★ 常に日本を思い気遣うクリス三宅氏のエッセイ、祖国への熱い思いと豊富で冷静な知識が強く伝わり、お書きになるたびに感動の連続です。
専門家の緊急事態宣言1年延長論は暴論だ。政府を頼りきれない状況でこんなことをやったら多くの企業、商店、個人が破綻する。
今でも自分勝手で無責任な不届き者が存在する中、これをやってもキリがない。
問題はゼロを目指してもゼロにはならないということ。このウィルスと戦うには経済を生かしながら、共存していくしかない。
長期の補償が現実的に無理であれば、経済とのバランスを考えざるを得ない。
感染は注意してもどこで誰から感染されるかわからない。だが、3密に注意すれば感染のリスクは減る。
交通事故に置き換えて死人数や事故数をコロナウィルスの感染者と比較すればわかる。
交通事故でも、注意しながら気をつけて運転すれば事故にあう可能性も減る。
だが、世の中、不届き者がいる。違反者、あおり運転、不注意にぶつけられるケースなど事故を防ぎきることは100%はできない。
日本の感染者数、死者数がある程度、落ち着いたら緊急事態宣言を全面解除するべきだ。その代わり、当面は3密対策を各自が守ることが前提である。
商店なども消毒や3密対策を実施していることが前提である。
お客がそういうお店を選ぶことが重要である。日本人のモラルと状況判断を信じるしかない。
日本政府に最低限お願いしたいのは、今までの個人、商店、企業への生活補償、マスク、消毒などが手に入りやすい環境を一日も早く実現することが急務である。
そして、不届き者、要請に応じない店などに罰則や営業停止が可能な法律を実現してもらいたい。
違反者に対して罰則を与えられない国が主権国家と言えるのか?
そして、一番重要なことは院内感染を防ぐ体制づくりを急ぎ、医療機関にマスク、フェースガード、防護服などの手配、感染者の受け入れ準備を急ぎ、治療薬の認可を急ぐことである。
日本政府は日本国民の生活力がかつてとは変化していることをどこまで認識しているのか?
2、30年前は日本国民の平均貯蓄額は他国と比べて高かったが、今の時代、非正規労働者が6割という中、貯蓄額は大幅に減少しているのだ。
2、3ヶ月収入がないとやっていけない人が増えていることを認識しているのか?
これで緊急事態宣言があてもなく数ヶ月延長されると、自殺者、ホームレスが増え、離婚、家庭崩壊、置き引き、ドロボー、詐欺など犯罪や社会不安が増えることが予想される。正直者が報われない社会がやってくるのだ。
先日も某外国人が生活苦でドロボーに入り、重体の被害者が出た。
外国人に限らず、真面目で他人から借金できない人は悩んだ末、こういう犯罪に手を染める可能性を否定できない。
私が若い頃、マルイのキャッシングにお世話になって助かった経験がある。
現在はクレジットカードなどを利用して生活苦を先延ばしできるだろうが、これまた限度がある。クレジットカードさえ所持していない人もいるだろう。
その先を考えただけでも恐ろしくなる。
政府が全面補償ができるのであれば長期の休業要請もありだと思うが、それもアテにできない状況で、3密対策を実行しない者、感染が分かった上で帰省した者など、不届きものに罰則も与えられない状況だと、緊急事態宣言を延長しても不安は拭えない。
1ヶ月か2ヶ月ぐらいの緊急事態宣言は、90%以上が3密を守ることが前提である。だが、現実はその社会的責任を守っていない人が多い。
コロナウィルスの影響で、買い占め、転売行為、3密対策を守らない日本人のモラルの低下を感じるのは私だけではないだろう。
だが、政府の初動対応の遅れや2ヶ月の準備や改善の遅れを国民に押し付けるのも限界がある。
感染者数がある程度落ち着いたら、もう、各自が普段の生活に戻って、3密対策を実行しながら、インフルエンザと同じように気をつける時ではないかと思う今日この頃だ。
一言付け加える。私は半年以上はマスクの必要性はないが、こういう状況下で、まだ二枚のマスクが届いていないとは情けない。
どうも日本政府は国民にメッセージを伝えることや緊急時の予算の配分が上手とは言えない。
あまりこういうことは言いたくはないが、80%の自粛が守れないのは国民の努力が足らないように聞こえるが、ここまで感染が拡大したのは日本政府の初動の判断や対応の遅れや判断ミスからではないか。3密を訴えている国会でマスクをつけ始めたのは3月末になってやっとで、国民との意識のズレを感じたのは私だけではあるまい。今でも対応や情報が中途半端でバラバラでズレまくるとは、どうなっているのだ?しっかりしろ!
いたずらに緊急事態宣言を延長するのは日本人に不安を与え、結果的に日本人の生命と財産を失う可能性が増えるだけだ。
あー、つい勢いで長々と書き綴ってしまった。(以上)
★ クリス三宅氏の文は、現在の日本に必要なことや、これからの展望についてハッキリと明らかにされている。何度も繰り返し読みたくなる。今、保守系の有名月刊誌の目次を見て、どれほど提灯持ちの評論家や記者が多いか、もううんざりするくらいで、本気で日本を考えているなんて到底感じることができないのだ。(クリス氏はマスクを洗濯して使用されていると以前にお書きになっていた。
文中に「半年以上はマスクの心配はないが」、というのは洗濯を繰り返して半年分という意味だろうと思う。)
こういった月刊誌は日本よりも政府のトップ礼賛押しつけ記事で、どこにも国家国民を案じる内容が見られない。
新聞の広告で見た保守系月刊誌で「安倍シンジャ」向きと思われる記事があり、こんなのでいいのだろうか、明らかに意図的なものを感じる。
以下、気になる題名ピックアップ・・・
月刊誌「WILL」
・安倍救国内閣の下で団結しよう。
・安倍叩きはストレス解消か、爆発するバカのクラスター
・布マスク二枚、総理の真意
・政府の新型コロナ対策をかき回す小池劇場こそ自粛せよ
月刊誌「正論」
・安倍首相よ、自信を持って歩め
・打ち克てるのは安倍総理しかいない
・・・そういうのに限って肝心なこと、どれほど書いているのかな、プロパガンダの方々。
★ 真の保守であれば、必要な苦言が堂々とできなくてはならない。
クリス三宅氏のお書きになったエッセイに「国を思う読者」はどれほど勇気を得て励まされているか・・・
真の保守である誠心誠意の貴重なエッセイの数々に感謝しています。
★ 大型書店がみんな閉まっていて、本を買いに行けないでいる。
私はいつも近所の大型書店で本を買っていたが、閉まっているので買いたい本もアマゾンで頼むしかない。しかし今、アマゾンなどのネット販売がイッキに増えていて、配達員の負担がかなりのもので、宅配崩壊、という心配もあるようだ。コンビニでは新聞・週刊誌ぐらいしか買えない。
今までが至れり尽せりだったのだ。こうして「ステイホーム」を守って生活していると、もとの生活の便利さが再び戻ってくるのか、コロナ収束後は生活や意識が変わるように思う。 (★の記号の文はブログ主)