休場に対して「注意」勧告を受けたばかり、それを無視しての欠場である。横綱土俵入りがない場所は”看板に偽りあり”だ。無観客興行にすべきだ。
問題なのは相撲協会が、たんなるスポーツ団体ではないことだ。国の公益財団であり、税制上の利点を受けていることだ。少なくとも緊急事態宣言中は場所を延期するなり、無観客興行にすべきであった。中止になった昨年5月場所の時のコロナ感染状況とは今は違う。看板の横綱から陽性者が出ているのだ。大事にならなければよいのだが。双葉山時代からのオールドファンの”老爺心”から一言。