





クリスマスまであと10日すこし。昔のようにジングルベルのメロデイを耳にすることはなくなったが、わが家の周りはクリスマスの電飾で花盛り。僅か100メートル四方の地に5軒も御覧のように、色とりどりの電飾で街を明るくしてくれている。住宅街の個人の家で、このようにクリスマスの電飾をし始めたのは、いつごろからであろうか。多分、LEDという言葉を耳にし始めた平成になってからのような気がするが。
焼跡ヤミ市世代の僕らにとっては、クリスマスは無縁の存在であった。亡父の昭和22年の日記を見ると、11月29日のページには”電灯一軒一灯(60ワット)とある。さらに12月に入ると毎日のように定時停電があり、暗いロウソクの下で一家は内職仕事をしていた。学校の試験の前、わざわざ電車に乗って勉強した記憶もある。とてもクリスマスを祝うどころではなかった。改めて今の平和な時代に感謝する。