「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

              超巨大地震の警鐘

2011-03-12 07:17:40 | Weblog
昨日、参院決算委員会で菅総理の在日韓国人からの政治献金問題についての国会中継を聞いていたら突然、緊急地震情報が飛び込んできた。東北地方の太平洋沿岸への情報だと、申訳ないが,安心していたが、東京で僕がこれまで経験したことがない、長い強い横揺れがきた。老夫婦二人、できるだけ冷静を装ったつもりだったが、正直いって恐かった。

災害は忘れた頃にやってくるというが、昨日の地震はM8・8という明治以降、観測を始めてから最大の地震だった。東京でも震度5強だったそうだから、僕らが恐怖を覚えたのも無理もない。

この地震で同じ屋根の下に住む娘夫婦一家は、首都圏の交通機関が全部とまって帰宅できなくなった、婿は仕事先で京王線がストップして帰れず、娘は横浜から東横線の線路づたいに歩いてきたが、幸い多摩川を渡ったところでタクシーが拾えて深夜やっと帰宅した。上の孫は大学にいて帰れず友人の下宿で一泊。下の孫は先生の引率で東京ディズニーランドへ遊びに行っていて、帰宅できず一泊した。

戦争中、空襲で電車やバスがストップして僕は、動員先の軍需工場へ歩いて何度か通勤した事を思い出した。だけど娘一家四人は、こんなことは初めての体験だろう。首都圏の地震ではなかったが、都民にははからずも昨日の地震は将来発生が予想されるという大地震の”予行練習”となった。

昨日の参院決算委の菅総理の無責任な答弁を聞いていて内閣の交代か解散総選挙近かしと僕は思っていたが、この超巨大地震と大津浪の被害の収拾で、それどころではなくなった。しかし、この自然の怒りは、タガが緩んでしまった日本人への警鐘のように受け取れたのは僕だけではなかろう。

最後になりましたが、今回の地震と津波で犠牲になられた方々へ心からお悔やみ申し上げます。

           転倒が認知症の引き金         

2011-03-11 07:09:57 | Weblog
毎年、桜の咲く頃開催している小学校の同期会が、とうとう今年限りで解散するはめになった。3年前、前任の幹事が病気で倒れ、僕が代わって世話役をしていたが、ついに卒業時60人もいた級友の参加者が5人を割り込んでしまった。一番ショックなのは、毎年信州から参加していた竹馬の友が認知症になり奥さんが同伴で来るという知らせだった。

僕も月に1回、膀胱ガンの治療で病院で抗ガン剤を注入している身だが、幸いまだ元気だ。だが、傘寿の年齢を迎えると、残念ながら皆、身体のどかにガタが出てくるものらしい。やはり年齢にはかてない。

昨日、僕は地元の老人会が主催する誕生日会に参加した。年に3回、誕生月ごとに開かれているが、昨日は12月から3月のグループで50人ほどの参加があったが、男性の参加者はわずか6人、大半は女性だった。僕もいつもは不参加なのだが、80歳という区切りもあって参加したが、老妻は老人会の踊りの仲間とともに”おかめ踊り”という新舞踊を披露した。(写真)

こうした老人会の催しに参加できる老人は幸せである。通院している病院は行くといつも痛感するのは歳をとることの難しさである。夫婦のどちらかが倒れ、車イスを押している老老介護の姿である。老人会では近くの整形病院から理学療法士が来て老人の転倒防止の指導があったが、認知症の第一の原因は転倒で足腰を痛め、家に引籠もりになることだという。他人事ではない。僕も最近、膝の痛みから外出の機会が少なくなって来た。気をつけなければならない。

    「竹島」放棄に署名した菅総理側近とキリスト教牧師

2011-03-10 07:40:23 | Weblog
「産経新聞」の特種なのだろうかー。今日(3月10日)の一面トップで、民主党の菅総理の政策グループ「国のかたち研究会」の顧問である土肥隆一議員が先月27日、ソウルで開かれた「日韓キリスト教議員連盟」の集会で韓国側の求める日本政府に対して竹島の領有権を放棄する共同宣言に署名したということだ。先年、在ソウルの日本大使館に向かって拳を突き上げ”従軍慰安婦”問題に抗議した岡崎トミ子前国家公安委員長といい、議員である前に果たして国籍が日本人であるかどうかを問いたくなる人物が民主党にはめだつ。

土肥議員は日本キリスト教団の神戸教会の牧師だそうだ。すべてのキリスト関係者がそうだとはいわないが、2000年東京の九段会館で開催された「日本軍性奴隷制を裁く女性国際法廷」で、昭和天皇に有罪判決を下した、この模擬裁判の支援団体には、全国キリスト教連絡会議、カトリック正義と平和協議会などキリスト教関係の団体がたくさん名前を連ねていた。

このインチキ裁判の事実上の主宰者は朝日新聞の論説委員だった松井やおり氏(故人)も本名耶依からもわかるようにキリスト教信者で、父親の平山照次牧師は、戦後の混乱期”赤い牧師”として話題をなげた赤岩栄の同志で渋谷山手教会の牧師であった。土肥議員の属する神戸教会の信者の一人は昭和60年”東チモールで日本軍が4万人を虐殺した”という100%ガセネタを朝日新聞に投稿して、当時まだ元気だった第47師団の戦友会を激怒させたこともある。

誤解がないようにお願いするが、キリスト者の全員ガこういった連中ではない。しかし、政権の座にある菅総理のグループの顧問が、国の政策に真っ向から反対する意見を公式の場で述べるとは、いったいこの政権はどうなっているのだろうか。

         主婦年金 問題は周知徹底方だ

2011-03-09 07:14:13 | Weblog
総務省年金業務監視委員会が厚労省の”課長通達”により実施した主婦の年金漏れ救済策は”国民年金法に反し著しく不公平だ”との意見書を政府に提出した。政府はこれに基づき、厚労省を中心に抜本的な法改正を検討して今国会に時限立法として提出する運びだ。

厚労省の”課長通達”による救済は、国民年金への切り替えを忘れた専業主婦でも直近2年間だけ追納すれば、無年金を免れるものだが、これではきちんと国民年金に切り替えした主婦に対しては不公平だ。総務省の意見書は直近2年だけではなく、未納全期間にさかのぼって収めるべきだというものだ。一見、酷のように見えるが、当然の措置だ。

問題は厚労省がこういった重大な問題をなぜ国民に周知徹底してこなかったのかだ。担当大臣でさえ、知らないうちに”課長通達”で片付けられては国民はたまったものではない。もし”課長通達”救済策を完全実施すれば、最大100万人、数兆円規模の財源が必要だったという。

昭和36年国民年金が発足した時、老妻はこれに加入した。当時は毎月担当の係りが家に集金に来ていた。ところが46年、僕が転勤で東京から札幌に転勤したとたん、年金納付はストップしてしまった。当時国民年金は任意加入でだったため、役所から役所への連絡がなかったためである。

専業主婦への国民年金免除制度は昭和61年からだから、老妻の場合は影響はないのだが、ことほど左様に厚労省はじめ年金関係の役所は、昔から加入者への情報伝達が不親切である。日本年金機構という組織はどんな機構なのか解らないが”消えた年金”だけでなく年金が消えないようにも、もっとPRに努めてほしい。

         仕分けをやるならマニフェストを!

2011-03-08 07:22:38 | Weblog
昨日も参院予算委の模様をテレビでみたが、僕の目には菅内閣はもはや統治力を失ったかのように映った。皮肉なことに与党民主党の吉川沙織議員が「体感不安」について質問していたが、国民が今抱いている「体感不安」は菅内閣についてであり、民主党政権についてではないだろうかー。菅総理の答弁はだらだらと要領を得ず、前田武志委員長(民主党)がたまりかねて”答弁は手短に”という一幕さえあった。

最低なのは公明党の白浜一良議員の主婦の年金救済をめぐる疑惑についての細川律夫厚労相と事務方の年金局長の答弁だった。”あの、この、あの、この”の連続でさっぱり要領を得ない。白浜議員は責任を追及しているのだが、結局二人の答弁はどこに責任があるのかさっぱりわからない。

昨日終わった行政刷新会議の”規制仕分け”も色がさめてしまった。かっては人気を呼んだ仕分け劇場もテレビの画面でみると、公開にもかかわらず会場はガラガラ。新聞報道では”仕分け人”の中には居眠りしているのが複数人いたという。肝心の民主党党内にも”仕分け”に反対するグループが出来たそうだ。もう民主党お得意の”パーフォーマンス”政治は終焉である。

菅総理は4年間の民主党政権の折り返し時である、今年9月までにはマニフェストについて再検討すると、繰り返し言っている。これも得意の民主党の期限をきっての口約束で、果たして実際にやるかどうか不明だが。ついに菅内閣の支持率は、どこの調査でも20%をきった。支持率を上げるには、思い切ってマニフェストの”仕分け”を今やって、国民に謝罪することだ。予算関連法案を通すにはこれしかない。

        シー・シェパード(S.S)の犯罪と偏見

2011-03-07 08:11:38 | Weblog
豪連邦警察が、今期の日本の調査捕鯨を暴力行為で中断させたシー・シェパード(S.S)を、日本側の被害届を受けて捜索した。法治国家としては当然のことだが、反捕鯨政策を取り、国内にもS.S支持者が多い国だけに今後どのような決断を下すか注目されるところだ。

先日、昔からの伝統的鯨.イルカ漁で知られる和歌山県大地町の役場や漁協さらには1400の全世帯の住民に対して、日本のイルカ漁を批判して制作された米国の映画「ザ.コーヴ」のDVDが送られてきたという。送り主は「海を考える会」という団体からだそうだが、一種の嫌がらせ行為であるのはありありだ。この映画の製作には反捕鯨団体のS.SのTシャツを着た男たちが”監視”に当たっていたという。

僕は欧米人の一部には日本人の鯨.イルカ漁に対して強い偏見があるように見えてならない。つい最近までは小説「白鯨」の例を引くまでもなく、彼らも捕鯨に夢中になっていたのに何故なのだろうか。そんな彼らに僕は先日、茨城県鹿島市の下津海岸での住民たちによるイルカ救出の模様をDVDにして送ったらどうかと思う。方向感覚を失ったのか遠淺の下津海岸に打ち上げられた50頭のイルカを住民総出で海に返してやる姿は、日本人の持つ動物愛護精神である。

10数年前、僕は先輩と一緒に大地町を訪れ鯨肉を食べながら、この町に伝わる昔からの捕鯨の歴史を知った。食習慣とは、その土地土地によって違う。S.Sがもしも大地の人たちが海の動物を虐待している思うのは誤りでだ。いわんやS.Sが日本人全体を動物虐待の持主とみて暴力的な反捕鯨行動に出るのは大変な偏見であり犯罪行為だ。豪連邦警察にも傍証として下津海岸のイルカ救出劇のDVDを送ったらどうか。





        主婦の年金救済 Mr.年金の勇み足?

2011-03-06 07:55:15 | Weblog
厚生年金(共済年金)の第3号被保険者改正案の内容を細川律夫厚労相が知らなかったというので問題になっている。大臣でさえ知らないのだから、一般の国民がしるわけはない。一体、国の政治はどうなっているのか?第3号被保険者というのは、厚生年金の加入者の配偶者(主婦)のことで、国民保険料を免除されている。が、加入者が退職したさいには、国民保険料を支払わないと、将来老齢給与を貰えなくなる。昭和61年度から実施されているのだが、これを知らなかった主婦が多かったらしい。

これを救済しようと考えたのだのだろうか、昨年、Mr・年金こと長妻昭厚氏が大臣の時第3号被保険者で国民年金への切替を忘れた人たちに対して直近2年間の保険料を支払えば将来老齢給与を貰えるように改正し、昨年12月、厚労省の課長名の通達で実施した。このため、きちんと国民年金を納めていた人たちから、不公平だとの反対の声が上がり、国会でも問題になり、結局この課長通達は年金支払いを含め一時停止されることになった。

何故、こんな大事な案が、国会審議も経ずに一方的に課長通達で、しかも当時副大臣だった細川律夫氏も知らないうちに決められたのか理解できない。改正案を完全に実施されれば、数兆円規模の財源が必要だとの試算もある。政治主導を変に解釈して、人気とりのため勝手に行った大臣の勇み足ではなかったのではなかろうか。

野党側は長妻前大臣を参考人として、国会に喚問すると、言っているが徹底的に究明して貰いたい。どうも民主党政権になってから、国全体のタガがどこか緩んできてしまった気がしてならない。


       前原外相 謝罪は捕虜ではなくて国民に!

2011-03-05 07:47:52 | Weblog
前原誠二外相が先日、戦争中のオーストラリア軍捕虜5人に対して”多大な損害と苦痛を与えたことを改めて強く反省している”と「公式」に謝罪したという。昨年も岡田克也幹事長が外務大臣時代、米軍捕虜に対して同じような謝罪をしている。65年以上も前のしかも、すでに解決ずみの問題に対して、何も知らない戦争体験もない若い政治家が今さら何を根拠に謝罪するかと思っていた。

今日は、この謝罪に対して反論を書くつもりでいたが、昨日参院予算委員会をテレビで見ていて驚いた。自民党の西田昌司議員によると、前原外相が長年にわたって、在日韓国人の後援者から政治献金を受け取っていたというのだ。これは明らかに外国人から献金を受けてはならないという政治資金規正法に違反している。外務大臣という職にある者の行為ではない。

前原外相も岡田幹事長もさらには菅直人総理もそうである。民主党幹部にはどうも自虐的な歴史観の持主が多いようだ。彼らが目指している在日外国人への地方参政権付与もその考え方の水面下には、この自虐的な歴史観がある。在日朝鮮や韓国人は日本の植民地支配によって強制的に日本へ連行されきたのだとも思っているようだ。

これまでの国会中継を見ていると、前原外相の周囲には北朝鮮との関係がチラチラしている。これが拉致問題の解決につながればと、僕は期待していた。今回の政治献金問題について前原外相は”全体を調べて対応する”そうだが、献金は事実であり政治献金規正法にも違反している。戦争中の解決ずみの問題に謝罪するよりも、まずは国民に謝罪し、自らの出処進退を明らかにすべきだ。

      下町の名物 600㍍を越えたスカイツリー

2011-03-04 07:42:44 | Weblog
東京スカイツリーが数日前ついに高さ600㍍を越え電波塔としては世界一、人工の建造物全体でも世界ニ位(世界一はドバイのブルジェ・ハリファの828㍍)になった、と話題になっている。昨日、老妻が町会主催の本所防災センターの見学に出かけたついでに浅草から隅田川ごしにスカイツリーを写真に収めてきた。

東京では戦後昭和33年に完成した東京タワー(332・6m)半世紀にわたって日本一の高さを誇っていたが、ついに王座を奪われてしまった。昭和の時代を生きてきた僕にとっては、ちょっと寂しい気がしないでもない。

戦前の東京には高層な建築物がなかった。僕の記憶にあるのは、せいぜい銀座や日本橋のデパートぐらいだ。そこで調べて見たら戦前の一番高い建造物は昭和11年に建てられた国会議事堂の中央塔の9階建て65㍍であった。戦前は大正8年に施行された建築物に対する、いわゆる「百尺(31㍍)法」にしばられて高い建築物を建てることが禁止されていたのだ。

戦後の昭和25年になって、やっと「百尺法」が改正されたが、100m以上の超高層ビルが建てられたのは、それから20年も後の昭和45年に完成した霞ヶ関ビル(156㍍)であった。今でこそ200㍍を越す超高層ビルは、日本各地で見られるようになって珍しくなくなった。

スカイツリーのある業平橋界隈は、東京の山手生まれの僕はまだ行ったことがない。老妻の話では、完成前からスカイツリーを見に来る客で賑わっていたという。完成すれば浅草とセットで下町の観光名所となることは間違いない。

       何が維新なのか解らない「維新の会」

2011-03-03 07:58:58 | Weblog
老人には理解できないのは日本各地に生まれている「維新の会」だ。僕の理解では大阪府の橋元徹知事が最初に始めた地方”政党”だと思っていたが、法的には”政党”ではなくて、後援会組織が正しいらしい。その後同じような「維新の会」が佐賀にも生まれ東京にも誕生、さらには全国の統括するみたいな「日本維新の会」まで名乗りを上げた。

ややこしいのは、この「維新の会」とは別に名古屋には河村たかし市長率いる「減税日本」がある。こちらは地域政党だと思っていたら、4月の統一地方選挙に東京などに候補者を出すらしい。この「減税日本」と「維新の会」とは関係あるのかどうか、これもはっきりしない。

はっきりしているのは「維新の会」も「減税日本」も当面の目標は4月の統一地方選挙にあるみたいだ。既成の政党は「維新の会」から選挙に立候補する場合は党を離脱するのが原則らしいが、これもはっきりしない。

昨日、「日本維新の会」を唱える民主党の原口一博前総務相が、朝日新聞系のCATV番組に出て「維新の会」構想について語っていたが、いまひとつ解らない。”菅総理を引きずりおろすのが目的ではない”と言っていたが、いま民主党内閣が最大の危機だというのに、なぜ「維新の会」で党内を混乱させるのか。

各地に出来た「維新の会」の面々をみると、民主党の劣勢を見越して「維新の会」を利用しようとする魂胆がチラチラ伺えてならない。さらに言わせて貰えば「維新の会」運動の背後には小沢一郎氏の顔がチラチラ見えてくる。菅総理の”開国”のあとは、小沢氏の”維新”なのか。国民不在の”政治ごっこ”はもう結構である。