ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

文明論的な見地からテロを論ず 西部邁ゼミナール、昨日の三宅博・西村真悟両氏の講演その他

2016年01月25日 | 桜「討論」・西部ゼミナール

文明論的な見地からテロを論ず 西部邁ゼミナール2016年1月24日放送


「近代主義という底なし沼」に陥っている世界。
西部先生のこの番組は左派の人も出てきて、お互いに尊重し合って話をすすめている。
結局、西部先生の深いお話が勝るのだけれど。
本日は「テロ」の問題。

「フランス革命は巨大なテロ」「ロシア革命もそうである」「アメリカもそう」ついに「明治維新も・・・」
「俺ひとりだったら『老人テロ』でもやってみるか」
西部先生のユニークなお話が聴きもの。頭の体操になる?





★ 昨日は三宅先生・西村眞悟先生のお話を伺った。
  三宅先生のお話は今までをさらに大きく超えた内容で、抽象的でなく危機そのものを真正面から切り込んだ内容だった。この動画はUPされるのだろうか・・・。
満員の会場を見回したところビデオの三脚は見当たらなかった。
音楽で言えば西村先生はワーグナーなら三宅先生はヴェルディだ。

ヴェルディの多くのオペラではヒーローは国家の盾となり、たとえ味方のはずの背後が「敵より悪質」であっても、一身にそれを受け、ヒロイックに生きる。苦悩を背負いながらも強く生き抜くのだ。

ワーグナーは、たくましく神がかり的な英雄伝説をストーリーに持ち、敗北し滅亡する運命を甘んじて受け入れる。
またそれが人間の力ではどうにもならない「さだめ」でもある。(古代ギリシャ悲劇もそうしたところがある。)
それを音の渦巻のような分厚いオーケストラがライトモティーフに導かれながら展開する。(例外もあるが)

ところで西田昌司参議院議員の「日韓合意」についての動画は、聴いていて苦痛だった。
残念ながらこれはヴェルディでもワーグナーでもない。音楽ではあらわすことはないだろう。

西田議員の話はどうか判定をしかねる。
自民党内でこのような状況にあり、今までの功労も顧みられず、主君の劉邦に滅ぼされる「国士無双」の韓信なのであろうか。
韓信は主君の劉邦をその「背水の陣」をしいてまで成就させた。しかし劉邦は韓信を用心し韓信は謀反を賢者にすすめられるが、劉邦に阿ってしまう。それが悲劇になった。

自民党がどんな状態にあるのか、あの桜田議員の「慰安婦問題」発言を封じてしまったことに、
おかしな雰囲気を感じる。


★ 西部先生のお話の「走り書き」は、今日は疲れたので省略。



ブログのティールーム


★ これは貴重な映像と音声です。1934年といえば・・・ナチスの勢いが強い頃
このころの名歌手の素晴らしさ、伝説的なテノーレであるローレンツ、優れたソプラノのフリーダ・ライダー。
ワーグナー『神々のたそがれ』から名場面です。

Bayreuth Live 1934 ワーグナー『神々のたそがれ』より 1934年バイロイト


★ このころ、フルトヴェングラーと親しい日本の指揮者、近衛秀盛氏がユダヤ人を助けたことが最近の本で出ています。
近衛秀麿は時の首相の母親違いの弟になります。(秀麿氏は後妻の子)

日本人としてベルリン・フィルを初めて指揮した近衛秀麿氏。
『戦火のマエストロ・近衛秀麿~ユダヤ人の命を救った音楽家』
ナチス政権下のドイツで、タクトを振り続けた日本人指揮者Maestro Konoye―。本書は、近衛秀麿にまつわる、次の三つの「謎」に光を当てる。一、ドイツを拠点とした「音楽活動」に秘められた謎。二、ユダヤ人の救済という「人道活動」に秘められた謎。三、終戦直前、アメリカ軍捕虜となった背景に秘められた謎。音楽家は、戦火の欧州をいかに生き抜いたのか―。その波乱に満ちた壮絶な生き様が明らかになる。




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