内閣府の「国民生活に関する調査」によると日常生活に”悩みや不安を
感じている”人が69・5%もいる。そして、その”悩みや不安”のうち最も
多いのが「老後の生活」で53・7%もあった。この調査は1981年から統計
をとり始めているが、この2年連続最高記録を更新している。
高齢化社会に入り、日本人の”老後”は,延びる一方で、僕個人でいうと
60歳で厚生年金を受給してから、すでに17年になる。すでに現役時代に
かけた掛け金を数字的には”取り戻した”勘定だ。安月給の頃、毎月年金
のことなど解らず、飲み友達と”なんで、こんなに引かれるのだ”と文句を
言っていたものだったがー。
戦前、わが国には公的年金制度はなかった。あったのは役人の恩給制度
であった。一般の役人は17年勤務すると一定の恩給がついた。高級官僚や
高位の退役軍人の恩給はかなりの額だった。”あの人は恩給を貰っている
から悠々自適さ”と羨ましがられた。
しかし、民間の一般サリーマンには年金制度はなく”老後”の生活は自衛
せざるをえなかった。戦争前は退職金を銀行へ預金して、その利子で生活
できた時代もあったが、亡父の場合は、55歳の定年1年前に”肩たたき”で
割増退職金を貰い、東京郊外に借家を建てた。お蔭で戦後の混乱期もなん
とか乗り越えられた。
僕らの世代のサラリーマンは、厚生年金で最低の老後の生活は保障されて
いるが、自営業だった国民年金生活者は大変だ。80歳近くになっても働いて
いる友人もいる。今回の内閣府の調査の回答者は政府に対して”医療・年金
制度の改革”を一番要望している。その通りだが、やはり老後は自分のもの、
いつの時代でも他力本願ではダメである。
感じている”人が69・5%もいる。そして、その”悩みや不安”のうち最も
多いのが「老後の生活」で53・7%もあった。この調査は1981年から統計
をとり始めているが、この2年連続最高記録を更新している。
高齢化社会に入り、日本人の”老後”は,延びる一方で、僕個人でいうと
60歳で厚生年金を受給してから、すでに17年になる。すでに現役時代に
かけた掛け金を数字的には”取り戻した”勘定だ。安月給の頃、毎月年金
のことなど解らず、飲み友達と”なんで、こんなに引かれるのだ”と文句を
言っていたものだったがー。
戦前、わが国には公的年金制度はなかった。あったのは役人の恩給制度
であった。一般の役人は17年勤務すると一定の恩給がついた。高級官僚や
高位の退役軍人の恩給はかなりの額だった。”あの人は恩給を貰っている
から悠々自適さ”と羨ましがられた。
しかし、民間の一般サリーマンには年金制度はなく”老後”の生活は自衛
せざるをえなかった。戦争前は退職金を銀行へ預金して、その利子で生活
できた時代もあったが、亡父の場合は、55歳の定年1年前に”肩たたき”で
割増退職金を貰い、東京郊外に借家を建てた。お蔭で戦後の混乱期もなん
とか乗り越えられた。
僕らの世代のサラリーマンは、厚生年金で最低の老後の生活は保障されて
いるが、自営業だった国民年金生活者は大変だ。80歳近くになっても働いて
いる友人もいる。今回の内閣府の調査の回答者は政府に対して”医療・年金
制度の改革”を一番要望している。その通りだが、やはり老後は自分のもの、
いつの時代でも他力本願ではダメである。