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時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

政治学者、倉西雅子先生の「日朝合意」からの2つの見解、他に小山教授、中丸啓氏の見解

2016年01月17日 | 政治

★ 政治学者の倉西雅子先生の許可を得て、文を転載させて頂きました。
倉西先生の文はいつも素晴らしい。なお文中の太字は私がしました。


名誉回復戦で敵前逃亡した日本国政府
2016-01-16 14:44:18 | 国際政治

 昨日、桜田議員の発言について安倍首相が不快感を示したことは、これまで、戦時中の慰安婦の実態を明らかにし、国際社会において日本国の名誉を回復しようと努力してきた人々を切り捨てる意思を表明したに等しいのではないかと思います。と申す私も、足元を見ますと、どうやら”梯子”がなく、足が宙に浮いているかのようです。

 慰安婦問題は、中国や韓国にとりましては”歴史認識”をめぐる対日・反日プロパガンダ戦ですが、日本国にとりましては、誣告で傷つけられた名誉回復のための戦いでした。

国民各層の努力の甲斐あって、安倍内閣の発足後、朝日新聞の強制連行記事の撤回、河野談話の成立過程の検証、アメリカ政府に保管されていた調査書の発掘、そして、元慰安婦達の生活状況等も次第に明らかとなり、韓国の主張は完全に信憑性を失いつつあったのです。

ところが、あろう事か、日本国政府は、昨年末、歴史的日韓外相合意と称して、名誉回復の戦を放棄して敵前逃亡してしまいました。しかも、その逃亡後の対応が、また酷いのです。名誉回復のために一緒に戦ってきた国民に対して、誠心誠意説明や謝罪することもなく、また、労いの言葉の一つもかけることなく、韓国側に立って、真実を語る日本人の側の言論を封じようとしたのです。敵前逃亡というよりは、韓国側への”寝返り”なのかもしれません…。

歴史には、その時には些細なことに思えても、時代の重要な転換点となる事件があるものです。慰安婦合意は、捏造の歴史認識を日本国政府が認めたことにおいて、オーウェルが描く『1984年』の如き暗い時代の到来を予感させるのです。

 政府が敵前逃亡したのですから、今後は、国民自身が名誉回復のための孤高の戦を続けてゆくしかありません。理性や知性が息を吹き返し、事実のみが歴史となる日を信じて…。


"日韓慰安婦密約”-言論弾圧の正当化リスク
2016-01-15 15:12:08 | 国際政治

自民・桜田氏 慰安婦は「売春婦」 政府・自民が不快感「日韓合意踏まえ発言を」
 自民党の桜田義孝元文部科学副大臣が、慰安婦は”職業としての売春婦”と述べたことに対して、政府、並びに、自民党内から批判の声が上がり、発言は撤回を余儀なくされそうです。この事件で浮かび上がるのは、慰安婦に関する日韓合意の実態とは、”密約”ではなかったのか、ということです。

 桜田議員の発言に対して、菅官房長官は、記者会見の席で”政府や党の考え方は決まっている”と述べ、不快感を露わにしております。
その一方で、官房長官の発言からは、日本国政府が韓国と合意した”歴史認識”が、少なくとも桜田議員の述べる”職業人”ではなかったことを読み取ることができます。
そして、桜田議員が知らなかったくらいですから”政府や党の考え方”について、党内の議員に周知した形跡もなく、況してや、国民に対しては合意内容は極秘扱いです。
秘密保護法の対象となったのかどうかは分かりませんが、政府の一部を除いて、誰も、日本国政府の慰安婦の”認識”を知らず、海外メディアが報じたように、”性奴隷”と認めた可能性も否定できないのです。


ところが、実際には、慰安婦業は、れっきとした合法的な職業であり、その大半は事業者との雇用契約の下で慰安所で働いていた職業婦人達です。
仮に、”性奴隷”であるならば、6割とされる日本人元慰安婦達に対しても、普遍的人道の見地から救済措置を採らないことには整合性が保てません。
また、職業婦人であればこそ、韓国人元慰安婦の個人財産も日韓請求権協定時の交渉において補償の対象とされたのです。
日本国政府が、日韓請求権協定で解決済とする立場であるならば、なおさらのこと、慰安婦が職業婦人であったとする立場を日本国政府自身が堅持する必要があります。

 ここ数年来、国民の努力もあってようやく史実が広まり、言論空間も自由を取り戻してきた矢先、日本国は、事実を述べただけで糾弾されるような国に再び戻ってしまうのでしょうか。
日韓関係の改善が、言論や学問の自由を含む国民の基本的な自由の保障に優先するとは思えません。
合意内容に関して詳細に説明することもなく、その一方で、”日韓密約”の存在を以って言論弾圧を正当化するならば、国民にとりまして、これ程危険で不誠実な合意はないのではないかと思うのです。

★ 倉西雅子先生には三宅博先生のチャンネルAJIERでの動画http://blog.goo.ne.jp/bellavoce3594/e/d9896549dddc150e10cb01e03671b1eeにも
『三宅博先生のご見解、本問題の本質的な危険性を的確に見抜いておられ、感服いたしました』と賛同を頂いています。





★ 小山神奈川大学教授のお話です。

【慰安婦日韓合意】言論弾圧開始、日本を香港のようにしてはならない[桜H28/1/15]

2016/01/15 に公開
日韓両政府の間で取り交わされた慰安婦問題に関する「合意」。それには、誹謗中傷を行­わないことが謳われているが、それが早くも拡大解釈され、不都合な真実を圧殺する「言­論弾圧」の兆候が見られる。この1点をもってしても、歴史的失策の評価を免れ得ない、­「慰安婦日韓合意」について総括していきます。(動画の解説)


★ 広島出身の政治家、「心の中に日の丸を」の中丸啓前衆議院議員のお話です。

【中丸啓】表現の重要性、慰安婦日韓合意への見解と「中国」表記の歪み[桜H28/1/15]



★ 自ら「安倍信者」と言っていた水島氏も「安倍不支持」を発表!!

【直言極言】河野談話を批判してきた戦後保守の欺瞞と安倍政権不支持[桜H28/1/15]



★ ところで、櫻井よしこさん、恥ずかしいと思いませんか? 
あきれてものが言えません。


【桜井誠】慰安婦日韓合意は日本の外交勝利vs英霊の名誉【櫻井よしこ】


コメント (6)
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